問25 DNS のランダムサブドメイン攻撃

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和元年度 秋期 午前、全50問のうちの問25。

出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問25

攻撃者が,多数のオープンリゾルバに対して,“あるドメイン”の実在しないランダムなサブドメインを多数問い合わせる攻撃(ランダムサブドメイン攻撃)を仕掛け,多数のオープンリゾルバが応答した。このときに発生する事象はどれか。

  1. ア“あるドメイン”を管理する権威 DNS サーバに対して負荷が掛かる。
  2. イ“あるドメイン”を管理する権威 DNS サーバに登録されている DNS 情報が改ざんされる。
  3. ウオープンリゾルバが保持する DNS キャッシュに不正な値を注入される。
  4. エオープンリゾルバが保持するゾーン情報を不正に入手される。
答えと解説を開く

正解はアです。

オープンリゾルバは、だれからの問合せでも受け付けて名前解決をする DNS キャッシュサーバです。キャッシュサーバは、答えを覚えていれば自分で返しますが、覚えていなければ権威 DNS サーバに問い合わせます。攻撃者が、“あるドメイン”の実在しないランダムなサブドメイン (たとえば abc1⁠2⁠3.example.jp のような名前) を次々と問い合わせると、どれも初めての名前なのでキャッシュに答えがありません。そのため、多数のオープンリゾルバが、毎回“あるドメイン”の権威 DNS サーバに問合せを送ります。この問合せが集中して、権威 DNS サーバに応答しきれないほどの負荷が掛かります。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イこの攻撃は、問合せを大量に送って負荷を掛けるものです。権威 DNS サーバに登録された情報を書き換えるわけではありません。
  • ウキャッシュに偽の値を入れるのは、DNS キャッシュポイズニングの説明です。ランダムサブドメイン攻撃の狙いは負荷を掛けることです。
  • エゾーン情報は権威 DNS サーバが管理する情報で、ゾーン転送の悪用などで不正に入手されます。ランダムサブドメイン攻撃で起きることではありません。

仕組み

キャッシュの仕組みを逆手に取った攻撃です。毎回違う名前を問い合わせることでキャッシュを効かなくし、問合せを必ず権威 DNS サーバまで届かせます。

対策の基本は、キャッシュサーバを外部からの問合せに答えない設定にし (オープンリゾルバにしない)、攻撃の道具として使われないようにすることです。

この問に出る言葉