問16 DNS キャッシュポイズニングの影響範囲

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和元年度 秋期 午前、全50問のうちの問16。

出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問16

攻撃者が用意したサーバ X の IP アドレスが,A 社 Web サーバの FQDN に対応する IP アドレスとして,B 社 DNS キャッシュサーバに記憶された。これによって,意図せずサーバ X に誘導されてしまう利用者はどれか。ここで,A 社,B 社の各従業員は自社の DNS キャッシュサーバを利用して名前解決を行う。

  1. アA 社 Web サーバにアクセスしようとする A 社従業員
  2. イA 社 Web サーバにアクセスしようとする B 社従業員
  3. ウB 社 Web サーバにアクセスしようとする A 社従業員
  4. エB 社 Web サーバにアクセスしようとする B 社従業員
答えと解説を開く

正解はイです。

名前解決では、PC はまず自社の DNS キャッシュサーバに問い合わせます。キャッシュサーバは、覚えている答えがあればそれを返します。いま B 社の DNS キャッシュサーバには、A 社 Web サーバの FQDN に対してサーバ X の IP アドレスが記憶されています。B 社の従業員が A 社 Web サーバにアクセスしようとすると、B 社のキャッシュサーバから偽の IP アドレスを受け取り、サーバ X に接続してしまいます。A 社の従業員は A 社のキャッシュサーバを使うので影響を受けません。B 社 Web サーバの FQDN の情報は書き換えられていません。正解はイです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アA 社の従業員は A 社の DNS キャッシュサーバで名前解決をします。偽の情報が入っているのは B 社のキャッシュサーバなので、影響を受けません。
  • ウ書き換えられたのは A 社 Web サーバの情報で、B 社 Web サーバの情報ではありません。また、A 社の従業員は B 社のキャッシュサーバを使いません。
  • エB 社の従業員は B 社のキャッシュサーバを使いますが、書き換えられたのは A 社 Web サーバの情報です。B 社 Web サーバの名前解決は正しく行われます。

仕組み

この攻撃は DNS キャッシュポイズニングです。影響を受けるのは「偽の情報を入れられたキャッシュサーバを使う人」が「書き換えられた名前」にアクセスしたときだけ、と 2 つの条件で絞り込みます。

キャッシュは有効期限が来るまで使い回されるので、一度偽の情報が入ると、その間ずっと誘導が続きます。

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