問6 セキュア OS の権限の考え方

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和8年度 公開問題、全15問のうちの問6。

出典:令和8年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問6(選択肢の表を文に組み直し、列の名前を〔〕に入れて前に置いた)

セキュア OS のアクセス制御と管理者権限管理を説明した適切な組みはどれか。

  1. ア〔アクセス制御〕リソースやプログラムのアクセス権は,OS の管理者が定めたセキュリティポリシーの下で一元的に制御され,リソースやプログラムの所有者が変更できない。〔管理者権限管理〕OS の管理の分野ごとに異なる管理用アカウントを作成し,各アカウントに必要最小限の管理者特権を与える。
  2. イ〔アクセス制御〕リソースやプログラムのアクセス権は,OS の管理者が定めたセキュリティポリシーの下で一元的に制御され,リソースやプログラムの所有者が変更できない。〔管理者権限管理〕OS の管理用に特権アカウントを作成し,特権アカウントに全ての権限を与える。
  3. ウ〔アクセス制御〕リソースやプログラムのアクセス権は,リソースやプログラムの所有者が保持し,制御する。〔管理者権限管理〕OS の管理の分野ごとに異なる管理用アカウントを作成し,各アカウントに必要最小限の管理者特権を与える。
  4. エ〔アクセス制御〕リソースやプログラムのアクセス権は,リソースやプログラムの所有者が保持し,制御する。〔管理者権限管理〕OS の管理用に特権アカウントを作成し,特権アカウントに全ての権限を与える。
答えと解説を開く

正解はアです。

セキュア OS は、ふつうの OS より強くアクセスを縛る OS です。特徴は 2 つあります。1 つ目は強制アクセス制御で、ファイルなどのアクセス権を、持ち主ではなく管理者が決めたポリシーで一元的に決め、持ち主でも勝手に変えられません。2 つ目は最小特権で、何でもできる 1 つの管理者アカウントを作らず、管理の分野ごとにアカウントを分け、それぞれに必要な分だけの権限を与えます。この 2 つがそろっているのはアです。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イアクセス制御の説明は合っていますが、1 つの特権アカウントに全ての権限を与えています。そのアカウントが乗っ取られると何でもできてしまうので、セキュア OS の考え方と逆です。
  • ウ管理者権限の説明は合っていますが、アクセス権を持ち主が決めています。これはふつうの OS の任意アクセス制御で、セキュア OS の強制アクセス制御ではありません。
  • エ持ち主がアクセス権を決める任意アクセス制御と、全権限を持つ特権アカウントの組みです。ふつうの OS の姿で、セキュア OS の説明としてはどちらも違います。

仕組み

持ち主がアクセス権を決める方式を任意アクセス制御 (DAC)、ポリシーで強制する方式を強制アクセス制御 (MAC) と呼びます。DAC では、持ち主のアカウントが乗っ取られると、その人のファイルの権限も自由に変えられてしまいます。

全権限を持つ管理者 (root など) が 1 つだけあると、そこが破られた瞬間にシステム全体を握られます。権限を分けておけば、1 つが破られても被害はその分野にとどまります。これが最小権限の考え方です。

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