お客様先に入って最初の 2 週間で、何を作り、何を作らないと、どう決めますか

2 週間で「1 つの業務の 1 つの痛み」が実際の利用者の手で減ったと見せられる幅に絞る。作らない物は名前を付けて書き出し、お客様と合意してから手を動かす、と答える問い。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1お客様先での最初の 2 週間の試作で、作る範囲の決め方としていちばん合うのはどれか

  2. 問 2最初の試作で作らないと決めた物の扱いとして、いちばん合うのはどれか

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答えてみる

面接官に「お客様先に入って最初の 2 週間で、何を作り、何を作らないと、どう決めますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「お客様先に入って最初の 2 週間で、何を作りますか。何を作りませんか」
  • 「お客様から要望が 10 個出ました。最初の試作には、どれを入れますか」
  • 「短い期間で成果を見せるとき、範囲をどう絞りますか」

面接官が見ている点

  • 要望の多さに流されず、試作の目的を 1 つに言い切れるか
  • 作らない物を、ただ後回しにせず、名前を付けてお客様と合意できるか
  • 2 週間の終わりに「何をもって前に進んだと言うか」を、先に決めているか

短い答え

  • 2 週間で作るのは、1 つの業務の 1 つの痛みが、実際の利用者の手で減ったと見せられる幅だけにします。
  • 作らない物は「作らない物の表」に名前を付けて書き、なぜ今は作らないかを添えて、お客様と合意してから手を動かします。
  • 終わりの日に何を見せ、何が分かれば次へ進むかを、最初の週の頭に決めておきます。

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少し詳しい答え

目的を 1 つに言い切る

最初の 2 週間の試作は、全部を作る場ではなく、「この方向で進めてよいか」をお客様と一緒に確かめる場です。だから目的は 1 つに絞ります。たとえば「請求書の突き合わせにかかる 1 件 10 分を、担当者の手で 3 分にできるか」のように、だれの、どの作業の、何が、どれだけ変わるかの形で書きます。

目的が 2 つ以上あると、どちらも中途半端な試作になり、終わりの日に「結局どうなったのか」が言えなくなります。

作る物を選ぶ物差し

要望が 10 個あっても、次の 3 つで並べると、最初に作る物を 1 つか 2 つに絞りやすくなります。

  • 痛みの大きさ毎日起きるか、月に 1 度か。1 回あたり何分かかっているか
  • 確かめやすさ 2 週間のうちに、本物の利用者が本物のデータで触れるか
  • 戻しやすさ間違っていたとき、捨てても困らないか

逆に、権限の管理画面、細かい設定、きれいな見た目、ほかの部署への展開は、方向が正しいと分かってからでも間に合うので、最初は作らない側に入れます。

作らない物の表

作らない物は、黙って後回しにせず、表にしてお客様に見せます。

作らない物理由いつ考えるか
権限の細かい分け方利用者が 3 人だけで足りる本番の前
他部署の帳票目的の業務と違う2 本目の試作
見た目の作り込み確かめたいのは時間の短さ方向が決まったあと

表にすると、あとで「それも入っていると思っていた」という食い違いを防げます。お客様の側でも、社内に説明しやすくなります。

終わりの日を先に決める

最初の週の頭に、終わりの日に見せる物と、次へ進むかを決める基準をお客様と決めます。基準は「担当者 2 人が 1 週間使い、半分以上の件で手で直さずに済んだら次へ」のように、だれが見ても判定できる形にします。基準を先に置いておくと、終わりの日に感想の言い合いにならず、続けるか、向きを変えるか、やめるかを決められます。

トレードオフ

範囲を狭くするほど、2 週間で確かな物を見せられますが、お客様が期待していた広さとの差が目立ちます。広く作るほど見た目は豪華になりますが、どれも本物の業務では使えない物になりがちです。狭く始め、作らない物の表で「次に何が来るか」を見せて、期待との差を埋めます。

よくある間違い

  • 要望を全部少しずつ作るどれも業務で使えず、終わりの日に何が分かったかを言えません
  • 作らない物を口で伝えるだけにするあとで「入っていると思っていた」と言われます。表にして合意します
  • 本物のデータを使わずに作る試しのデータでうまく動いても、本物の業務で通じるかは分かりません

深掘りの問い

  • 「お客様の役員が、全部入りでないと困ると言ったら」 2 週間で確かめたい 1 点と、そのあとの順番を表で見せ、全部入りへの道筋として説明する、と答えます
  • 「本物のデータがすぐにもらえないときは」手続きを待つ間は、利用者と一緒に数件を手で写した小さな組で試し、どこまで分かったかを正直に伝える、と答えます
  • 「2 週間で目的に届かなかったら」届かなかった理由を、作り方の問題か、目的の置き方の問題かに分け、続けるか向きを変えるかを基準に沿って決める、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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