統計検定 推測のためのデータ収集法 問題

推測のためのデータ収集法の練習問題を、4択で1⁠0問、3つの小分野に分けて置いています。選ぶとその場で正誤と解説が出て、全問の解説は下の一覧でも読めます。

ゆめさくが作った練習問題です。本試験の問題ではありません。ログインなしで解けて、答えはこのブラウザの中だけに残ります。

書き手 ゆめさく ・ 問いを置いた日

出典 統計検定2級(2026年10月29日に確認)

この分野の小分野

  • 観察研究と実験研究(3問)
  • 各種の標本調査法(4問)
  • フィッシャーの3原則(3問)

推測のためのデータ収集法の問題

10 問

選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。選んだ答えは変えられません。

  1. 観察研究と実験研究

    問 1喫煙の習慣がある人とない人を数年間追いかけ、肺の病気にかかった人の割合を比べる調査を行いました。調査する側は、誰に喫煙させるかを決めていません。この調査の種類として正しいものはどれですか。

  2. 問 2観察研究では、処理と結果の関係に因果があると結論づけにくいとされます。その主な理由として最も適切なものはどれですか。

  3. 問 3新しい薬の効果を調べる実験で、被験者にも結果を評価する医師にも、どちらの群に割り当てられたかを知らせずに行う方法はどれですか。

  4. 各種の標本調査法

    問 4インターネットのアンケートに、関心のある人が自分から回答して集めた意見をもとに、全国民の意見を推定しました。標本の大きさを 10 倍に増やしても小さくならない誤差の原因はどれですか。

  5. 問 5男性 6,000 人、女性 4,000 人の母集団から、性別を層にして 500 人を層化抽出で選びます。各層の人数に比例して配分するとき、女性から選ぶ人数はどれですか。

  6. 問 61 番から 1,000 番まで番号が付いた名簿から、系統抽出法で 50 人を選びます。最初に 7 番を選んだとき、3 人目に選ばれる番号はどれですか。

  7. 問 7全国の小学校の名簿から 30 校を無作為に選び、選ばれた学校の 6 年生全員を調べました。この標本の選び方はどれですか。

  8. フィッシャーの3原則

    問 8肥料の効果を調べる実験で、同じ肥料を複数の畑の区画に施します。フィッシャーの 3 原則の反復を行う目的として最も適切なものはどれですか。

  9. 問 9畑を、日当たりが似た 5 つの区画 (ブロック) に分け、各ブロックの中で 3 種類の肥料をすべて試す計画にしました。この計画は、フィッシャーの 3 原則のどれを実現するための工夫ですか。

  10. 問 104 つのブロックを用意し、各ブロックの中で 3 種類の処理 A, B, C を 1 回ずつ、順番を無作為に決めて行います。処理 A の反復の数と、実験単位の総数の組み合わせはどれですか。

10 問中 0 問に答えました

解説の一覧

解いたあとに読み返せるよう、全問の解説を並べています。問いを開くと解説が出ます。

観察研究と実験研究

問1喫煙の習慣がある人とない人を数年間追いかけ、肺の病気にかかった人の割合を比べる調査を行いました。調査する側は、誰に喫煙させるかを決めていません。この調査の種類として正しいものはどれですか。

正解は観察研究です。調査する側が処理 (ここでは喫煙) を割り当てず、すでにある状況を観察して比べるので、観察研究です。実験研究は、研究者が処理を割り当てて結果を比べる研究で、無作為化比較試験はその代表です。全数調査は母集団のすべてを調べる方法で、調べ方の分類が違います。

問2観察研究では、処理と結果の関係に因果があると結論づけにくいとされます。その主な理由として最も適切なものはどれですか。

正解は処理と結果の両方に影響する別の要因 (交絡) が混ざっている可能性を、取り除けないためです。喫煙する人は飲酒も多いなど、処理を受けた群と受けない群で別の要因が偏っていると、結果の違いが処理によるのか要因によるのか分けられず、これが交絡です。観察研究でも標本は大きくでき、標本調査で母集団の平均も推定できます。測定の誤差は実験研究にも入るので、観察研究に固有の理由ではありません。

問3新しい薬の効果を調べる実験で、被験者にも結果を評価する医師にも、どちらの群に割り当てられたかを知らせずに行う方法はどれですか。

正解は二重盲検法です。被験者も評価者も割り当てを知らない方法を二重盲検法といい、思い込みや期待が結果に混ざるのを防ぎます。層化抽出法と系統抽出法は、標本調査で母集団から標本を選ぶ方法で、実験で割り当てを伏せる方法ではありません。全数調査は母集団のすべてを調べることです。

各種の標本調査法

問4インターネットのアンケートに、関心のある人が自分から回答して集めた意見をもとに、全国民の意見を推定しました。標本の大きさを 1⁠0 倍に増やしても小さくならない誤差の原因はどれですか。

正解は回答する人が自分で選ぶため、標本が母集団の縮図にならず偏ることです。自分から回答する人は関心の高い人に偏り、標本が母集団の縮図にならないので、人数を増やしても偏りは消えません。標本の大きさを増やすと小さくなるのは、偶然のばらつきによる標本誤差のほうです。丸めの誤差は偏りの原因ではなく、正規分布への近似の話も、標本の選び方の偏りとは別の問題です。

