Apache Log4j は、Javaで書かれた仕組みの動きを記録するための、無料で使えるログ出力の部品で、数千のソフトウェアに組み込まれていた。2013年7月、利用者の求めに応じてJNDIという仕組みで外のデータを引く機能が加わり、2.0-beta9から入った。この機能は、攻撃者が用意したLDAPなどの接続先を防げず、ログに書かれる文字列を操れる攻撃者に、外のサーバから任意のコードを読み込ませて実行させられる欠陥になっていた。
2021年11月24日、中国のAlibaba Cloudのセキュリティの技術者が、この脆弱性をメールでApache Software Foundation (ASF) に報告した。ASFは修正を進め、12月6日に修正版の候補を作ったが、その時点で注意喚起は出していなかった。12月9日、技術者は脆弱性がWeChatで話題になっているとASFに知らせた。悪用が進んでいるとの報告も受け、ASFは予定を早めて12月10日に修正版2.15.0を公開し、CVE-2021-44228を公にした。
CSRBが知る最も早い悪用は12月1日からの2日間で、公表後は大量の悪用の試みと調査の通信が観測された。Log4jの利用者の一覧はどこにもなく、各組織はどの製品に入っているかを探すことから始めた。修正版にも欠陥が見つかり、関連の脆弱性が続いた。CISAは12月17日に緊急指令ED 22-02を出し、連邦機関に2週間での対応を求めた。CSRBは2022年7月の報告書で、Log4jの脆弱性は長く残る「風土病のような脆弱性」だとした。