お客様の役員と現場の担当で、求める物が食い違うとき、どう決めますか

まず決める人がだれかを確かめる。双方の目的を数字と業務の形で並べ、役員の目的に沿いつつ現場が使える形を探し、試しで確かめる。決まったことは文書にし、片方に黙って寄せない、と答える問い。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1お客様の役員と現場の担当で求める物が食い違った。最初にすることとしていちばん合うのはどれか

  2. 問 2役員は全件の自動化を、現場は誤りの心配を言っている。いちばん合う進め方はどれか

2 問中 0 問に答えました

答えてみる

面接官に「お客様の役員と現場の担当で、求める物が食い違うとき、どう決めますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「お客様の役員と現場の担当者で、言うことが違ったら、どちらに合わせますか」
  • 「上の人は数字を、現場は使いやすさを求めています。どう決めますか」
  • 「お客様の社内で意見が割れたとき、エンジニアとして何をしますか」

面接官が見ている点

  • どちらか声の大きい側に黙って寄せず、食い違いを表に出せるか
  • 決めるのはお客様の側であり、だれが決めるかを確かめているか
  • 食い違いを意見の言い合いにせず、数字と業務と試しで決められる形にするか

短い答え

  • まずお客様の側で、この件を決める人がだれかを確かめます。
  • 役員と現場の目的を数字と業務の形で並べ、役員の目的に沿いつつ現場が使える形を探して、試しで確かめます。
  • 決まったことは文書にして双方に見せ、どちらか片方に黙って寄せることはしません。

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少し詳しい答え

決める人を確かめる

役員は会社としての目的を持ち、現場は毎日の作業を持っています。どちらも正しいことを言っているのがふつうです。食い違ったとき、エンジニアが自分の好みでどちらかを選ぶと、選ばれなかった側から信頼を失います。

まず、この件を最後に決めるのはだれかを、お客様の窓口に確かめます。契約の上の責任者か、役員か、部署の長か。決める人が分かれば、その人に判断の材料を渡すのが自分の役目になります。

双方の目的を並べる

食い違いは、言葉のまま並べると「速くしたい」と「楽にしたい」のように、ぶつかって見えます。それぞれを数字と業務の形に直して並べると、実はぶつかっていない所が見えてきます。

立場言っていること数字と業務に直すと
役員人を増やさず件数を倍に1 人あたり 1 日 40 件を 80 件
現場確かめる手間を減らして1 件の確かめに 5 分、誤りの直しで残業
重なる所(両方の言い分)1 件の確かめを短くできれば両方に効く

並べると、役員の「件数」と現場の「確かめの手間」は、同じ所を直せば両方が良くなると分かることがあります。

役員の目的に沿いつつ現場が使える形

最後の向きは、お金を出し、会社の目的を持つ役員の側に沿うのが基本です。ただし現場が使えない形では、役員の目的も果たせません。だから「役員の目的に届く範囲で、現場が毎日使える形」を探します。

たとえば役員が全件の自動化を求め、現場が誤りを恐れているなら、自信の高い物だけを自動で通し、残りは人が確かめる形にします。件数は増え、現場も誤りを止められます。

試しで確かめる

形の案ができても、言葉で説得しようとすると、また意見の言い合いになります。小さな試しを置き、1〜2 週間、本物の業務で使ってもらいます。件数がどう変わったか、確かめの手間がどう変わったかの数を、役員と現場の両方に見せます。数を見れば、どちらの言い分も確かめられます。

決まったことを文書に

決める人が決めたら、何を選び、何を選ばなかったか、その理由を文書にして双方に配ります。口で決めた事は、あとで「聞いていない」と言われます。選ばれなかった側の心配を、どう手当てするかも書いておきます。

トレードオフ

役員に寄せれば話は早く進みますが、現場が使わず、結局は目的に届きません。現場に寄せれば使われますが、役員の目的から外れ、次の予算が付かなくなります。試しを置くと時間はかかりますが、双方が数で納得でき、決めたあとの揺り戻しが減ります。

よくある間違い

  • 声の大きい側に黙って寄せる寄せられなかった側が、あとで反対に回ります
  • 自分が決めてしまう決めるのはお客様の側で、エンジニアは材料を渡す役です
  • 口で決めて文書に残さないあとで「そうは決めていない」と食い違いが戻ってきます

深掘りの問い

  • 「役員と話す場がなかなか取れないときは」窓口の人に、決める人へ渡す 1 枚の比べの表を託し、判断の日を決めてもらう、と答えます
  • 「試しの数が役員の目的に届かなかったら」数のとおりに伝え、範囲を狭めるか目的の置き方を見直すかを決める人に選んでもらう、と答えます
  • 「現場の中でも意見が割れていたら」毎日その作業をしている人を中心に聞き、どの業務の数が変わるかで並べ直す、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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