SolarWinds のネットワーク管理ソフト Orion は、政府機関や重要インフラ、民間企業で広く使われていた。会社の調べでは、攻撃者は2019年9月には社内の仕組みに入っており、資格情報を盗んで開発環境や社内のメールの環境に居続け、中を調べていた。2019年10月の版でビルドにコードを混ぜられるかを試し、2020年2月20日から、Orion の自動ビルド環境で不正なコードをビルドに混ぜた。ソースコードの保管場所は書き換えられておらず、開発とビルドの担当者に気づかれない作りだった。
混入した版は2020年3月から6月に正規の更新として出され、SolarWinds の正規の署名の証明書で署名されていた。この版を落とした顧客は最大1万8,000で、導入された組織の一部では、攻撃者がさらに入り込み、認証の仕組みを悪用してメールなどのクラウドの資源から情報を集めた。CISA は少なくとも2020年3月から侵害が始まっていたとした。
会社は2020年12月12日に攻撃を知らされた。翌13日に CISA は緊急指令 ED 21-01 を出し、連邦機関に該当する版の Orion を直ちにネットワークから切り離すか電源を落とすよう命じた。会社は直した版を出し、顧客に知らせ、2021年3月8日には該当する版に使った署名の証明書を失効させた。2021年4月15日、米政府はロシア対外情報庁 (SVR) を実行者として名指しした。2021年5月7日、会社は実際にこの手口で侵害された顧客は100未満と推定すると公表した。