はじめての生成AI
【業務活用】商品名・サービス名のアイデアを100個出す
30 個目でアイデアが尽きる
新商品の名前を決めるとき、最初の 10 個は勢いよく出ます。ところが 20 個を超えたあたりから、同じ発想の言い換えばかりが並び始めます。会議が長引くほど案は増えず、疲れだけが増えていきます。
ネーミングがつらいのは、センスが足りないからではありません。選択肢の母数が小さいまま、その中から選ばされるからです。10 個の中から選んだ名前と、100 個の中から選んだ名前では、当たりを引く確率がまるで違います。
生成 AI は疲れません。100 個でも 200 個でも、一定の質で出し続けます。人は「出す」役から降りて、「選ぶ」役に集中できます。
「100 個出して」だけでは、似た案が並ぶ
とはいえ、そのまま「スムージーの商品名を 100 個考えて」と頼むと、AI も似た方向の案を量産します。AI は自分が直前に書いた案に引きずられるため、放っておくと発想が 1 本の道に収束していきます。
これを防ぐ指示がカテゴリ分けです。案の出し方を最初から 5 本の道に分けておくと、それぞれが別々に走るので、重複が一気に減ります。
プレーンテキスト
あなたは数々のヒット商品を生み出してきたプロのコピーライターです。
以下の条件で、新商品のネーミング案を 100 個、重複なく提案してください。
# 商品情報
- カテゴリ: 砂糖不使用、完全無添加の高級冷凍スムージー
- 特徴: 農家直送の野菜を使用。解凍するだけで作りたての味になる
- 価格帯: 1 本 800 円
# ターゲット
30〜40 代の働く女性。健康と美容に投資を惜しまない層
# 出力形式
次の 5 つのカテゴリーに分けて、各 20 個ずつ提案してください。
1. 日本語の響きを活かした案
2. 英語やラテン語をベースにしたスタイリッシュな案
3. 効果やベネフィットが直感的に伝わる案
4. 短くて覚えやすい造語の案
5. 少し意外性のある、物語を感じさせる案カテゴリの切り口は商材によって変えて構いません。「オノマトペを含む案」「20 代の起業家が好みそうな案」「茶道の家元が納得する案」のように、想定する人物ごとに分けるのも有効です。人物を変えると使う語彙ごと変わるので、自分では絶対に辿り着けない響きが混ざってきます。
もうひとつ効くのが、造語の作り方をルールとして教える指示です。「2 つの単語をつなげて 1 語にして」「語尾を ia か ly で終わらせて」のように形を縛ると、AI は既存の商品名から離れた語を作り始めます。
覚え方 — ネーミングの指示は「何を売るか」より「どう発想するか」を書くほど効きます。商品情報は AI が知らない事実、カテゴリ分けは AI に対する発想の交通整理、と役割を分けて考えてください。
100 個を 3 個まで削る
案が出そろったら、次は削る作業です。ここは人間の仕事になります。
- 直感で 10 個に絞る — 理屈で選ばず、耳に残るかどうかで拾います
- 選んだ 10 個を AI に深掘りさせる — 「この 3 案に近い方向で、さらに 10 個ずつ広げて」と頼むと、当たりの周辺が濃くなります
- 商標とドメインを調べる — 最終候補は必ず確認します
3 番目で落ちる案が驚くほど多い、というのがこの作業の実際です。響きの良い名前ほど、すでに誰かが押さえています。だからこそ最終候補は 1 つに絞らず、3 つ以上キープしたまま調査に進んでください。
復習ミニクイズ
生成AIを使って商品名のアイデアを100個出す際、似たような案ばかりになるのを防ぎ、質の高いバリエーションを引き出すための最も効果的な工夫はどれですか?