設計でチームの意見が割れたら、どう決めますか

経験と仕事の進め方

先に何を大事にするかの物差しをそろえ、案ごとの得失を並べて比べ、決める期限と決める人をはっきりさせる、と答える問い。合意できなければ理由を添えて自分が決め、選んだ理由と退けた案と見直す条件を記録に残します。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1設計の方針で、チームの意見が 2 つに割れた。進め方として良いものはどれか

  2. 問 2合意できないまま、テックリードが案を決めた。そのあとの動きとして良いものはどれか

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答えてみる

面接官に「設計でチームの意見が割れたら、どう決めますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「設計の方針で、メンバーの意見が 2 つに割れたら、どうしますか」
  • 「自分の案と、経験のあるメンバーの案がぶつかったら」
  • 「全員が納得しないまま決めたことはありますか」

面接官が見ている点

  • 好みや声の大きさではなく、物差しをそろえて比べているか
  • 話し合いを終わらせて、期限までに決めきれるか
  • 決めたあと、反対した人も含めてチームが動けるようにしているか

短い答え

  • 案を比べる前に、今回なにを大事にするか (速さ、変えやすさ、運用の手間など) の物差しをそろえます。
  • 案ごとの得失を並べ、事実で決まる所は小さく試して確かめ、決める期限と決める人をはっきりさせます。
  • 合意できなければ理由を添えて自分が決め、選んだ理由と退けた案、見直す条件を記録に残します。

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少し詳しい答え

物差しを先にそろえる

意見が割れるとき、多くは案の良し悪しではなく、大事にしている物が違います。ある人は性能を、別の人は変えやすさを見ています。そこで、今回の要件と制約 (期限、人数、求められる性能) から、何を一番大事にするかを先に合わせます。物差しがそろうと、それだけで決まることもよくあります。

得失を並べ、事実で確かめる

案ごとに、良い所、捨てる物、危うさを表にして並べます。「速いはず」「重いはず」のように事実で決まる話は、議論を続けるより小さく試して数えたほうが早く終わります。

決める期限と、決める人も先に言います。期限の無い話し合いは、だれも決めないまま続きます。

決めたら、記録して一緒に進む

合意できないときは、テックリードが理由を添えて決めます。反対した人には、心配をきちんと聞いたことと、その心配が当たったら見直す条件を伝えます。「反対だったが、決まったからには全力で協力する」という動き方をチームの決まりにしておくと、決めたあとに揉めません。

選んだ理由、退けた案、見直す条件は判断の記録 (ADR) に残します。戻しやすい判断は早く決め、戻しにくい判断 (データの持ち方、外に出す API の形) は時間をかけて決めます。設計の文書の書き方は別の問いで扱うので、ここでは割れたときの決め方に絞ります。

話す例は、架空の例で構いません。「性能と変えやすさで割れたので、物差しを変えやすさに合わせ、性能は小さく試して足りると確かめてから決めた」のように、決めた流れが伝わる話を 1 つ用意します。

よくある間違い

  • 多数決で決め、少ない側の心配を記録しない心配が当たったときに、見直すきっかけがありません
  • いちばん経験の長い人の案に、理由を聞かずに従う物差しで比べていません
  • 全員が納得するまで、期限を決めずに話し合ういつまでも決まらず、作業が止まります
  • 反対した人を、決まった案の実装から外すチームが割れたままになります

深掘りの問い

  • 「決めた案が失敗だと分かったら」記録した見直す条件に当たったら早めに戻し、だれが決めたかではなく判断の流れを振り返る、と答えます
  • 「あなたの案が負けたら」物差しで比べて負けたなら、その案で全力で進め、心配は見直す条件として残す、と答えます
  • 「上の人の意見とチームの意見が割れたら」同じように物差しをそろえ、得失を並べて上の人に判断してもらう、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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