DDoS 攻撃

分散型のサービス妨害

たくさんの機械から一斉に通信を送られ、回線やサーバーがあふれて、本物の利用者がサービスを使えなくなります。

どこで混ざるか

だれからの通信でも受け付ける入口と、回線やサーバーの処理の上限の間

守りの 3 行

  1. 1回線の手前で受け止める CDN や、通信事業者の対策の仕組みを使う
  2. 2ログインや検索のような重い処理に、相手ごとの回数の上限を置く
  3. 3止まったときの連絡の経路と、利用者への知らせ方を先に決めておく

仕組み

攻撃者は、乗っ取った多数の機械 (ボットネット) から、同じ相手へ一斉に通信を送らせます。送り元が多いので、住所を 1 つ止めても終わりません。これが 1 台から送る妨害との違いです。

あふれさせる所は大きく 3 つあります。回線の太さを埋める量の攻撃、通信をつなぐための表を埋める攻撃、検索やログインのような重い処理を何度も呼ぶ攻撃です。後ろへ行くほど量は少なくても効き、ふつうの利用と見分けにくくなります。

答えの大きい仕組みに、送り元を偽った小さな問い合わせを送り、大きな答えを相手へ届けさせる型もあります (反射と増幅)。公開しているサーバーの設定が甘いと、自分のサーバーが踏み台にされます。

データは盗まれないことが多い一方、止まっている間の売り上げと信用を失います。脅して金を求める連絡や、ほかの侵入から目をそらすために使われることもあります。

記録と見張りに出る形

  • 通信の量や 1 秒あたりの要求の数が、ふだんの何倍にも跳ね上がる
  • 応答の時間が延び、時間切れやつながらないという誤りが増える
  • 送り元の住所や国の分布が、ふだんの利用者と大きく違う。同じ道の同じ要求が並ぶ
  • サーバーの CPU や接続の数が上限に張り付き、外からの監視で応答が落ちる

守れているかの確かめ方

  • ふだんの通信量と応答の時間を記録し、跳ね上がりで知らせが鳴る値を決めておく
  • 回数の上限が効くかを、自分の試験の環境で負荷を掛けて確かめる。本番や他人のサービスには掛けない
  • CDN や事業者の対策を入れたら、元のサーバーの住所へ外から直に届かないかを確かめる
  • 止まった想定の机上の演習で、だれがいつ何を決め、利用者に何を知らせるかを通しておく

実際に起きたこと

  • 2025年2月4日 年末年始の航空、金融、通信への DDoS 攻撃 2024年12月から2025年1月にかけて、航空事業者、金融機関、通信事業者などへの DDoS 攻撃が相次いだ。IoT 機器を乗っ取った束が使われ、量で埋める型と Web の要求で埋める型が混ざっていた。注意喚起は、CDN の利用、元のサーバーの住所を隠すこと、事業者の対策の利用などを挙げている。 出典 内閣サイバーセキュリティセンター「DDoS攻撃への対策について(注意喚起)」 2026年10月25日に確かめた
  • 2018年3月1日 GitHub への反射と増幅の攻撃 2018年2月28日、設定の甘いキャッシュのサーバーを踏み台にした反射と増幅の攻撃で、最大毎秒 1.35 テラビットの通信が届き、GitHub が約 9 分間つながりにくくなった。対策の事業者へ経路を切り替えて戻し、利用者のデータへの影響は無かった。 出典 GitHub「February 28th DDoS Incident Report」 2026年10月25日に確かめた
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