問32 罰則規定のない法律

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和元年度 秋期 午前、全50問のうちの問32。

出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問32

技術者の活動に関係する法律のうち,罰則規定のないものはどれか。

  1. ア公益通報者保護法
  2. イ個人情報保護法
  3. ウ特許法
  4. エ不正競争防止法
答えと解説を開く

正解はアです。

公益通報者保護法は、勤め先の法令違反を正しい手順で通報した労働者を、解雇や降格などの不利益な扱いから守る法律です。出題当時のこの法律は、通報を理由にした解雇を無効にするといった民事の効果を定めるだけで、違反した者に刑罰を科す規定はありませんでした。ほかの 3 つの法律には、違反した者に刑罰 (拘禁刑や罰金。出題当時は懲役や罰金) を科す規定があります。なお、公益通報者保護法はその後の改正で罰則の規定が加わったので、今の法律には罰則があります。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ個人情報保護法には、個人情報保護委員会の命令に従わない場合や、個人情報データベース等を不正な利益を図る目的で提供した場合などに、罰則があります。
  • ウ特許法には、他人の特許権を侵害した者への罰則 (特許権侵害罪) があります。
  • エ不正競争防止法には、営業秘密を不正に取得したり使ったりした者への罰則 (営業秘密侵害罪) などがあります。

仕組み

法律の効き目には、違反した者を国が罰する刑事の面と、契約を無効にしたり損害を賠償させたりする民事の面があります。罰則規定がない法律でも、民事の面で人を守る力はあります。

法律は改正で中身が変わります。過去問を解くときは、出題当時の法律で答えが決まっていることに気を付けます。