お客様の業務で AI の出来を測るために、評価の組をどう作りますか

お客様の本物の過去の事例から組を作り、正解と「この答えなら使える」の基準は現場の担当に決めてもらう。易しい例、難しい例、答えてはいけない例を混ぜ、個人の情報を外し、変えるたびに回す、と答える問い。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1お客様の業務で AI の出来を測る評価の組の作り方として、いちばん合うのはどれか

  2. 問 2評価の組に「答えてはいけない例」を入れる理由として、いちばん合うのはどれか

2 問中 0 問に答えました

答えてみる

面接官に「お客様の業務で AI の出来を測るために、評価の組をどう作りますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「お客様の業務で AI がどれだけ使えるかを、どう測りますか」
  • 「評価に使う質問と正解の組は、だれが、何から作りますか」
  • 「お客様に、AI の出来をどう見せて合意しますか」

面接官が見ている点

  • 自分で思いついた質問ではなく、お客様の本物の業務から組を作るか
  • 正解と合格の線を、エンジニアだけで決めず、現場の担当と決めるか
  • 答えてはいけない例まで入れ、組を一度作って終わりにしないか

短い答え

  • お客様の本物の過去の事例から組を作ります。問い合わせの記録や過去の書類から選び、個人の情報は外します。
  • 正解と「この答えなら業務で使える」の基準は、現場の担当に決めてもらいます。
  • 易しい例、難しい例、答えてはいけない例を混ぜ、プロンプトや仕組みを変えるたびに全部を回して前と比べます。

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少し詳しい答え

本物の過去の事例から選ぶ

評価の組は、お客様の業務で実際に起きた事例から作ります。問い合わせの窓口なら過去の問い合わせの記録、書類の確かめなら過去に処理した書類です。エンジニアが頭で考えた質問は、言い回しがきれいすぎたり、業務でよく出る形から外れていたりして、本番の出来を表しません。

選ぶときは、よく来る種類が多めに入るようにします。月に 1 度しか来ない珍しい事例ばかりを集めると、組の点数と現場の手応えがずれます。件数に決まりはありませんが、最初は小さな組で始め、現場の担当が 1 件ずつ見られる量にとどめます。

正解と合格の線は現場が決める

業務の正解は、その業務をしている人がいちばんよく知っています。正解の答えと、「完全ではないが、この答えなら使える」の線を、現場の担当に決めてもらいます。

下は通販の問い合わせを例にした組の形です (中身は例です)。

事例正解使える線
返品の期限受け取りから 14 日以内期限と起点が合えば可
宛名の変更窓口を案内する場所が合えば可
他人の注文本人確認へ回す答えたら不可

線を先に決めておくと、点数が出たときに「これは使えるのか」の言い合いにならず、お客様と同じ物差しで話せます。

易しい例、難しい例、答えてはいけない例

組には 3 種類を混ぜます。

  • 易しい例よく来る、答えがはっきりした問い。ここで外れるなら土台から見直します
  • 難しい例言い回しが崩れている、2 つの話が混ざっている、資料の奥にしか答えが無い問い
  • 答えてはいけない例ほかの人の情報を求める問い、資料に答えが無い問い、業務の外の問い

答えてはいけない例を入れないと、なんでも答える AI が高い点を取ってしまいます。資料に無いことを聞かれたら「分からない」と答えるのが正解だと、組の中で示しておきます。

個人の情報を外し、変えるたびに回す

過去の事例には、名前や住所が入っていることがあるので、組に入れる前に外すか置き換えます。外し方もお客様と決めます。

組ができたら、プロンプト、モデル、資料の入れ替えなど、仕組みを変えるたびに全部を回し、前の結果と並べます。前に合っていた例が外れていないかを見ると、直したつもりで別の所を壊していないかが分かります。

トレードオフ

組を大きくするほど点数は安定しますが、現場の担当が正解を付ける手間が増え、お客様の負担になります。小さな組で始めると早く回せますが、たまたま易しい例に偏ると、本番より良い点が出ます。最初は小さく作って種類の混ぜ方に気を配り、本番で見つかった外れを足しながら育てます。

よくある間違い

  • エンジニアが考えた質問で組を作るきれいな問いばかりになり、本番の出来より良い点が出ます
  • 正解をエンジニアだけで決める業務の目で見ると誤りの答えを、合格にしてしまいます
  • 答えてはいけない例を入れないなんでも答える AI が高い点を取り、本番で情報を漏らすおそれがあります

深掘りの問い

  • 「現場の担当が忙しく、正解を付ける時間が無いと言われたら」まず件数を絞り、こちらで下書きした正解を担当に直してもらう形にして負担を減らす、と答えます
  • 「現場の担当どうしで正解が割れたら」割れたこと自体が業務の決まりのあいまいさなので、お客様の責任者に決めてもらい、決まりとして書き残す、と答えます
  • 「組の点数は高いのに、現場の評判が悪いときは」組に入っていない種類の問いが本番に来ていると疑い、本番の記録から外れた例を足す、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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