はじめての生成AI
「〜について教えて」の基本形:最も簡単なAIへの質問
入力欄の前で手が止まる
ChatGPT を開いたものの、何を打ち込めばいいか分からずカーソルが点滅したまま、という時間は誰にでもあります。特別な呪文が要るのではないか、と身構えてしまうからです。
覚える型は 1 つだけです。「〜について教えて」。これで始まります。
良い例
プレーンテキスト
つみたてNISAのメリットについて教えて
トピックさえ書けば、AI は自分の持っている知識を要約して返してくれます。まずはここに、最近気になっている言葉を入れてみてください。
聞く相手を選ばなくていい
この型が便利なのは、分野を問わないところです。人に聞くときは「これは誰に聞けばいいのか」を先に考えますが、AI にはその手間がありません。
- 日常の疑問は「初心者でも育てやすい観葉植物について教えて」
- 仕事で出てきた言葉は「最近よく聞く DX の意味について教えて」
- 勉強中のことは「Python が人気の理由について教えて」
どれも同じ 1 行です。会議中に出てきて聞きそびれた言葉、記事で読み飛ばした用語、なんとなく分かったつもりでいる仕組み。そういう「わざわざ人に聞くほどではないが、分かっていないもの」を拾うのが、この型のいちばんの使いどころです。
「教えて」だけだと、教科書の第 1 章が返ってくる
ただし、弱点もあります。対象が広すぎると、AI は何から話せばいいか分からず、教科書の冒頭のような説明を始めます。「旅行について教えて」と聞けば、旅行の意義から返ってきます。
効くのは、対象を 1 段だけ狭めることです。
| 聞きたいこと | 広すぎる聞き方 | 1 段狭めた聞き方 |
|---|---|---|
| 旅行 | 旅行について教えて | 北海道の3泊4日のおすすめ旅行プランについて教えて |
| 料理 | 卵料理について教えて | 忙しい朝に5分で作れる卵料理について教えて |
| IT | クラウドについて教えて | 初心者向けに、クラウドストレージの利便性について教えて |
右の列は、どれも左の列に一言足しただけです。「北海道の」「忙しい朝に」「初心者向けに」。この一言が、返ってくる答えの密度を決めます。何を狭めるか思いつかないときは、いつ、誰が、どんな場面で使うのかを 1 つ書き足してみてください。
自分の立ち位置を添える
もう 1 つ、短くてよく効く言葉があります。自分がどのくらい知っているかです。
良い例
プレーンテキスト
専門用語を使わずに、量子コンピュータが普通のコンピュータと何が違うのかについて教えて
「専門用語を使わずに」「小学生でも分かるように」「エンジニア向けに」。どれも 1 行ですが、AI は説明の言葉づかいを丸ごと切り替えます。何も言わなければ、AI は相手のレベルを推測して書くしかありません。推測させるくらいなら、こちらから伝えた方が速いという、それだけの話です。
最初の 1 通で満点を取る必要はありません。「〜について教えて」で扉を開けて、返ってきたものを見ながら 2 通目で絞り込む。この 2 段構えが、いちばん楽な入り方です。
復習ミニクイズ
生成AIに「〜について教えて」と質問する際、より具体的で役立つ回答を得るための工夫として、レッスンの内容に基づいた最も適切なものはどれですか?