はじめての生成AI
ChatGPTが同じ回答を繰り返すときの対処法
企画案を出してもらっていたら、3 回目あたりから同じ話が戻ってきた。言い回しを変えただけで、中身はさっきと変わらない。「もっと詳しく」と押しても、同じ段落が形を変えて出てくるだけで話が前に進まない。
これはループ現象と呼ばれるもので、珍しくありません。原因は AI の不調ではなく、こちらの指示が同じ場所を指し続けているか、会話が長くなりすぎて直近の言葉が強く効きすぎているかのどちらかです。
「もっと」ではなく、切り口を指定する
「もう一度」「もっと詳しく」は、AI から見ると前と同じ依頼です。同じ依頼には同じ答えが返ってくるので、当然また似た内容になります。
抜け出すには、求める角度そのものを変えます。
- 「メリットではなく、デメリットに絞って挙げてください」
- 「専門用語を使わず、小学生に説明するつもりで書いてください」
- 「箇条書きをやめて、失敗した人の話として書いてください」
視点、読み手、形式。このどれかを動かすと、AI が参照する言葉の範囲がずれて、新しい内容が出てきます。とくに効くのが読み手を変えることで、「新入社員に説明するつもりで」と「役員に説明するつもりで」では、選ばれる例も並べる順番も入れ替わります。
うまく動かないときは、範囲を狭めるのも手です。「アイデアを出して」ではなく「予算 5 万円以内でできる案だけを 3 つ」と条件を絞ると、AI が同じ安全圏に留まれなくなります。
「繰り返さないで」と直接言う
角度を変えても戻ってくるときは、禁止をそのまま伝えます。「〜しないでください」という指示はネガティブプロンプトと呼ばれ、ループを断ち切るのに効きます。
プレーンテキスト
ここまでの回答に出た内容は繰り返さず、新しい案だけを3つ挙げてください。 前置きと結論のまとめも不要です。
前置きや締めのまとめは、AI が毎回自動で足しがちな部分です。ここを禁止するだけでも、同じ文章の再生産がかなり減ります。
プロンプトを書き直す前に、回答の下にある循環する矢印(再生成)のアイコンを 1 回押してみるのも手です。ChatGPT は毎回まったく同じ計算をするわけではないので、押し直すだけでループから外れることがあります。
会話が長すぎるなら、捨てて移る
それでも直らないときの最終手段は、新しいチャットを開くことです。
ChatGPT は毎回それまでのやり取り全体を読み直して次の回答を作ります。会話が長くなると、そこで頻出しているキーワードや言い回しを「重要な言葉」と受け取り、執拗に使い続けるようになります。こうなると、その会話の中で何を言っても抜け出せません。
新しいチャットを開き、必要な前提だけを 3 行ほどにまとめて貼り直してください。ここまでの会話を全部コピーしないのがコツです。同じ言葉をまるごと持ち込むと、同じループを新しい部屋で再開することになります。
過去のやり取りを引きずらないぶん、同じ質問でも別の答えが返ってきます。話題が変わったタイミングでチャットを分けておくと、そもそもループに入りにくくなり、動作も軽くなります。
同じことを繰り返されたら、押す言葉を強くするのではなく、聞く角度を変える。人との会話とほとんど同じで、これが一番早く効きます。
復習ミニクイズ
ChatGPTが同じ回答を繰り返してしまい、会話がループし始めた際の具体的な対処法として、最も適切なものはどれでしょうか?