はじめての生成AI
ChatGPTの回答が途中で切れるときの対処法
依頼した記事がいい調子で生成されていたのに、第 3 章の途中で文章がプツンと止まった。文末は「〜という理由か」で終わっていて、句点すらない。エラーメッセージも出ていません。
これは故障ではありません。ChatGPT には一度の回答で出せる長さの上限があり、そこに達すると文の途中でも生成を打ち切ります。原因が分かれば対処は簡単で、続きを促せばそのまま再開できます。
なぜ日本語は早く切れるのか
AI は文章をそのまま扱っているのではなく、「トークン」という単位に分けて処理しています。文章をレゴブロックのように細かく割って計算している、とイメージしてください。
英語は 1 単語がおよそ 1 トークンですが、日本語は 1 文字あたり 1〜2 トークン程度を消費しやすく、漢字によってはさらに多くなります。同じ内容を書いても、日本語のほうが上限に早く届くということです。英語の解説はきれいに終わったのに日本語だと途中で止まる、という体験に心当たりがあるなら、原因はここにあります。
長い記事、長編の物語、まるごと 1 ファイル分のコードを頼んだときに切れやすいのも同じ理由です。上限は文章の切れ目を待ってくれないので、句点の途中でも打ち切られます。
続きを出す言い方
止まったとき、まず探すのはチャット欄の上に出る「生成を続行」ボタンです。押すだけで AI が直前の文脈を読み取って続きを書きます。
ボタンが出ないときは自分で促します。ここで注意したいのは、ただ「続けて」と送ると AI が書いた場所を見失い、最初から書き直してしまうことがある点です。切れた直前の一文を引用して渡してください。
プレーンテキスト
「〜という理由か」の続きから、執筆を再開してください。 冒頭から書き直す必要はありません。
コードが途中で切れた場合も同じで、「今の関数の続きから、新しいコードブロックで出してください」と場所を指定します。中途半端に繋がったコードは構文エラーになるので、どこから再開するかを明示するのが確実です。
そもそも切らせない頼み方
毎回「続けて」と打つのは手間です。3,000 文字の記事がほしいなら、最初から分けて頼みます。
避けたい例
プレーンテキスト
AIの歴史についての記事を、3,000文字で書いてください。
良い例
プレーンテキスト
まず記事の目次だけ作ってください。 (目次が出たら)第1章の本文だけを書いてください。
分けると 1 回の出力が短くなるので切れなくなるだけでなく、AI が各章に集中できるぶん中身も濃くなります。一度に全部書かせた 3,000 文字より、4 回に分けた 3,000 文字のほうが読める文章になる、というのは実際によく起きることです。
長い翻訳も同じで、「500 文字ずつ訳してください。私が『次』と言ったら続きをお願いします」とルールを決めておくと、途中で見失いません。「箇条書きで」「500 文字程度で」と長さの目安を先に伝えておくのも効きます。AI はその枠に収まるように文章を設計するので、不自然な場所で途切れる場面自体が減ります。
一度に全部を求めないこと。これが、切れるトラブルへの一番の予防策です。
復習ミニクイズ
ChatGPTで非常に長い文章(例:3,000文字の記事)を書いてもらいたいとき、回答が途中で途切れるのを防ぎ、かつ質の高い回答を得るための最も効果的な工夫はどれですか?