はじめての生成AI

ChatGPTの「カスタム指示」機能の使い方

生田 陸人
LuaGate エンジニア / 現役エンジニア
編集 LuaGate編集部

このレッスンで分かること

  • この記事では「ChatGPTの「カスタム指示」機能の使い方」を 生成 AI 基礎 の現場で使える形で整理します
  • ChatGPTのカスタム指示とは?自分好みのAIに育てる基本 をおさえれば、現場で迷ったときに立ち戻れる
  • カスタム指示を使う3つの大きなメリット をおさえれば、現場で迷ったときに立ち戻れる
  • カスタム指示の設定方法:PC版とスマホアプリ版 をおさえれば、現場で迷ったときに立ち戻れる
  • PC版(ブラウザ)の手順 をおさえれば、現場で迷ったときに立ち戻れる

ChatGPTの「カスタム指示」機能 とは

ChatGPTの「カスタム指示(Custom Instructions)」機能の使い方を初心者向けに徹底解説。設定方法から活用事例、回答の質を高めるコツまで、具体例を交えて紹介します。

ChatGPTの「カスタム指示」とは?自分好みのAIに育てる基本

ChatGPTと会話をしていて、「毎回『プログラミング初心者なので分かりやすく説明してください』と伝えるのが面倒だな」と感じたことはありませんか?あるいは、「回答をもっと短くしてほしい」「丁寧すぎる敬語はやめてほしい」といった要望を、チャットのたびに繰り返すのは非効率的です。

そんな悩みを解決するのが、ChatGPTのカスタム指示(Custom Instructions)という機能です。この機能を使えば、あなたの職業知識レベル、好みの回答スタイルなどをあらかじめ登録しておくことができます。一度設定すれば、ChatGPTはあなたの背景を理解した状態で会話をスタートしてくれるため、まるで自分専用の秘書や家庭教師を雇っているかのような体験が可能になります。

カスタム指示の本質 — 毎回のプロンプトに書く前提条件を、AIの「初期設定」として一度だけ登録する仕組み。会話を始める前から、あなた専用にチューニングされた状態になります。

本レッスンでは、カスタム指示の基本的な設定方法から、回答の質を劇的に向上させる具体的なテンプレートまで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説します。

カスタム指示を使う3つの大きなメリット

  1. プロンプト入力の手間が省けるは毎回「簡潔に」「専門用語を避けて」といった指示を書く必要がなくなります。
  2. 回答の精度と一貫性が高まるはあなたの背景(プログラミングの学習中、営業職など)を理解しているため、文脈に沿った的確なアドバイスが得られます。
  3. コミュニケーションがスムーズになるは期待通りのトーン(口調)で返信が来るため、ストレスのない会話が可能になります。
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カスタム指示の設定方法:PC版とスマホアプリ版

カスタム指示の設定は非常に簡単です。PC(ブラウザ版)とスマホアプリ版のそれぞれの操作手順を確認しましょう。

PC版(ブラウザ)の手順

  1. 画面左下にある自分のアイコン(または名前)をクリックします。
  2. メニューの中から「ChatGPTをカスタマイズする(Customize ChatGPT)」を選択します。
  3. 2つの入力ボックスが表示されるので、内容を入力して「保存」をクリックします。

スマホアプリ版の手順

  1. 画面左上の「二本線(メニュー)」アイコンをタップします。
  2. 自分の名前の横にある「…(三点リーダー)」をタップし、「設定(Settings)」を開きます。
  3. 「カスタム指示(Custom Instructions)」を選択します。
  4. 入力後、右上の保存ボタンをタップします。

設定画面を開くと、以下の2つの質問項目(入力欄)が表示されます。これがカスタム指示の核となる部分です。

  • ① ChatGPTにあなたのことについて何を伝えておきたいですか?(知識レベル、職業、目標など)
  • ② ChatGPTにどのように回答してほしいですか?(トーン、回答の長さ、意見の有無など)

2つの入力欄を使いこなすコツ

それぞれの欄に何を書けばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、効果的な書き方のポイントを紹介します。

①「あなたのことについて」に書くべき内容

ここでは、AIに「自分はどんな人間か」を伝えます。情報が具体的であるほど、ChatGPTはあなたに最適なアドバイスを返せるようになります。

  • 職業や役割は「私はWebデザインを学んでいる大学生です」「私は中小企業のマーケティング担当者です」など。
  • 興味・関心は「Pythonを使ったデータ分析に興味があります」「キャンプと料理が趣味です」など。
  • 現在の課題は「生成AIを使って業務を効率化したいと考えています」など。

②「どのように回答してほしいか」に書くべき内容

ここでは、AIの「性格や振る舞い」を指定します。あなたの好みのスタイルを定義しましょう。

  • トーンとスタイルは「フレンドリーな口調で」「ビジネスライクに」「ユーモアを交えて」など。
  • 回答のボリュームは「要点を3つの箇条書きでまとめて」「詳細は省いて結論から述べて」など。
  • NG事項は「専門用語を使うときは必ず解説を入れて」「絵文字は使わないで」など。

2つの欄の役割分担 — ①は「自分の情報=WHO」、②は「回答のスタイル=HOW」を担当します。①に「箇条書きで」と書いても効きづらいので、HOWは②に集約するのがコツです。


