はじめての生成AI
ChatGPT、Claude、Geminiの違いと選び方
生成AIを使おうと決めた人が最初に止まるのは、たいてい「どれを使えばいいのか」です。ChatGPT、Claude、Gemini。名前は聞くけれど、比較記事を読んでも決め手がないまま一週間が過ぎます。
一つに決めようとするから決まらない
先に結論を書きます。三つとも総合点が高く、「これが得意でこれは苦手」という昔ながらの棲み分けは年々あいまいになっています。だから机上で一つに絞ろうとしても決まりません。決まるのは、自分の用件を一つ思い浮かべたときです。
三者の出自と性格は次のとおりです。ChatGPT(OpenAI)はGPT-5系を中心に、文章、コード、画像生成、音声会話までひととおりこなす総合型で、最初の一本としては選びやすい存在です。Claude(Anthropic)はClaude Opus 4とClaude Sonnet 4が主力で、コードやエージェント的な作業、長時間かけて考える処理に強く、文章の自然さにも定評があります。Gemini(Google)はGemini 2.5 ProとGemini 2.5 Flashが主力で、長いコンテキストの処理とGoogle Workspace連携が大きな武器です。
| 観点 | ChatGPT | Claude | Gemini |
|---|---|---|---|
| 日常のチャット | 強い(総合型) | 強い | 強い |
| 長文・執筆 | 高品質 | 文体の自然さに定評 | 長文の取り回しが得意 |
| コード・設計 | エージェント機能あり | 業界でも高評価 | ツール利用と組み合わせ可 |
| Google連携 | 限定的 | 限定的 | ネイティブに統合 |
具体的な仕様やモデル名はアップデートで変わるため、最新情報は各社の公式ページで確認してください。
用件から引くと一分で決まる
長い会議ログを要約したいならClaudeかGemini、長文の取り回しが安定しています。プロダクトコードの設計レビューやリファクタ提案ならClaude、段階的な思考と複数ファイルにまたがる修正が得意です。GoogleドキュメントやGmailの中で作業しているならGemini、同じ画面で資料を参照しながら下書きが作れます。音声でブレストしたいならChatGPT、声のキャッチボールでアイデアが広がります。
得意分野に沿って投げると、同じ一文でも返りが変わります。
プレーンテキスト
長文の読み込みと矛盾チェックをClaudeに頼む例
以下の仕様書を読み、用語の不整合と、矛盾している要件を列挙してください。同じ質問を二つに投げる
上達がいちばん速いのは、納得のいかない回答が出たときに、同じ文面をそのままもう一つのAIに貼ることです。返ってきた二つを並べると、それぞれの癖と強みが一度で分かります。読んで覚えた比較表より、自分の用件で比べた差分のほうが長く残ります。
迷ったときの順番も決めておくと楽です。まずChatGPTの無料プランでAIとの会話に慣れる。コードや設計、長い資料で「もっと粘って考えてほしい」と感じたらClaudeを開く。GmailやGoogleドキュメントが仕事の中心ならGeminiを試す。この順で十分です。
一つに固執しないでください。三つとも無料で試せます。得意不得意が見えてくると、頼れる専門家を何人か抱えている感覚に近づいていきます。
復習ミニクイズ
生成AIを使って「非常に長い会議のログを読み込ませ、AI特有の不自然な表現を抑えた、読者に親しみやすいブログ記事の下書きを作成したい」と考えています。レッスンの内容に基づき、このタスクに最も適したAIはどれですか?