プロフェッショナルデジタルスキル試験 (仮称)

IPA が2⁠0⁠2⁠7年度に始める予定の新しい国家試験 (仮称)。応用情報と高度試験を束ねて組み替え、マネジメント、データ・AI、システムの3区分にする。

書き手 ゆめさく ・ 更新日 (試験の事実を主催の頁で確かめた日)

プロフェッショナルデジタルスキル試験とは

主催は独立行政法人 情報処理​推進機構 (IPA)です。IPA の見直し案では、この試験を次のように書いています。

案DXやAI利活用を通じた新たな価値創造に向けて幅広いスキルを習得し、評価するための試験として新設。

出典 IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年10月29日に確認)

難易度と合格率

ゆめさくの目安です。主催が決めた等級ではありません。

まだ一度も実施されていない試験なので、合格率はありません。合格の基準も発表されていません。

試験の形と申込と費用

主催
独立行政法人 情報処理​推進機構 (IPA)

出典 主催の頁(2026年10月29日に確認)

形式と実施の時期
予定CBT で実施の予定。2⁠0⁠2⁠7年度の夏頃から秋頃に始まる予定実施の時期と期間の詳しいことは、IPA が検討中としています。

出典 IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年10月29日に確認)

試験時間と出題数
案3区分とも、科目A-⁠1は9⁠0分、科目A-⁠2と科目Bを合わせて1⁠2⁠0分。科目A-⁠1は6⁠0問、科目A-⁠2は2⁠3問、科目Bは1⁠2問

出典 IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年10月29日に確認)

出題形式
択一か記述かといった出題形式の説明は、IPA の発表にまだありません。問いの形は、IPA が公開したサンプル問題 (下の過去問の節) で見られます。
受験料
まだ発表されていません (2⁠0⁠2⁠6年1⁠0月2⁠9日に IPA の頁で確かめました)。

試験の日程と申込みの受付は変わることがあります。受ける前に主催の頁で最新の案内を確かめてください。

出題範囲 (シラバス案)

案科目A-⁠1 は3区分と情報処理​安全確保​支援士試験に共通の知識、科目A-⁠2 は区分ごとの専門の知識、科目B は区分ごとの技能を問う

出典 IPA 出題範囲等の改定案 Ver.1.0 (PDF)(2026年10月29日に確認)

案科目A-⁠1 (共通知識) のシラバス案も出ています。重点は情報セキュリティの脅威、情報セキュリティ​マネジメント、情報セキュリティ対策、セキュリティ実装技術・評価の4つで、ほかの分野も広く出ます

出典 IPA プロフェッショナルデジタルスキル試験及び情報処理安全確保支援士試験 科目A-1 (共通知識) シラバス案 Ver.0.1 (PDF)(2026年10月29日に確認)

プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験(仮称)

案組織やビジネスにおける、データ及びデジタル技術を利活用するプロセスをマネジメントする専門的な知識及び技能が、目標とする水準に達していることを評価する。

試験時間と出題数
案科目A-⁠1は9⁠0分、科目A-⁠2と科目Bを合わせて1⁠2⁠0分。科目A-⁠1は6⁠0問、科目A-⁠2は2⁠3問、科目Bは1⁠2問

出典 IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年10月29日に確認)

科目A (知識)
案科目A-⁠2 の分野は、ビジネス変革の方法論、経営戦略・デジタル戦略、ビジネスモデル・ビジネスプロセス、サービスマネジメント、プロジェクトマネジメント、ガバナンス・監査、情報セキュリティ​マネジメント、ビジネス関連法規

出典 IPA プロフェッショナルデジタルスキル (マネジメント) 試験 シラバス案 Ver.0.2 (PDF)(2026年10月29日に確認)

科目B (技能) の出題範囲

  1. 1. 組織及びビジネスの変革・デジタル戦略外の環境と内の環境と関係者のニーズの分析、経営戦略に合うビジネスモデルとビジネスプロセスの設計、ポートフォリオとプログラムの管理、イノベーションの進め方、システム思考とデザイン思考
  2. 2. サービスマネジメント事業関係管理、サービスレベル管理、供給者管理、変更管理とリリース、サービスデスク、インシデント管理と問題管理、可用性と継続の管理
  3. 3. プロジェクトマネジメント環境の変化と不確実性への対応、プロジェクトの組織とチーム、立ち上げから計画、実行と管理、終結まで
  4. 4. 組織のガバナンス・監査ガバナンスと内部統制の構築と運用への助言、デジタル環境とその企画から運用までの監査、情報セキュリティや AI などの新しい技術の活用の監査

