お客様ごとの作り込みと、製品に入れる共通の機能を、どう分けますか

何社にも出る困りごとか、その 1 社だけかをまず見る。設定で吸えるなら設定にし、1 社だけの作り込みは製品の外に出して芯を汚さない。作り込みの持ち主と維持の費用を決め、製品に入れるかは製品のチームと決める、と答える問い。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1お客様からうちだけの機能がほしいと言われた。最初にすることとしていちばん合うのはどれか

  2. 問 21 社だけの事情による作り込みを作るときの置き方として、いちばん合うのはどれか

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答えてみる

面接官に「お客様ごとの作り込みと、製品に入れる共通の機能を、どう分けますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「お客様から、うちだけの機能がほしいと言われたら、どうしますか」
  • 「お客様ごとの作り込みと、製品の共通の機能を、どこで分けますか」
  • 「作り込みが増えて製品が重くなるのを、どう防ぎますか」

面接官が見ている点

  • 目の前のお客様の要望に応えつつ、製品全体への影響を考えられるか
  • 「何社に出る困りごとか」を、思い込みではなく数で確かめようとするか
  • 作り込みを作ったあとの維持の費用と、だれが持つかまで考えているか

短い答え

  • まず何社にも出る困りごとか、その 1 社だけの事情かを見て、設定で吸えるなら設定にします。
  • 1 社だけの作り込みは製品の外に出し、決まった口からつなぐ形にして、製品の芯を汚しません。
  • 作り込みの持ち主と維持の費用を決め、製品に入れるかどうかは製品のチームと一緒に決めます。

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少し詳しい答え

何社に出る困りごとかを見る

お客様から「この機能がほしい」と言われたら、まず要望の奥にある困りごとを聞きます。「帳票を独自の形式で出したい」の奥に、「取引先に決まった形で送らないといけない」という事情があれば、ほかの会社でも同じ困りごとがありそうだと分かります。

次に、ほかのお客様でも同じ話が出ていないかを、チームの記録や問い合わせで確かめます。1 社だけの話なのか、3 社目なのかで、扱いは大きく変わります。

3 つの置き場から選ぶ

困りごとの広さによって、次の 3 つの置き場から選びます。

置き場向く物例
製品の共通の機能何社にも出る困りごと決まった形式での書き出し
製品の設定形は同じで値だけ違う物承認の段の数、項目の名前
製品の外の作り込みその 1 社だけの事情社内の古い仕組みへの連携

設定で吸えるかは、要望を「形」と「値」に分けて考えると見えます。承認の段が 2 段か 3 段かは値の違いなので、設定にできます。製品の芯に 1 社のための分岐を足すと、その分岐はずっと残り、ほかのお客様の更新のたびに壊れていないか試す物が増えます。

作り込みは外に出す

1 社だけの作り込みは、製品の中に書かず、製品の API や決まったつなぎ口から呼ぶ形で外に置きます。こうすると、製品が更新されても作り込みは影響を受けにくく、作り込みを捨てるときも製品に手を入れずに済みます。

製品の側につなぎ口が無いときは、作り込みのために製品の芯を書き換えるのではなく、つなぎ口を足してほしいと製品のチームに頼みます。つなぎ口は何社にも使えるので、共通の機能の候補になります。

持ち主と維持の費用

作り込みは、作った日より、その後の年月に費用がかかります。製品の更新への追従、お客様の仕組みの変更、問い合わせへの対応です。作る前に、だれが持ち主で、だれが費用を払い、いつ見直すかを決めて、決定の記録に残します。持ち主のいない作り込みは、担当が替わった日に動かなくなります。

製品のチームと決める

製品に入れるかどうかは、お客様先にいる自分だけで決めません。何社で出ているか、どんな形なら共通にできるかを持って、製品のチームと話します。製品に入るまでの間は外の作り込みで応え、製品に入ったら作り込みを捨てる、という順番をお客様にも伝えます。

トレードオフ

製品の芯に入れれば、更新や試験はまとめて済み、ほかのお客様も使えますが、決めるまでに時間がかかり、目の前のお客様を待たせます。外に作り込めばすぐ応えられますが、作り込みが増えるほど維持の費用がかさみます。急ぎは外で応え、何社にも出ると分かった物を製品へ移す、という流れで両方のよさを取ります。

よくある間違い

  • 1 社の要望をそのまま製品の芯に書く分岐が増え、ほかのお客様の更新で壊れる所が増えます
  • 何社に出るかを確かめずに共通の機能と決める 1 社の事情に合わせた形が、ほかの会社では使えません
  • 作り込みの持ち主を決めずに納める担当が替わると直せる人がいなくなります

深掘りの問い

  • 「大口のお客様が、製品の芯に入れないなら契約しないと言ったら」何社に役立つ形かを製品のチームと一緒に探り、入れるまでは外の作り込みで応える道を示す、と答えます
  • 「外の作り込みが 10 社分たまったら」似た作り込みを並べ、共通の部分を製品の機能か設定へ移す候補として製品のチームに出す、と答えます
  • 「製品のつなぎ口が足りないときは」芯を書き換えず、何社にも使えるつなぎ口として足すよう頼み、それまでの間の手当てを決める、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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