作った仕組みが、お客様の現場で使われ続けるために、何をしますか

使われ続けるかは、作り終えたあとではなく作る前から決まる。使う人を最初から巻き込み、今の作業の流れに差し込み、使われ方を数え、使われない理由を聞きに行き、自分が抜けたあとの持ち主を決める、と答える問い。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1作った仕組みをお客様の現場で使い続けてもらうために、作り方としていちばん合うのはどれか

  2. 問 2使い始めて数週で、ある部署の利用の数が落ちてきた。いちばん合う動きはどれか

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答えてみる

面接官に「作った仕組みが、お客様の現場で使われ続けるために、何をしますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「作った仕組みが、納めたあとに使われなくなるのを、どう防ぎますか」
  • 「お客様の現場で定着させるために、何をしましたか」
  • 「あなたがお客様先を離れたあとも使われ続けるには、何が要りますか」

面接官が見ている点

  • 「良い物を作れば使われる」と考えず、使われる仕組みまでを自分の仕事と見ているか
  • 実際に使う現場の人と、作る前から話しているか
  • 使われているかを感想ではなく数で見て、使われない理由を自分から聞きに行けるか

短い答え

  • 作る前から実際に使う人を巻き込み、今の作業の流れの中に差し込む形にして、別の画面を増やしません。
  • 最初の数週は横で伴走し、使われ方を数え、使われない理由は現場に聞きに行きます。
  • 自分が抜けたあとに、だれが持ち主として面倒を見るかを、納める前に決めておきます。

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少し詳しい答え

使う人を最初から巻き込む

使われなくなる仕組みの多くは、決める人と使う人が違うまま作られています。役員や情報システムの部署と話して作り、現場には完成してから渡すと、「自分たちの仕事を分かっていない物」と受け取られがちです。

だから要件を聞く段から、毎日その作業をしている人を 2〜3 人入れてもらいます。試作は必ずその人たちに触ってもらい、「これなら明日から使えるか」を聞きます。自分の声が入った物は、現場でも自分たちの道具として扱われやすくなります。

今の作業の流れに差し込む

新しい画面を 1 つ増やすと、それを開く手間がそのまま使われない理由になります。たとえば担当者が毎日表計算の表と社内のチャットで仕事をしているなら、結果はその表やチャットに返す形にします。

決めるときは、今の作業を手順で書き出し、どの手順のどこに差し込むかを先に描きます。

今の手順差し込む所
1 メールで依頼が届く届いた時点で内容を読み取る
2 表に手で写す表へ自動で下書きを入れる
3 担当が確かめて返す確かめる所は人が残す

人が確かめる所を残すと、現場は「仕事を取られる」ではなく「手間が減る」と受け取ります。

現場の推進役と最初の数週の伴走

現場に 1 人、「これは便利だ」と周りに広めてくれる推進役を見つけます。困ったときにまずその人に聞けるようにしておくと、小さなつまずきで使うのをやめる人が減ります。

使い始めの数週は、できるだけ現場の近くにいます。最初の 1 週で出る「ここが使いにくい」のうち、小さく直せる物は早く直します。早く直すと、「言えば直る」と分かってもらえて、声が出やすくなります。

使われ方を数え、使われない理由を聞く

使われているかは、感想ではなく数で見ます。何人が、週に何回、どの手順まで使ったか。途中でやめた所はどこか。記録が取れるように、作る段で仕組みに入れておきます。

数が落ちた人や部署には、自分から理由を聞きに行きます。「遅い」「結果を信じられない」「前のやり方のほうが早い」など、理由によって直す所は変わります。聞かずに機能を足すと、使われない物が増えるだけです。

自分が抜けたあとの持ち主

お客様先を離れたあとに、だれが問い合わせを受け、だれが設定を直し、だれが続けるかを決めるかを、納める前にお客様と決めます。手順の書き物と、困ったときの連絡先を渡し、持ち主になる人と一緒に 1 回は直す作業をしておきます。

トレードオフ

今の流れに差し込むほど使われやすくなりますが、お客様の表やチャットの都合に縛られ、作れる物の形が狭くなります。新しい画面を作れば自由に作れますが、使ってもらう手間が増えます。最初は差し込む形で使われることを優先し、使い慣れて求めが増えてから専用の画面を考えます。伴走も、長く続けるほど定着しますが、自分なしでは回らない仕組みになりやすいので、期間を決めて持ち主へ渡します。

よくある間違い

  • 決める人とだけ話して作る現場は使い方が分からず、前のやり方に戻ります
  • 使われない理由を聞かずに機能を足す理由が遅さや信用なら、機能を足しても使われません
  • 納めて終わりにする持ち主が決まっていないと、小さな不具合で止まったまま使われなくなります

深掘りの問い

  • 「現場が新しいやり方に反対したら」反対の理由を聞き、仕事を取る物ではなく手間を減らす物だと、本人の作業の数で見せる、と答えます
  • 「使われ方の記録が取れない環境なら」週に 1 度、推進役に件数を聞く形でもよいので、数の取り方を先に決める、と答えます
  • 「持ち主を引き受ける人がいなかったら」持ち主がいないまま広げると止まるので、範囲を狭めるか、持ち主が決まるまで広げない、とお客様の責任者に伝える、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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