Web の画面の表示が遅いとき、何を測ってどう直しますか

JavaScript

勘で直さず、主な中身が出るまで (LCP)、操作への反応 (INP)、表示のずれ (CLS) の 3 つを、実際の利用者の数字で測ってから直す、と答える問い。3 つそれぞれの遅さの元と直し方、手元の測定と利用者の数字の違いまで話します。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1読んでいる途中に表示がずれる (CLS が大きい) ときの直し方として、正しいものはどれか

  2. 問 2「手元で測ると速いのに、利用者からは遅いと言われる」ときの考え方として、正しいものはどれか

2 問中 0 問に答えました

答えてみる

面接官に「Web の画面の表示が遅いとき、何を測ってどう直しますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「Web の画面の表示が遅いとき、何を測ってどう直しますか」
  • 「手元で測ると速いのに、利用者からは遅いと言われます。なぜですか」
  • 「ボタンを押してから反応するまでが重い、と言われたら、何を疑いますか」

面接官が見ている点

  • 「遅い」を、何が遅いのかに分けて測れるか (出るまで、反応、ずれ)
  • 手元の測定と、実際の利用者の数字の違いを分かっているか
  • 3 つの数字それぞれに、遅さの元と直し方の見当があるか
  • 直したあと、同じ数字で良くなったかを確かめるか

短い答え

  • まず何が遅いかを 3 つに分けて測ります。主な中身が出るまでの時間 (LCP)、操作してから画面が反応するまでの時間 (INP)、表示が後からずれる量 (CLS) です。
  • 手元の測定だけで判断せず、実際の利用者の端末と回線での数字を集めて見ます。手元の速い機械と回線では、遅さが見えないからです。
  • 出るまでが遅ければ、最初の応答と大きな画像を、反応が遅ければ JavaScript の長い処理を、ずれが大きければ大きさの決まっていない画像や後から差し込まれる物を直します。

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少し詳しい答え

3 つの数字と目安

画面の体験を、次の 3 つの数字で見ます。まとめて Core Web Vitals と呼ばれます。

  • LCP いちばん大きな中身 (見出しの画像や本文) が出るまでの時間です。良いとされる目安は 2.5 秒以内です
  • INP クリックや入力から、次の画面の描き直しまでの時間です。良いとされる目安は 200 ミリ秒以内です
  • CLS 読んでいる途中に、表示がどれだけずれたかです。良いとされる目安は 0.1 以下です

目安は、利用者の 75 パーセンタイル、つまり遅いほうから数えて 4 分の 1 の人の所で満たしているかで見ます。INP は、以前の FID (最初の操作だけを測る数字) に代わって 3 つの 1 つになりました。

手元の数字と利用者の数字

手元のブラウザの測定の道具で測る数字は、条件をそろえて比べるのに向きます。一方で、利用者の端末は遅く、回線も混んでいます。実際の利用者のブラウザで測った数字を集めて、どのページ、どの端末で遅いかを見ます。手元では速いのに遅いと言われるのは、多くはこの差です。

INP は、利用者が実際に操作して初めて測れる数字なので、特に利用者の数字が大事です。

それぞれの直し方

  • LCP (出るまで) が遅い サーバーの最初の応答が遅くないか、大きな画像を小さく軽い形式にしているか、見出しの画像を先に読み込むよう指示しているか、を見ます。最初に見える画像に、後から読み込む指定 (遅延読み込み) を付けると、かえって遅くなります。静的な物は CDN から配ります
  • INP (反応) が遅い押したときに、JavaScript の長い処理が画面の処理を止めていないかを見ます。重い処理を小さく分ける、要らない JavaScript を減らす、画面の描き直しを要る所だけにする、などで直します
  • CLS (ずれ) が大きい画像や動画に幅と高さを書いていない、広告や埋め込みが後から差し込まれて下を押し下げる、文字のフォントが後から替わる、が主な元です。先に場所を取っておきます

HTML

<img src="/hero.webp" width="1200" height="630" fetchpriority="high" alt="見出しの画像">

幅と高さを書くと、画像が届く前から場所が取られ、ずれません。fetchpriority="high" は、この画像を先に取るようにブラウザへ伝える指定です。

直したら同じ数字で確かめる

直したら、同じページの同じ数字を、利用者の数字で前と後を比べます。利用者の数字は集まるまで時間がかかるので、手元の測定で先に当たりを付け、利用者の数字で確かめる、の 2 段にします。

話すときは、自分が直した画面で、どの数字がいくつからいくつになったかの例を 1 つ用意します。話す例は架空の例で構いません。

よくある間違い

  • 手元の速い機械と回線で測って「速い」と言う利用者の端末と回線では遅いことがあります。利用者の数字を見ます
  • 最初に見える画像にも遅延読み込みを付けるいちばん大事な画像が後回しになり、LCP が遅くなります
  • 画像に幅と高さを書かない画像が届いたときに下の文が押し下げられ、ずれ (CLS) が増えます
  • 何が遅いかを分けずに、まとめて直し始める効かない手に時間を使います。3 つの数字のどれが悪いかを先に見ます

深掘りの問い

  • 「描き方 (CSR と SSR) で変わりますか」画面をブラウザで組み立てる形は、JavaScript が届いて動くまで中身が出ないので LCP が遅れやすい、と 1 文で答え、測る話に戻ります
  • 「JavaScript の量を減らすには」使わない部品を読み込まない、画面ごとに分けて読み込む、要らないライブラリを外す、と答えます
  • 「良くなった状態を保つには」利用者の数字を見続け、目安を外れたら知らせる形にし、変更のたびに手元の測定も回す、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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