捨てたものを言う
選んだ案だけでは説明にならない
第1章の最初に、選ばなかった案を残す話をしました。ここで実際に形にします。
案を並べて点を付け、重みを掛けて足すと、どれが高いかが出ます。
ただし出るのは順位だけです。説明になるのは、勝った案が何で負けていたかのほうです。
違います。重みを掛けたあとの合計が高いだけです。
運用の楽さを3倍に重く見たなら、費用で負けていても勝ちます。費用で負けている事実は消えません。
半年後に費用の話が出たとき、負けていたことを知らないと答えられません。
重みが判断そのもの
点は事実に近く、重みは判断です。
Python
# 費用を3倍に重く見る → 自前構築が勝つ
# 運用を3倍に重く見る → 委託が勝つ同じ点数表でも、重みを変えれば答えが変わります。だから残すのは点数表ではなく、なぜその重みにしたかです。
付けられます。だから先に書いて残します。
先に書いた重みなら、あとで条件が変わったときに「重みのどこが変わったか」で話せます。後から付けた重みは、結論を飾るだけで再利用できません。
演習
案と重みを受け取り、選んだ案と、その案が負けている項目を返します。
要件
- 案ごとの合計は、項目の点 × その項目の重みの合計。重みに無い項目は 0 として扱う
- chosen は合計が一番高い案の名前。同点なら名前が小さいほう。total はその合計
- gave_up には、選んだ案より高い点を付けた案がある項目を {"criterion", "better", "lost"} で入れる。lost が大きい順、同じなら項目名の昇順
ヒント
編集 ゆめさく編集部