問9 JIS Q 27017 のクラウドの管理策

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和元年度 秋期 午前、全50問のうちの問9。

出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問9

JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠2:2⁠0⁠1⁠4 には記載されていないが,JIS Q 2⁠7⁠0⁠1⁠7:2⁠0⁠1⁠6 において記載されている管理策はどれか。

  1. アクラウドサービス固有の情報セキュリティ管理策
  2. イ事業継続マネジメントシステムにおける管理策
  3. ウ情報セキュリティガバナンスにおける管理策
  4. エ制御システム固有のサイバーセキュリティ管理策
答えと解説を開く

正解はアです。

JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠2 は、ISMS で使う情報セキュリティ管理策の手引で、どの組織にも当てはまる一般的な管理策が書かれています。JIS Q 2⁠7⁠0⁠1⁠7 は、これをクラウドサービスに当てはめるための規格です。クラウドサービスの利用者と提供者のそれぞれに向けた手引を足し、さらにクラウドサービスに固有の管理策を加えています。たとえば、利用者と提供者の間での役割と責任の分担や、仮想の環境どうしの分離です。こうしたクラウドに固有の管理策は JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠2 には無いので、アが当てはまります。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ事業継続マネジメントシステムは、事業継続の規格 (JIS Q 2⁠2⁠3⁠0⁠1 など) で扱う内容です。クラウドサービス向けの JIS Q 2⁠7⁠0⁠1⁠7 で加えられた管理策ではありません。
  • ウ情報セキュリティガバナンスは、JIS Q 2⁠7⁠0⁠1⁠4 で扱う内容です。JIS Q 2⁠7⁠0⁠1⁠7 で加えられた管理策ではありません。
  • エ制御システムのサイバーセキュリティは、制御システム向けの規格 (IEC 6⁠2⁠4⁠4⁠3 など) で扱う内容です。JIS Q 2⁠7⁠0⁠1⁠7 の管理策ではありません。

仕組み

ISMS の規格は番号で役割が分かれます。2⁠7⁠0⁠0⁠0 は用語、2⁠7⁠0⁠0⁠1 は要求事項、2⁠7⁠0⁠0⁠2 は管理策の手引、2⁠7⁠0⁠1⁠7 はクラウドサービス向けの手引です。

クラウドでは、守る責任の一部を提供者が持ちます。だれがどこまで守るのかを利用者と提供者で取り決めておくことが、クラウドならではの大事な点です。

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