情報処理​安全確保​支援士 令和6年度 春期 午前II、全25問のうちの問6。

出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問6

X.5⁠0⁠9 における CRL に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  1. アRFC 5⁠2⁠8⁠0 では,認証局は,発行したデジタル証明書のうち失効したものについては,シリアル番号を失効後 1 年間 CRL に記載するよう義務付けている。
  2. イWeb サイトの利用者の Web ブラウザは,その Web サイトにサーバ証明書を発行した認証局の公開鍵が Web ブラウザに組み込まれていれば,CRL を参照しなくてもよい。
  3. ウ認証局は,発行した全てのデジタル証明書の有効期限を CRL に記載する。
  4. エ認証局は,有効期限内のデジタル証明書が失効されたとき,そのシリアル番号を CRL に記載する。
答えと解説を開く

正解はエです。

証明書には有効期限がありますが、秘密鍵が漏れた、持ち主の組織がなくなったなどの理由で、期限の前に使えなくすることがあります。これが失効です。認証局は、失効させた証明書のシリアル番号と失効の日時を CRL (証明書失効リスト) に載せ、署名を付けて公開します。証明書を受け取った側は、そのシリアル番号が CRL に載っていないかを見て、まだ使えるかを判断します。正解はエです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アRFC 5⁠2⁠8⁠0 に「失効後 1 年間」という決まりはありません。失効した証明書は、少なくともその証明書の有効期限が過ぎるまでは CRL に載せておくのが基本です。
  • イ認証局の公開鍵が組み込まれていれば、署名が正しいことは確かめられます。しかし、期限の前に失効していないかは分からないので、CRL などで失効を確かめる必要があります。
  • ウCRL に載せるのは失効させた証明書だけです。発行したすべての証明書の有効期限を並べる物ではありません。有効期限は証明書そのものに書いてあります。

仕組み

CRL は、失効した証明書が増えるほど大きくなり、受け取る側が丸ごと落とす手間がかかります。そこで、1 枚の証明書について「今失効しているか」だけを問い合わせる OCSP という仕組みも使われます。

期限の切れた証明書は、それだけで使えないので、CRL に載せ続ける必要はありません。失効の確かめが要るのは、期限の内にあるのに使えなくなった証明書です。

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