問17 IPsec で AES に使う鍵

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和元年度 秋期 午前、全50問のうちの問17。

出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問17

PC とサーバとの間で IPsec による暗号化通信を行う。通信データの暗号化アルゴリズムとして AES を使うとき,用いるべき鍵はどれか。

  1. アPC だけが所有する秘密鍵
  2. イPC とサーバで共有された共通鍵
  3. ウPC の公開鍵
  4. エサーバの公開鍵
答えと解説を開く

正解はイです。

暗号には、暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号と、対になる 2 つの鍵 (公開鍵と秘密鍵) を使う公開鍵暗号があります。AES は共通鍵暗号の代表です。PC が AES で暗号化したデータをサーバが復号するには、サーバも同じ鍵を持っている必要があります。そのため、PC とサーバで共有された共通鍵を使います。IPsec では、この共通鍵を安全に共有するために、通信の始めに鍵を交換する手順を行います。正解はイです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アPC だけが持つ鍵で暗号化すると、サーバは同じ鍵を持たないので復号できません。また、秘密鍵は公開鍵暗号で公開鍵と対にして使う鍵です。
  • ウ公開鍵は、RSA などの公開鍵暗号で使う鍵です。共通鍵暗号の AES では使いません。
  • エサーバの公開鍵も公開鍵暗号で使う鍵です。AES によるデータの暗号化には使いません。

仕組み

共通鍵暗号は処理が速いのが長所で、大量のデータの暗号化に向きます。弱点は、同じ鍵を相手と安全に共有しなければならないことです。

そこで実際の通信では、鍵の共有には公開鍵暗号などの仕組みを使い、データ本体は共通鍵暗号で暗号化する、という組合せがよく使われます。