応用情報​技術者試験 令和7年度 秋期 午前、全80問のうちの問57。

出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57(ふりがなを省いた)

生成 AI の処理などで用いられる,大量に発熱する GPU を搭載したサーバを,空気冷却よりも少ない消費電力で効率良く冷却できる液体冷却の一つに液浸冷却がある。液体冷却の方法の説明のうちで,液浸冷却の方法の説明に該当するものの組みはどれか。

〔液体冷却の方法の説明〕

a 液体を循環させて熱交換器で冷やす単相冷却と,気化熱を利用する二相冷却とがある。

b サーバに取り付けた金属板と熱交換してサーバを冷却する。

c サーバを筐体ごと液体に漬けて冷却する。

d 冷媒となる液体として通常は水を使用する。

  1. アa,b
  2. イa,c
  3. ウb,d
  4. エc,d
答えと解説を開く

正解はイです。

液浸冷却は、サーバを筐体ごと、電気を通さない特別な液体に沈めて冷やす方法です。だから c が当てはまります。冷やし方には、液体のままポンプで回して熱交換器で冷やす単相式と、液体が沸騰して気体になるときに熱を奪う (気化熱) 二相式があります。だから a も当てはまります。b の金属板と熱をやり取りするのは、液浸ではなく、部品に冷えた板を当てて中に液体を流す直接冷却 (コールドプレート方式) です。d の普通の水は、溶け込んだ不純物 (イオン) のために電気を通すので、サーバを漬ける液体には使いません。a と c のイが正解です。

ほかの選択肢が違う理由

  • アa は合っていますが、b の金属板で熱をやり取りする方法は、液浸冷却ではなくコールドプレート方式の説明です。
  • ウb はコールドプレート方式の説明で、d の普通の水は不純物のために電気を通すので液浸冷却には使いません。
  • エc は合っていますが、液浸冷却では電気を通さない絶縁性の液体を使います。水は使いません。

仕組み

液体は空気よりずっと多くの熱を運べるので、送風機を回し続ける空気冷却より、少ない電力で冷やせます。

生成 AI の学習や推論に使う GPU のサーバは 1 台の発熱が大きく、空気冷却だけでは追いつかなくなってきたため、液体冷却を取り入れるデータセンターが増えています。

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