具体的な活用例:ビジネスと学習のテンプレート

カスタム指示を活用する具体的なイメージを持つために、よく使われる設定例を見てみましょう。

ケース1:効率重視のビジネスパーソン向け

【あなたのことについて】 IT企業のプロジェクトマネージャーです。毎日多くのメールやドキュメントを処理しています。

【どのように回答してほしいか】

  • 結論から先に述べてください。
  • 可能な限り箇条書きを使い、視覚的に分かりやすくしてください。
  • 「承知いたしました」などの定型的な挨拶は不要です。

ケース2:プログラミング学習者向け

【あなたのことについて】 プログラミング初学者で、現在はJavaScriptを学習中です。難しい専門用語はまだ理解できていません。

【どのように回答してほしいか】

  • 概念を説明するときは、中学生でもわかるような身近な例え話を使ってください。
  • サンプルコードを提示する場合は、1行ごとにコメントで意味を解説してください。
  • 答えをすぐに教えるのではなく、考え方のヒントを出すようにしてください。

良い例・悪い例で比較!カスタム指示の効果

カスタム指示を正しく設定できているかどうかで、回答がどのように変わるか比較してみましょう。

避けたい例 カスタム指示を設定していない(または曖昧な)場合 「Pythonについて教えて」と聞くと、一般的な定義から歴史、インストール方法まで、長文で回答が返ってくる。自分の今のスキルレベルに合っていない高度な内容が含まれることも多い。

良い例 カスタム指示に「初心者の子供向けに教えて」と設定している場合 「Pythonは、コンピューターにお願いごとをするための『言葉』の一つだよ。まるでおもちゃのブロックを組み立てるみたいに、簡単にプログラムを作れるのが特徴なんだ。まずは挨拶をする最初の命令『print』から覚えてみよう!」のように、ターゲットに合わせた最適な回答が最初から得られる。

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カスタム指示を最大限に活かす3つのアドバイス

  1. 「オン/オフ」を使い分けるはカスタム指示の画面には「新しいチャットに対して有効にする」というスイッチがあります。特定のプロジェクトに集中したいときだけオンにし、普段の雑談ではオフにするといった使い分けが可能です。
  2. 定期的に見直すは自分のスキルが向上したり、仕事の内容が変わったりしたら、カスタム指示の内容もアップデートしましょう。常に最新の自分をAIに共有することが大切です。
  3. プロンプトでの上書きも可能はカスタム指示を設定していても、個別のチャットで「今回だけは別のスタイルで書いて」と指示すれば、そちらが優先されます。基本の型はカスタム指示で作り、例外は個別のチャットで対応しましょう。

運用のコツ — カスタム指示は「育てる」もの。最初から完璧を目指さず、違和感を感じたタイミングで1行ずつ追加・修正していくと、自分に最適な形に近づきます。

やってみよう

まずは、自分の「現在の職業(または学習中のこと)」と「好きな回答のトーン(例:箇条書きで、フレンドリーになど)」をカスタム指示に入力してみましょう。その後、何か質問をして回答が自分好みになっているか確認してみてください!

まとめ

カスタム指示は、ChatGPTをただの便利なツールから、自分を深く理解してくれる最高のパートナーへと進化させるための鍵です。一度設定してしまえば、日々のプロンプト入力の手間が大幅に減り、AIとの会話がよりスムーズで生産的なものになります。本レッスンを参考に、あなただけの「理想のAI」をカスタマイズしてみてください。

「自分に合った設定」を見つけるまでは、何度か微調整が必要かもしれません。でも、ピタッとくる設定が見つかった瞬間、ChatGPTの使い心地は劇的に変わりますよ。まずは1つ、自分のこだわりを登録してみることから始めましょう!

現場でよくある具体例

  1. 業務ケース 1 — 議事録 30 分の音声 → 文字起こし → ChatGPT で要約・タスク抽出。1 件あたり 45 分 → 10 分に短縮
  2. 業務ケース 2 — 営業メールの下書きを Claude で量産し、人が最終チェック。「型 + 個別事情」で送信本数 3 倍、開封率 1.4 倍
  3. 業務ケース 3 — 社内ヘルプデスクの一次回答を GPT-4o で自動化。コスト月 5 万円、対応削減 60 時間/月。ただし誤回答対策の人手レビューは継続

次にとるべきアクション

  1. 手元の業務タスクで「ChatGPTの「カスタム指示」機能の使い方」を 1 回試す — メール下書き / 議事録要約 / 資料リサーチのいずれかで OK
  2. 結果を社内 Wiki / Notion に貼る — 入力プロンプト + 出力 + 使い物になったか、を 3 行で記録する
  3. 翌日もう一度同じプロンプトを試す — 再現性と揺らぎを確認し、必要なら指示を 1 行追加する

次のレッスン

次は 第2章まとめクイズ で、第2章まとめクイズ を学びます。

事前確認 — 進む前に次の 3 つができることを確認しましょう。

  1. カスタム指示 の要点を自分の言葉で説明できる
  2. このレッスンの最小コード (または操作手順) を見ずに書ける
  3. 練習問題やクイズで間違えた箇所を読み直して理解した

理解度チェック (30 秒)

Q. カスタム指示 とは何か、1 文で説明してください。

この章のポイント

A. 本文の「このレッスンで分かること」または冒頭の説明文を見直し、自分の言葉で要約できれば OK。詰まったら本レッスンの最初の H2 セクションを読み返してみましょう。

関連レッスン

参考にした出典

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復習ミニクイズ

ChatGPTの「カスタム指示」機能に関する説明として、最も適切なものはどれですか?

参考リンク