はじめての生成AI
AIの回答が短すぎるときの対処法
逆に、3 行で終わってしまったとき
「日本の歴史について教えて」と聞いたら、数行の要約だけで終わってしまった。もっと読みたかったのに、これでは調べたことにならない。長すぎる場合の逆ですが、原因は逆ではありません。どちらも、どこまで書けばいいのかを AI が知らないせいです。
どちらの場合も、直し方は同じ方向を向いています。短く返ってくるのは、AI が気を利かせて「概要だけ知りたいのだろう」と判断した結果です。特に、質問が一言だけだったときや、こちらの知識のレベルを何も書かなかったときに起こります。AI は相手を待たせないことを優先するので、迷ったら短い方を選びます。こちらから、詳しく書いていいという合図を出せば解決します。
「詳しく」より、書く場所を渡す
つい「もっと詳しく」と打ちたくなります。ところが、これは思ったほど効きません。どこを厚くすればいいのか伝わらないので、AI は全体を少しずつ膨らませて返してきます。読み応えは変わりません。
代わりに、書いてほしい項目そのものを渡します。
良い例
プレーンテキスト
プログラミングの学習方法について、 1. 準備するもの 2. 学習サイトの選び方 3. 挫折しないコツ の3つの章立てで詳しく書いてください
見出しを渡すと、AI はその一つひとつを埋める義務を負います。どこを厚くするかを AI に推測させるのをやめ、こちらで決めてしまうということです。表のときに列を渡したのと同じ考え方です。枠を先に決めてしまえば、中身は自然と厚くなります。
観点を足すのも同じ効果があります。「メリットだけでなくデメリットも」「背景や理由も含めて」と書くと、AI は片側だけ書いて終われなくなります。1 つの観点しか求められていないと思っているから短いのであって、見る角度を増やせば、書くことは自然と増えます。
読者を指定するのも効きます。「小学生にも分かるように」と書けば例え話が増え、「専門家向けのレポート形式で」と書けば根拠や数字が増えます。同じ話題でも、誰に向けて書くかで必要な説明の量が変わるからです。
分量の目安を添えるのも同じです。「800 文字程度で」と書くと、AI はその長さに合わせて話の配分を決めます。短くさせるときと同じ道具を、逆向きに使っているだけだと考えてください。
実際に試すと、章立てを渡した方が「詳しく書いて」より倍以上の分量が返ってくることが分かります。項目が 3 つあれば、AI は 3 回書き出しを考えるからです。逆に言えば、思ったより短かったときは、渡した枠が足りていないと考えて、項目を増やしてみてください。
途中でぷつりと切れたら「続けて」
長い文章を書かせていると、文の途中で止まることがあります。1 回の返答で出せる量に上限があるためで、故障ではありませんし、こちらの書き方が悪かったわけでもありません。
プレーンテキスト
続けて
この 3 文字で、止まった場所から再開します。前の内容を貼り直す必要はありません。最初から長くなると分かっているときは、「まず目次だけ作って。そのあと各章を順番に書いて」と先に分割させておくと、途中で切れずに最後まで受け取れます。
復習ミニクイズ
プログラミングの学習方法について、AIから詳しく、読み応えのある回答を引き出したいとき、最も効果的な工夫はどれですか?