はじめての生成AI
ChatGPTで「箇条書き」「表形式」を指定する方法
比べたいのに、文章で説明されてしまう
A 社と B 社と C 社の料金プランを比べたい。そう思って AI に聞くと、A 社の説明が 1 段落、B 社の説明が 1 段落と、順番に文章が並びます。読めば分かるのですが、どこがどう違うのかは、自分の頭で並べ直さないと見えてきません。
前回は「5 つ」「3 行で」と数字で分量を絞りました。今回は形を指定します。比較したいものに効くのは、箇条書きではなく表です。
「表で」だけでは足りない。列を渡す
プロンプトの最後に「表形式で出力してください」と足すだけでも、表にはなります。ただし、そのとき並ぶのは AI が勝手に決めた列です。自分が比べたい軸と違っていれば、結局また読み直しになります。
そこで、列の名前を先に渡します。
良い例
プレーンテキスト
東京、大阪、福岡の観光地を比較したいです。列には「都市名」「有名な観光地」「代表的なグルメ」「おすすめの季節」を含めて、表形式で作成してください
列を渡すと、AI はすべてのセルを埋める義務を負います。福岡の「おすすめの季節」だけ書き忘れる、ということが起きません。空欄や気になる箇所が見つかったときも、その 1 マスだけを名指しで聞き直せます。
表で返ってきたものは、そのまま貼れる
AI が出す表は Markdown という記法で書かれています。画面で整って見えるだけでなく、そのまま Excel や Google スプレッドシートに貼り付けると、セルに分かれた状態で入ります。
| 言語 | 主な用途 | 学習の入りやすさ |
|---|---|---|
| Python | データ分析、AI、自動化 | 文法が素直で読みやすい |
| JavaScript | Web ページの動き | 環境構築が要らない |
行の方を指定することもできます。「比較する対象は A 社、B 社、C 社の 3 社に限定してください」と書けば、頼んでいない会社が勝手に増えることがなくなります。列と行の両方を決めてしまえば、表の枠は完全にこちらの手の中に入ります。
貼り付けた後は、並べ替えも計算もそのままできます。文章で返ってきた回答をコピーして手で整形していた時間が、まるごと消えるということです。Notion や Slack に貼るときも同じで、崩れずに表のまま入ります。
表にするか、箇条書きにするか
迷ったときの分かれ目は 1 つだけです。同じ観点で複数のものを見比べるなら表、それ以外は箇条書きで足ります。
- 表が向く場面 はプランの比較、用語と意味の一覧、日時と持ち物の整理
- 箇条書きが向く場面 は手順、アイデア出し、注意点の列挙
迷いやすいのは、項目が 3 つ以上あって、それぞれに同じ観点が付いてくる場合です。3 つの旅行先に「予算」と「移動時間」が付いてくるなら、それはもう表の形をしています。逆に、順番に意味があるもの、たとえば手順や優先順位を表にすると、かえって読みにくくなります。
1 回の質問で両方を頼むこともできます。「まずメリットとデメリットを 3 つずつ箇条書きで挙げ、そのあと必要なツールを『ツール名』『分類』『主な機能』の列で表にしてください」。概要を箇条書きで掴んでから詳細を表で確かめる形になり、読む側の負担がいちばん軽くなります。
復習ミニクイズ
プログラミング言語(Python, JavaScript, PHP)の学習コストや用途を比較したい時、最も整理された回答を得るための指示(プロンプト)はどれでしょうか?