2025年9月29日の午前7時ごろ、アサヒグループホールディングスのシステムに障害が発生し、調査の中で暗号化されたファイルがあることを確認した。午前11時ごろにはネットワークを遮断し、データセンターを隔離した。その日のうちに国内グループ各社の受注と出荷、お客様相談室などのコールセンター業務を止めた。その後の調査で、障害発生の約10日前に外部の攻撃者がグループ内拠点のネットワーク機器を経由して侵入し、主要データセンターでパスワードの脆弱性を突いて管理者権限を奪っていたことが分かった。
奪った権限で内部を探索し、主に業務時間外に複数のサーバーへの侵入と偵察を繰り返していたとみられる。9月29日にランサムウェアが一斉に実行され、起動中の複数のサーバーと一部のパソコン端末のデータが暗号化された。データセンターを通じて従業員に貸与していたパソコン端末のデータも流出した。受注と出荷は手作業での対応が続き、アサヒビールとアサヒ飲料は12月3日、アサヒグループ食品は12月2日にEOSによる受注を再開した。
配送のリードタイムは2026年2月までに通常化した。会社は2025年9月30日に個人情報保護委員会へ速報を出し、11月26日に確報、12月10日に追加報告をした。2026年2月18日に漏えいが確認された個人情報の件数と再発防止策を公表し、7月17日には漏えいのおそれがある個人情報の対象範囲を改めて修正して公表した。