問5男性 6,0⁠0⁠0 人、女性 4,0⁠0⁠0 人の母集団から、性別を層にして 5⁠0⁠0 人を層化抽出で選びます。各層の人数に比例して配分するとき、女性から選ぶ人数はどれですか。

正解は 2⁠0⁠0 人です。比例配分では母集団での割合に合わせるので、女性は 4,0⁠0⁠0 ÷ 1⁠0,0⁠0⁠0 = 0.4 に当たり、5⁠0⁠0 × 0.4 = 2⁠0⁠0 人です。2⁠5⁠0 人は男女を半々にした値、3⁠0⁠0 人は男性に配分される人数です。4⁠0⁠0 人は母集団の女性の人数 4,0⁠0⁠0 を 1⁠0 で割った値で、標本の人数 5⁠0⁠0 に対する割合を使っていません。

問61 番から 1,0⁠0⁠0 番まで番号が付いた名簿から、系統抽出法で 5⁠0 人を選びます。最初に 7 番を選んだとき、3 人目に選ばれる番号はどれですか。

正解は 4⁠7 番です。系統抽出法では一定の間隔で選び、間隔は 1,0⁠0⁠0 ÷ 5⁠0 = 2⁠0 で、7 番、2⁠7 番、4⁠7 番と進むので、3 人目は 4⁠7 番です。2⁠7 番は 2 人目、6⁠7 番は 4 人目です。6⁠0 番は間隔の 2⁠0 を 3 倍しただけの値で、最初の 7 番を足していません。

問7全国の小学校の名簿から 3⁠0 校を無作為に選び、選ばれた学校の 6 年生全員を調べました。この標本の選び方はどれですか。

正解はクラスター抽出法です。学校というまとまり (クラスター) を無作為に選び、その中の全員を調べる方法なので、クラスター抽出法です。層化抽出法は、母集団を層に分け、すべての層から標本を選ぶ方法です。系統抽出法は一定の間隔で選ぶ方法、単純無作為抽出法は個人を 1 人ずつ無作為に選ぶ方法で、どちらも学校単位で選ぶ点が合いません。

フィッシャーの3原則

問8肥料の効果を調べる実験で、同じ肥料を複数の畑の区画に施します。フィッシャーの 3 原則の反復を行う目的として最も適切なものはどれですか。

正解は実験の誤差の大きさを見積もり、肥料の効果と偶然のばらつきを区別できるようにするためです。同じ処理を複数の実験単位に行うと、同じ処理の中のばらつきから誤差の大きさを見積もれ、処理の効果が偶然では説明しにくい差かどうかを判断できます。乱数で割り当てるのは無作為化、似た条件の区画をまとめるのは局所管理の目的です。区画の数をあらかじめ決めて固定することは、反復の目的ではありません。

問9畑を、日当たりが似た 5 つの区画 (ブロック) に分け、各ブロックの中で 3 種類の肥料をすべて試す計画にしました。この計画は、フィッシャーの 3 原則のどれを実現するための工夫ですか。

正解は局所管理です。条件の似たブロックに分け、その中で処理を比べると、ブロック間の違いを誤差から切り離せ、この考え方が局所管理です。無作為化はブロックの中の割り当てを乱数で決める原則で、反復は同じ処理を複数回行う原則です。二重盲検は割り当てを伏せる方法で、ブロックに分ける工夫ではありません。

問104 つのブロックを用意し、各ブロックの中で 3 種類の処理 A, B, C を 1 回ずつ、順番を無作為に決めて行います。処理 A の反復の数と、実験単位の総数の組み合わせはどれですか。

正解は反復は 4 回で、実験単位は全部で 1⁠2 です。各ブロックで処理 A を 1 回ずつ行うので、4 つのブロックで反復は 4 回で、実験単位は 4 ブロック × 3 処理 = 1⁠2 です。反復を 3 とした組は処理の種類数と取り違えています。実験単位を 7 とした組は和を取っており、1⁠2 と 4 を入れ替えた組は反復と総数の関係が逆です。

ほかの分野

  • 1変数データ

    中心傾向の指標、散らばりの指標、中心と散らばりの活用、時系列データの処理

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  • 2変数以上のデータ

    散布図と相関、カテゴリカルデータの解析、単回帰と予測

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  • 確率

    統計的推測の基礎となる確率、ベイズの定理

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  • 確率分布

    確率変数の期待値・分散・共分散、離散型の確率分布、連続型の確率分布

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  • 標本分布

    標本平均・標本比率の分布、二項分布の正規近似、t分布・カイ二乗分布・F分布

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  • 推定

    推定量の一致性・不偏性、母平均の区間推定、母比率・母分散・2群の差の区間推定

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  • 仮説検定

    帰無仮説・対立仮説とp値、2種類の過誤と検出力、1標本の検定、2標本の検定

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  • カイ二乗検定

    適合度検定、独立性の検定

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  • 線形モデル

    回帰分析、実験計画

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統計検定の頁に、1⁠0分野の入口と試験の案内があります。

続きはゆめさくで

試験の知識を仕事につなげる一歩を、ここにまとめています。