はじめての生成AI
【業務活用】ニュース記事やWeb記事を素早く要約する
読むべき記事が、読める量を超えている
業界ニュース、競合のプレスリリース、技術解説。目を通すべきものは増える一方で、精読する時間はありません。かといって見出しだけ眺めていると、肝心なところを読み違えます。
要約を AI に任せると、5 分の読解が 10 秒で済みます。海外の記事も、翻訳と要約を同時にやらせれば、日本語の紹介記事が出るのを待たずに読めます。ここでは、要約そのものより先につまずく点から見ていきます。
URL を貼っても、読めていないことがある
記事の URL だけを貼って要約させると、それらしい文章が返ってきます。ところが、その中身が実際の記事と違っていることがあります。広告や会員限定の表示に阻まれて本文まで到達できず、タイトルと周辺の情報から推測して書いているためです。
読めていないのに「読めませんでした」とは言わないのが厄介なところです。それらしい要約が返ってくるので、こちらは読めたものと思い込みます。確実なのは、記事本文をコピーして貼ることです。手間に見えますが、間違った要約を信じて社内で共有するよりずっと安上がりです。
誰の視点で読むかを変える
同じ記事でも、読む立場を指定すると出てくるものが変わります。ニュース要約では、ここが一番効きます。
プレーンテキスト
# 指示
以下のWeb記事の内容を、ビジネスパーソンが30秒で理解できるように要約してください。
# 出力形式
1. 記事のタイトル(一言で)
2. 結論・最も重要なポイント(3つ以内の箇条書き)
3. ビジネスへの影響や示唆(1つ)
# 記事本文
[ここに記事のテキストを貼り付け]返ってくるのは「結論 → 大手 3 社が同時に法人向けプランを値下げした」といった箇条書きで、最後に自社への影響が 1 行つきます。
効いているのは 3 番目の項目です。事実の要約だけなら誰がやっても同じものが出ますが、「自分の業界にとって何を意味するか」を書かせると、読んだ後に動けるようになります。
用途に応じて一行を足します。専門用語が多くて歯が立たない記事には「あなたは新入社員に教えるのが上手なベテラン上司です。中学生にも分かる言葉で 3 行にしてください」。会議で共有するなら「我々の業界にとってのリスクと機会という視点を含めてください」。英語記事なら「日本のビジネス環境に照らして重要な点を抽出してください」と加えると、直訳とは違うものが出ます。
引用するなら、元記事に戻る
要約は、元の記事に書かれていない内容を混ぜることがあります。文章として自然なので、要約を読んだだけでは見抜けません。
そのまま人に伝えてよいのは、記事の趣旨までです。統計の数値、発表日、企業名や人名を引用するときは、必ず元記事に戻って確認してください。ここを飛ばして社内に流すと、誤情報の出どころが自分になります。
長い連載記事や年次レポートは、一度に渡すと途中が抜け落ちます。章ごとに分けて要約させるか、先に全体の構成だけを出させてから、必要な節だけ深掘りしてください。
要約で浮いた時間は、次の記事を読むためではなく、読んだ内容をどう使うかを考えるために空けておきたいところです。情報収集は手段であって、目的ではありません。
復習ミニクイズ
ビジネスの現場で生成AIを使ってニュース記事を要約する際、より実用的で精度の高い回答を得るための「最も適切なアプローチ」はどれですか?