問7 サーバを壊して業務を妨げる罪

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和8年度 公開問題、全15問のうちの問7。

出典:令和8年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問7

刑法の電子計算機損壊等業務妨害に該当する行為はどれか。

  1. ア自社の Web サイトで海賊版のソフトウェアを故意に販売した。
  2. イ存在しない商品をインターネットのオークションサイトに故意に出品し,落札者に現金を振り込ませてだまし取った。
  3. ウ他人の著作物を著作者に許可なく,引用元の記載もせずに,営業目的の自社の Web サイトに故意に掲載した。
  4. エプロバイダのサーバに侵入し,サーバに保管されていたある企業が業務に使用している Web ページの内容を故意に消去したり,書き換えたりした。
答えと解説を開く

正解はエです。

刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪は、人の業務に使うコンピュータやデータを壊す、うその情報や不正な指令を与えるなどして、コンピュータを正しく動かなくさせ、業務を妨げた場合の罪です。エは、企業が業務に使っている Web ページのデータを、サーバに侵入して消したり書き換えたりしています。業務に使うデータを壊し、その企業の業務を妨げる行為なので、選択肢の中ではこれが当たります。正解はエです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア海賊版のソフトウェアを売るのは、著作権の侵害 (著作権法の違反) です。コンピュータを壊して業務を妨げてはいません。
  • イありもしない商品でお金をだまし取るのは、詐欺です。コンピュータを壊す行為ではありません。
  • ウ他人の著作物を許可なく、引用の形も取らずに載せるのは、著作権の侵害です。業務妨害とは別の話です。

仕組み

この罪で押さえる言葉は「業務に使うコンピュータ」「壊す、書き換える、不正な指令を与える」「業務を妨げる」の 3 つです。Web サイトの改ざんや、業務のシステムを止めるマルウェアがその例です。

なお、エでサーバに無断で入り込んだこと自体は、別に不正アクセス禁止法の違反にもなります。1 つの行為が複数の法律に当たることはよくあります。