はじめての生成AI
回答をより良くする一言:「箇条書きで」「3行で」の効果
読むだけで疲れてしまう
「東京観光のおすすめを教えて」と打ち込んだら、画面が文字で埋まった。どこが要点なのか探しているうちに、自分で調べた方が早かった気がしてくる。生成 AI を使い始めた人がほぼ全員通る道です。
AI が長く書くのは親切心です。こちらが分量を言わない限り、AI は「足りない」より「多すぎる」の方が安全だと判断します。つまり、上限を決めるのはこちらの仕事だということです。
「短く」ではなく「3 行で」
分量を伝えるとき、いちばん効かないのが「短くして」です。誰かに「短くまとめて」と頼まれた場面を思い出してください。半分にすればいいのか、3 行にすればいいのか、確かめないと手が動かないはずです。AI も同じで、基準が無いまま短くしろと言われると、少しだけ削って返してきます。数字を使ってください。
良い例
プレーンテキスト
東京観光のおすすめスポットを5つ、箇条書きで教えて
「5 つ」と切ると、AI は思いついた候補の中から上位 5 つを選ぶ作業をします。単に短く書かせているのではなく、優先順位を付けさせているわけです。「3 行で」「100 文字以内で」「1 分で読める分量で」も同じように働きます。
数字を置ける 3 か所
数字は、次の 3 か所に置けます。どれか 1 つ入れるだけでも十分に効きます。
- 項目の数 は「メリットを 3 つ」「候補を 5 案」
- 分量 は「3 行で」「100 文字以内で」
- 手順の粒度 は「5 つのステップに分けて」
この 3 つは重ねられます。「メリットを 3 つ、それぞれ 1 行で」と書けば、項目の数と 1 項目あたりの長さを同時に決めたことになり、返ってくる形がほぼ固定されます。毎回同じ形で受け取りたい調べものほど、この重ねがけが効きます。
なお、厳密な文字数のカウントは AI の苦手分野です。100 文字と指定して 130 文字で返ってくることはあります。それでも、指定しなかったときの 2,000 文字よりは、はるかに近い場所に着地します。だいたいの目安として伝われば十分だと考えてください。
知らない分野ほど、まず 3 行で
数字の指定がいちばん効くのは、自分がまったく知らない分野を聞くときです。何も指定しないと物理の講義が始まってしまう相対性理論も、次のように頼めば形が変わります。
良い例
プレーンテキスト
相対性理論について、3行で教えて
- 時間や空間は絶対的なものではなく、観測者の動きによって変化する。
- 重い物体は周囲の空間を歪め、それが重力として働く。
- エネルギーと質量は同じものの別の姿である。
細部は全部落ちていますが、全体像を掴むにはこれで足ります。分からない行があれば、そこだけ「2 行目をもう少し詳しく」と聞き直せばいい。まず短く受け取って、必要な場所だけ広げる。 この順番が、結局いちばん早く理解に着きます。
分量の指定は、文の最後に置くと効きます。AI は後ろに書かれた条件を強く受け取る傾向があるためです。「東京観光のおすすめを教えて。箇条書きで 3 つ。」の形です。
復習ミニクイズ
AIから「要点が整理された、一目でわかる回答」をもらいたい時、レッスンの内容に基づいた最も効果的な指示の出し方はどれでしょうか?