本番で障害が起きたとき、最初の 30 分で何をしますか

原因を探すより先に影響を止める、決める人と伝える人を分ける、起きたことを時刻つきで残す、と答える問い。戻す、切る、増やすの手を早く選ぶ判断と、決まった間隔で状況を伝える理由まで話します。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1障害の最初の 30 分で、いちばん先にすることとして正しいものはどれか

  2. 問 2障害の途中で、社内や利用者への知らせをどう出すか。正しいものはどれか

2 問中 0 問に答えました

答えてみる

面接官に「本番で障害が起きたとき、最初の 30 分で何をしますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「本番で障害が起きたとき、最初の 30 分で何をしますか」
  • 「夜中にエラーが急に増えたと知らせが来ました。まず何をしますか」
  • 「原因が分からないまま、元に戻してよいのですか」(裏から聞く形)

面接官が見ている点

  • 原因を突き止めるより先に、利用者への影響を止めることを選べるか
  • 一人で抱えず、決める人と周りに伝える人を分けて動けるか
  • 何がいつ起きたかを、その場で残しているか
  • 焦った手で傷を広げない、という落ち着きがあるか

短い答え

  • まず利用者にどれだけ影響が出ているかを確かめ、障害として宣言して人を集めます。決める人と、周りに状況を伝える人を分けます。
  • 原因を突き止めるより先に、影響を止める手を打ちます。直前の配備を戻す、新しい機能を切る、台数を増やす、などです。
  • 何をいつしたかを時刻つきで残し、決まった間隔で状況を伝えます。原因の深掘りと再発の防止は、落ち着いてからです。

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少し詳しい答え

最初の 5 分で影響を見る

知らせを受けたら、まず「利用者に何が起きているか」を確かめます。全員が使えないのか、一部の画面だけか、遅いだけか、です。エラーの割合や遅さ (レイテンシ) の数字と、外から実際に開いてみた結果で見ます。

影響の大きさで、障害の重さ (深刻度) を決めます。重さが決まると、誰を呼ぶか、どこへ知らせるかが決まります。迷ったら重いほうに置き、あとで下げます。軽く置いて人が集まらないほうが、困るからです。

役を分ける

人が集まったら、少なくとも次の 2 つの役を分けます。

  • 決める人 (指揮をとる人) 何を試すか、戻すかどうかを決めます。自分で手を動かしすぎず、全体を見ます
  • 伝える人社内や利用者への知らせを受け持ちます。手を動かす人が、問い合わせに答えて手を止めないようにするためです

人数が少なければ一人が 2 つを持つこともありますが、それでも「いまは決める時間」「いまは伝える時間」と分けて動きます。

直すより先に止める

最初の 30 分でいちばん大事なのは、原因を知ることではなく、影響を止めることです。よく使う手は次の通りです。

  • 直前の配備を戻す (ロールバック) 障害の始まりと配備の時刻が近ければ、まず疑います
  • 新しい機能を切る機能を出し入れできる仕組みがあれば、配備を戻さずに止められます
  • 台数を増やす、流れを絞る負荷が原因なら、増やすか、一部の要求を断って全体を守ります

戻すと原因の手がかりが消えるのでは、と迷うことがあります。ログや数字は残っているので、利用者を待たせてまで残す理由は、ほとんどありません。戻す前に、いまの状態の画面やログの場所だけ控えておきます。

時刻つきで残し、決まった間隔で伝える

チャットの 1 つの部屋に、何を見て、何を決めて、何をしたかを時刻つきで書き続けます。あとの振り返り (ポストモーテム) の材料になり、途中から来た人もすぐ追いつけます。

周りへの知らせは、何も分からなくても「30 分ごと」のように間隔を決めて出します。「調べています。次は 10 時 30 分に知らせます」と言うだけで、問い合わせは減ります。

話すときは、自分が受けた障害で、何を見て、何を戻したかの例を 1 つ用意します。話す例は架空の例で構いません。

よくある間違い

  • 原因が分かるまで何もしないその間ずっと利用者が困ります。影響を止める手を先に打ちます
  • 全員がばらばらに手を動かす同じ所を 2 人が触ったり、誰が何をしたか分からなくなります。決める人を 1 人に決めます
  • 記録を残さず、あとで思い出して書く時刻や順番があいまいになり、振り返りで正しい原因にたどり着けません

深掘りの問い

  • 「戻しても直らなかったら」配備のほかに、外のサービス、データの量、設定の変更など、同じ時刻に変わった物を順に疑う、と答えます
  • 「データが壊れていそうなときは」書き込みを止めて広がりを防ぎ、どこから壊れたかを確かめてから、控えから戻すかを決める、と答えます
  • 「障害が収まったあとは」宣言して終わりにせず、振り返りで原因と次の手を決める、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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