大きな案件の見積もりを、どう出しますか

経験と仕事の進め方

作業を小さく分け、分からない所は先に短く調べ、1 つの数字ではなく幅と前提を付けて出す、と答える問い。開発以外の作業 (テスト、移行、リリースの準備) も数え、進むごとに見積もり直すことまで話します。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1数か月かかる大きな案件の見積もりの出し方として、良いものはどれか

  2. 問 2使ったことの無い外部の仕組みとつなぐ部分があり、どれだけかかるか分からない。扱い方として良いものはどれか

2 問中 0 問に答えました

答えてみる

面接官に「大きな案件の見積もりを、どう出しますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「数か月かかる案件の見積もりを、どう出しますか」
  • 「まだ仕様が固まっていない案件の見積もりを求められたら」
  • 「見積もりの精度を上げるために、何をしていますか」

面接官が見ている点

  • 感覚の 1 つの数字ではなく、分けて数えた根拠を示せるか
  • 分からない所を隠さず、幅と前提として見せられるか
  • 開発の作業だけでなく、テストやリリースまで含めた全体を数えているか

短い答え

  • 作業を数日で終わる大きさまで小さく分け、実際に作る人と一緒に数えます。
  • 分からない所が大きい部分は、先に短い調べ (スパイク) をして、分かってから見積もり直します。
  • 1 つの数字ではなく幅と前提 (やること、やらないこと、分かっていないこと) を付けて出し、進むごとに見積もり直します。

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少し詳しい答え

小さく分けて数える

大きな案件は、そのままでは誰にも正しく数えられません。画面、API、データの移行のように分け、さらに数日で終わる大きさまで分けます。小さいほど、抜けている作業にも気づけます。

数えるのは、できれば実際に作る人です。テックリード 1 人で数えると、自分の速さを前提にしてしまいます。

開発以外の作業も必ず入れます。テスト、レビュー、データの移行、リリースの準備、打ち合わせ、性能や安全のような非機能要件の確かめは、抜けやすい作業です。

分からない所は先に調べる

使ったことの無い外部の仕組みとつなぐ、古いデータを移す、のように、やってみないと分からない部分があります。そこは 1 日から 2 日ほど区切って小さく試し (スパイク)、分かってから数えます。

調べる前に無理に数えると、分からなさを全部「多めの数字」に込めることになり、根拠を説明できません。

幅と前提を付けて出す

見積もりは「6 週から 9 週」のように幅で出し、どの前提が崩れると上に振れるかを書きます。やること、やらないこと (非目標)、分かっていないことを並べておくと、あとで範囲が変わったときに見積もり直す根拠になります。

区切りのたびに、残りを数え直して伝えます。見積もりが外れたあとの動き方は別の問いで扱うので、ここでは出し方に絞ります。

話す例は、架空の例で構いません。「外部の決済とのつなぎ込みだけ 2 日試してから数えた」「幅と前提を付けて出したので、範囲が増えたときに見積もり直しを相談しやすかった」のように、数え方の工夫が伝わる話を 1 つ用意します。

よくある間違い

  • 全体を見た感覚で 1 つの数字を出す根拠を説明できず、外れたときに直す手がかりもありません
  • 事業側の希望の日付から逆算して数字を決めるそれは見積もりではなく目標です。目標と見積もりは分けて話します
  • 開発の作業だけを足し合わせるテストやリリースの準備が抜け、必ず足りなくなります
  • 分からない部分に、理由を書かずに大きめの数字を足すなぜその数字かを聞かれて答えられません

深掘りの問い

  • 「事業側から、もっと短くならないかと言われたら」範囲を削る、段階で出すなどの選択肢を出し、見積もりの数字そのものは曲げない、と答えます
  • 「幅が広すぎると言われたら」幅を広げている分からない所を示し、先に調べて幅を狭める時間をもらう、と答えます
  • 「見積もりの外れをどう減らしますか」前の案件の見積もりと実際を並べて、どの種類の作業がずれやすいかを見る、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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