出典 IPA プロフェッショナルデジタルスキル (マネジメント) 試験 シラバス案 Ver.0.2 (PDF)(2026年10月29日に確認)

案シラバス案 Ver.0.2 (2026年6月30日掲載、7月31日更新) が出ています。シラバス案を開く (IPA の PDF)

プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)

案組織やビジネスのデータドリブンな活動を支える基盤を構築してデータを整備する専門的な知識及び技能が、目標とする水準に達していることを評価する。

試験時間と出題数
案科目A-⁠1は9⁠0分、科目A-⁠2と科目Bを合わせて1⁠2⁠0分。科目A-⁠1は6⁠0問、科目A-⁠2は2⁠3問、科目Bは1⁠2問

出典 IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年10月29日に確認)

科目A (知識)
案科目A-⁠2 の分野は、データマネジメント、データ分析・データ利活用、AI利活用、クラウド、データベース、AI技術、アルゴリズム・プログラミング、プライバシー関連法規この区分のシラバス案はまだ出ていないので、2⁠0⁠2⁠6年3月の出題範囲等の改定案の表から写しました。

出典 IPA 出題範囲等の改定案 Ver.1.0 (PDF)(2026年10月29日に確認)

科目B (技能) の出題範囲

  1. 1. データマネジメントデータ戦略とデータガバナンスに基づく方針づくり、データ定義の標準化などのルールの策定、メタデータとデータ品質の評価と改善、データのトラスト管理とデータ流通
  2. 2. データ・AI の活用分析の目的と進め方の設計、集計と可視化とレポート (BI ツールなど)、統計学と機械学習と時系列解析、生成 AI (RAG、AI エージェントなど) の適用、AI 倫理
  3. 3. データエンジニアリング対象データの分析 (正規化など)、概念と論理と物理のデータモデル、データの統合と変換、データ基盤とデータパイプラインの設計と構築と運用
  4. 4. データ処理とアルゴリズムデータの登録、参照、更新、削除の操作、スタックやキューや木やグラフなどのデータ構造、再帰や整列や探索のアルゴリズム。データの操作は SQL、プログラムは擬似言語で扱う

出典 IPA 出題範囲等の改定案 Ver.1.0 (PDF)(2026年10月29日に確認)

シラバス案は準備中です。上の範囲は改定案から写しました。出たらIPA のシラバス案の頁に載ります。

プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験(仮称)

案デジタル技術を適用するシステムの要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する専門的な知識及び技能が、目標とする水準に達していることを評価する。

試験時間と出題数
案科目A-⁠1は9⁠0分、科目A-⁠2と科目Bを合わせて1⁠2⁠0分。科目A-⁠1は6⁠0問、科目A-⁠2は2⁠3問、科目Bは1⁠2問

出典 IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年10月29日に確認)

科目A (知識)
案科目A-⁠2 の分野は、経営戦略・デジタル戦略、デジタルサービス・デジタルツール、システムの種類・構成、クラウド、ネットワーク、データベース、システムライフサイクルプロセス、開発・運用の方法論、セキュリティ実装技術・評価

出典 IPA プロフェッショナルデジタルスキル (システム) 試験 シラバス案 Ver.0.2 (PDF)(2026年10月29日に確認)

科目B (技能) の出題範囲

  1. 1. システムアーキテクチャ業務要件の定義とシステム化の計画、機能要件と非機能要件 (性能、品質、セキュリティなど) の定義、クラウドやマイクロサービスを考えたアーキテクチャの設計、組込みと制御のシステムの設計
  2. 2. ネットワーク通信方式、プロトコル、VPN、仮想化、ネットワークセキュリティの適用、クラウドとオンプレミスを組み合わせた設計と構築、運用とトラブルへの対応
  3. 3. フィジカルコンピューティングIoT を含む組込みと制御のシステムのソフトウェア設計 (リアルタイム処理など) とハードウェア設計 (センサー、アクチュエーター)、デバイスの選定と導入
  4. 4. システムの開発・運用設計と実装 (Web アプリケーション、オブジェクト指向など)、テストと品質の評価、アジャイル、CI/CD、DevSecOps、AI 駆動開発、Git や SBOM などの開発の基盤、SRE

