はじめての生成AI
【業務活用】マニュアル・手順書の作成を効率化する
手順は頭に入っているのに、書き出せない
毎日やっている作業なのに、いざ手順書にしようとすると書けない。慣れた作業ほど、途中の判断や例外を無意識に飛ばしているので、文章にすると穴だらけになります。しかも読み手は、その穴を埋める知識を持っていません。
さらに厄介なのが順番です。どこから説明を始めるか、前提をどこまで書くか。これを考え始めると手が止まります。マニュアル作成の負担は、書くことではなく、構成を決めることに集中しています。生成 AI はここを肩代わりできます。
走り書きのメモを、そのまま渡す
きれいに整えてから渡す必要はありません。順番がバラバラでも、単語だけでも構いません。断片を渡して、整えるのは AI にやらせます。
プレーンテキスト
以下の断片的なメモをもとに、新入社員向けの
「経費精算システムの操作マニュアル」を作成してください。
メモ
・ログインは社内ポータルから
・ID とパスワードは入社時に配布されたもの
・メニューの「経費申請」をクリック
・領収書はスマホで撮ってアップロード
・金額と日付を正しく入力
・最後に「承認依頼」ボタンを押すのを忘れないこと
・締め切りは毎月 25 日これだけで、「はじめに」「操作手順」「注意点」といった見出しが立ち、番号付きの手順に組み直されて返ってきます。
作るものが大きい場合は、いきなり本文を頼まないでください。先に「初心者が理解すべき項目を網羅した目次構成を提案してください」と頼み、目次を確定させてから、節ごとに本文を書かせます。全体像が固まる前に本文を書き始めると、途中で構成を変えたくなって書き直しになります。
読者を書かないと、説明の細かさが決まらない
同じ手順書でも、新入社員向けとベテラン向けでは中身がまったく違います。読者を書かずに頼むと、AI は無難な中間を狙うので、誰にとっても少しずれた文書になります。
プレーンテキスト
// 悪い例
経費精算のマニュアルを書いてください。
// 良い例
新入社員向けに、経費精算のマニュアルを作成してください。
社内独自の専門用語は使わず、噛み砕いて説明してください。
手順は番号付きのステップ形式で、各ステップに「確認すること」を添えてください。もう一つ足したい指示が、失敗の予測です。「この作業で初心者が陥りやすいミスと、よくある質問を 3 つずつ追加してください」と頼むと、自分では思いつかなかった注意書きが出てきます。慣れている人ほど見落とす部分が、ここで補われます。
画面の名前だけは、必ず自分で確かめる
AI は、実際の画面を見ていません。それらしいボタン名やメニュー名を書いてきますが、それが本物とは限りません。「申請」なのか「承認依頼」なのか、実物と食い違ったまま配ると、読んだ人が最初のステップで止まります。
締め切りの日付、承認者の役職、社内ルールの数字も同じです。固有の名前と数字だけは、必ず実物と突き合わせてから配布してください。 ここさえ押さえれば、残りの文章はほぼそのまま使えます。
既存の読みにくいマニュアルの手直しにも同じ手が使えます。長すぎて誰も読まない文書を渡して「3 つのポイントに要約して」と頼む、複数人が書いて文体がばらついた文書を「全体を丁寧なビジネス口調に統一して」と頼む。新規作成より、こちらの方が効果を実感しやすいかもしれません。
復習ミニクイズ
生成AIを使って業務マニュアルを作成する際、より高品質で信頼性の高いドキュメントに仕上げるための「最も適切な行動」はどれですか?