問3 デジタルフォレンジックスの説明

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和5年度 公開問題、全15問のうちの問3。

出典:令和5年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問3

デジタルフォレンジックスの説明はどれか。

  1. アサイバー攻撃に関連する脅威情報を標準化された方法で記述し,その脅威情報をセキュリティ対策機器に提供すること
  2. イ受信メールに添付された実行ファイルを動作させたときに,不正な振る舞いがないかどうかをメールボックスへの保存前に確認すること
  3. ウ情報セキュリティインシデント発生時に,法的な証拠となるデータを収集し,保管し,調査分析すること
  4. エ内部ネットワークにおいて,通信データを盗聴されないように暗号化すること
答えと解説を開く

正解はウです。

フォレンジックスは「法廷の」という意味の言葉です。インシデントが起きたとき、PC やサーバのディスク、ログ、メモリなどから、何が起きたかを示すデータを集めます。集めたデータは後で証拠として使えるよう、手を加えられていないことを示せる形で保管し、そのうえで調べて分析します。ウはこの流れそのものです。正解はウです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア脅威情報を標準化された形で記述して機器に渡すのは、脅威情報の共有の仕組み (STIX のような記述の形式) の説明です。証拠を集めて調べることではありません。
  • イ添付された実行ファイルを試しに動かして不正な振る舞いを確かめるのは、サンドボックスの説明です。
  • エ内部ネットワークの通信を暗号化して盗聴を防ぐのは、通信の暗号化の説明です。起きた後に証拠を調べることではありません。

仕組み

フォレンジックスで大事なのは、証拠を壊さないことです。調べるときは元のディスクに直接触らず、複製を取ってそちらを調べます。

誰がいつ証拠を扱ったかを記録し続けること (証拠の保全の記録) も大事です。記録が途切れると、後で証拠として信用されにくくなります。