出典 IPA プロフェッショナルデジタルスキル (システム) 試験 シラバス案 Ver.0.2 (PDF)(2026年10月29日に確認)

案シラバス案 Ver.0.2 (2026年6月30日掲載、7月31日更新) が出ています。シラバス案を開く (IPA の PDF)

科目A の分野と区分

科目A-⁠1 は共通の知識、科目A-⁠2 は区分ごとの専門の知識です。どの分野がどの区分の専門かを、IPA の改定案の表から写しました。

分野A-1 共通マネジメントデータ・AIシステム支援士
ビジネス変革の方法論○●出ない出ない出ない
経営戦略・デジタル戦略○●出ない●出ない
ビジネスモデル・ビジネスプロセス○●出ない出ない出ない
サービスマネジメント○●出ない出ない○
プロジェクトマネジメント○●出ない出ない出ない
デザインのアプローチ○出ない出ない出ない出ない
データマネジメント○出ない●出ない出ない
データ分析・データ利活用○出ない●出ない出ない
AI利活用○出ない●出ない出ない
経営・組織論○出ない出ない出ない出ない
ガバナンス・監査○●出ない出ない○
デジタルサービス・デジタルツール○出ない出ない●出ない
システムの種類・構成○出ない出ない●出ない
クラウド○出ない●●出ない
ネットワーク○出ない出ない●●
データベース○出ない●●○
AI技術○出ない●出ない出ない
情報デザイン・情報メディア○出ない出ない出ない出ない
システムライフサイクルプロセス○出ない出ない●○
開発・運用の方法論○出ない出ない●○
アルゴリズム・プログラミング○出ない●出ない出ない
情報セキュリティの脅威◎出ない出ない出ない●
情報セキュリティ​マネジメント◎●出ない出ない●
情報セキュリティ対策◎出ない出ない出ない●
セキュリティ実装技術・評価◎出ない出ない●●
情報倫理・AI倫理○出ない出ない出ない出ない
ビジネス関連法規○●出ない出ない出ない
プライバシー関連法規○出ない●出ない出ない
セキュリティ関連法規○出ない出ない出ない出ない

○ は出題範囲、◎ は重点、● は区分の専門で重点。支援士は情報処理​安全確保​支援士試験の科目A-⁠2 です。マインド・スタンスの分野はこの表のどの試験でも出ないので省きました。

出典 IPA 出題範囲等の改定案 Ver.1.0 (PDF)(2026年10月29日に確認)

今の試験からどう変わるか

IPA の見直し案では、2⁠0⁠2⁠7年度から試験は次のように変わる予定です。

  1. 今
    ITパスポート試験
    2027年度から
    ITパスポート試験
    変わり方
    内容を変える。出題分野をビジネス、テクノロジ、セキュリティ・倫理に組み替える
    始まる時期
    予定2⁠0⁠2⁠7年度春頃
  2. 今
    (無し)
    2027年度から
    データマネジメント試験 (仮称)
    変わり方
    新設。ITパスポート試験の次の段
    始まる時期
    予定2⁠0⁠2⁠7年度夏頃から秋頃
  3. 今
    情報セキュリティ​マネジメント試験
    2027年度から
    情報セキュリティ​マネジメント試験
    変わり方
    続く。科目Aの範囲の体系と、科目Bの範囲の一部を変える
    始まる時期
    予定2⁠0⁠2⁠7年度春頃
  4. 今
    基本情報​技術者試験
    2027年度から
    基本情報​技術者試験
    変わり方
    続く。科目Aの範囲の体系と、科目Bの範囲の一部を変える
    始まる時期
    予定2⁠0⁠2⁠7年度春頃
  5. 今
    応用情報​技術者試験と高度試験
    2027年度から
    プロフェッショナルデジタルスキル試験 (仮称) のマネジメント、データ・AI、システムの3区分
    変わり方
    新設。応用情報と高度試験を大きく括り、内容を組み替える
    始まる時期
    予定2⁠0⁠2⁠7年度夏頃から秋頃
  6. 今
    情報処理​安全確保​支援士試験
    2027年度から
    情報処理​安全確保​支援士試験
    変わり方
    一部を変える。科目Aの範囲の体系、科目Bの範囲の一部、試験時間、科目Bの出題形式
    始まる時期
    予定2⁠0⁠2⁠7年度夏頃から秋頃

