予算や期限が厳しい案件で、技術と設計をどう決めますか

作り込んで差をつける部分と、認証や決済や通知のように既存のサービスに任せる部分を分け、運用の手間も費用として数える、と答える問い。任せる弱点と、自分で作る条件まで話します。

答えてみる

面接官に「予算や期限が厳しい案件で、技術と設計をどう決めますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で答えます。

声に出して答えた人は「書かずに答えを見る」で開けます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「予算や期限が厳しい案件で、技術選定や設計をどう決めますか」
  • 「3 か月で、少人数でサービスを出してほしいと言われました。何から決めますか」
  • 「ログインの仕組みは自分で作りますか」

面接官が見ている点

  • 技術の好みではなく、ビジネスの目的 (何で選ばれるサービスか) から、力を入れる所を決められるか
  • 作る費用だけでなく、動かし続ける手間も費用として数えているか
  • 既存のサービスに任せる弱点 (縛られる、料金が増える) も分かっているか

短い答え

  • まず、そのサービスが選ばれる理由になる部分と、認証、決済、通知のように既存のサービスで済む部分を分けます。
  • 限られた人手は差がつく部分に使いたいので、どこでも同じ作りになる部分は、作らずに任せます。
  • 運用の手間も費用と考え、サーバーの面倒を見なくてよいマネージドのサービスやサーバーレスを優先します。

少し詳しい答え

作る所と任せる所

たとえば予約のサービスなら、予約の取りやすさや空き枠の見せ方が、選ばれる理由です。ここは自分たちで作り込みます。

一方、ログイン (認証)、カードの支払い (決済)、メールやスマホへの知らせ (通知) は、どのサービスでも求められることが同じで、自分で作ると安全の面で落とし穴が多い部分です。専門のサービスに任せれば、早く、しかも安全に用意できます。

運用の手間も費用

サーバーを自分で借りると、毎月の料金は安く見えても、OS の更新、障害の対応、台数の調整に人の時間がかかります。少人数のチームでは、その時間が一番高くつきます。サーバーの面倒をクラウドの会社が見るマネージドのサービスや、使った分だけ動くサーバーレス (AWS Lambda、Google Cloud Run など) を優先し、作る人が機能に集中できるようにします。

トレードオフ

任せる部分が増えると、その会社の仕様や料金の変更に縛られ、ほかへ移るのが大変になります (ロックイン)。利用者が増えると、使った分だけの料金が自前のサーバーより高くなることもあります。そこで、任せる部分は自分のコードから 1 か所の入り口で呼ぶようにして、替えるときの範囲を小さくしておきます。利用者がとても多くなった、任せた機能そのものが差になってきた、といったときは、自分で作るほうへ切り替えます。

話す例は、自分が関わったサービスで、認証や決済のように自分で作らず既存のサービスに任せる部分を分けた例と、それで短くできた期間や人手を 1 つ用意します。

よくある間違い

  • 全部を自分で作ろうとする期限に間に合わないうえ、認証や決済で安全の穴を作りやすくなります
  • 毎月の料金だけで比べる運用にかかる人の時間を数えていません
  • 任せるサービスを、コードのあちこちから直接呼ぶ替えるときに全部を直すことになります

深掘りの問い

  • 「任せたサービスが止まったら」その機能だけ使えないと表示し、ほかは動き続けるように作る。止まったときの連絡の手順も決めておく、と答えます
  • 「料金が膨らんできたら」どこにお金がかかっているかを測り、そこだけ自分で作るか、別のサービスに替えるかを比べる、と答えます
  • 「新しく覚える技術と、慣れた技術のどちらを使いますか」期限が厳しいなら、チームが慣れた技術を優先する、と答えます

確認日 2026年10月24日

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