今の高度試験は、ITストラテジスト、システムアーキテクト、プロジェクトマネージャ、ネットワークスペシャリスト、ITサービスマネージャ、システム監査技術者、データベーススペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリストの8つです。どの高度試験がどの区分に移るかを、IPA は試験ごとには示していません。

情報セキュリティ​マネジメント試験と基本情報​技術者試験の変更について、IPA は、表記を変えるもので、問う知識と技能の範囲そのものは変わらないとしています。

今の試験制度は2⁠0⁠2⁠6年度の試験をもって終わる予定です。全部の試験を CBT で行う予定です。

出典 IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年10月29日に確認)

出典 IPA プレス発表 情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し (案)(2026年10月29日に確認)

応用情報を勉強中の人へ

IPA の発表に書いてあることだけを並べます。

勉強時間と勉強法

主催は勉強時間の目安を出していません。今の知識と使える時間で大きく変わるので、ここでは時間数を書きません。

先に区分を選び、その区分のシラバス案で科目A-⁠2 と科目B の範囲を読みます。データ・AI 区分のシラバス案は準備中なので、今は改定案の科目B の範囲で見当をつけます。

科目A-⁠1 は3区分で共通です。共通知識のシラバス案では、情報セキュリティの4つの分野が重点です。

IPA はマネジメント区分とシステム区分の科目B のサンプル問題を公開しています (データ・AI 区分は準備中)。IPA は、サンプル問題は出題の形のイメージを伝えるための物で、本試験と同じ作り方や確かめを経た物ではないとしています。

よくある質問

応用情報​技術者試験は廃止されますか

IPA の言葉では「終了」です。IPA は、今の試験制度を2⁠0⁠2⁠6年度の試験をもって終える予定とし、応用情報と高度試験を大きく括って内容を組み替え、この試験の3区分にするとしています。2⁠0⁠2⁠6年度の応用情報は、前期と後期の2回あります。

3区分のどれを受ければいいですか

IPA の改定案では、マネジメントはデジタルを使う組織とビジネスのプロセスを動かす人、データ・AI はデータの基盤を作ってデータを整える人、システムはシステムの要件定義から設計、開発、運用を主導する人の試験です。IPA は、複数の区分を身につけると力を出せる場面が広がるとしています。

受験料と試験の日程は決まっていますか

2⁠0⁠2⁠6年1⁠0月2⁠9日の時点では、どちらも発表されていません。IPA は、新しい試験の実施の時期と期間の詳しいことは検討中としています。

ゆめさくのコース

範囲がまだ案の段階なので、この試験のためのコースはまだありません。範囲が固まってから作ります。土台になるコースは、下の「次に受ける試験」の節に並べました。ほかはコース一覧から選べます。

過去問

まだ実施されていない試験なので、過去の問題はありません。IPA が公開している新試験制度のサンプル問題 (IPA)で問いの形を見られます。サンプル問題は出題の形のイメージを伝えるための物で、本試験と同じ作り方や確かめを経た物ではない、と IPA は書いています。

次に受ける試験

  • 情報処理安全確保支援士

    セキュリティの専門家の国家試験。受かったあと登録すると、国家資格の保持者になれる。

    主催
    独立行政法人 情報処理​推進機構 (IPA)
    形式
    CBT・前期と後期
    受験料
    7,5⁠0⁠0円 (非課税)
    合格率
    20.7%令和7年度。IPA の統計(2026年10月25日に確認)
    試験を見る

資格を仕事につなげるなら、転職ロードマップで目指す仕事と順番を確かめられます。ほかの試験はIT資格取得の一覧から選べます。

出典

資格の先に、仕事につなげる

試験の知識を仕事につなげる一歩を、ここにまとめています。