生成AIパスポート リスク予防・AI倫理・ガバナンス 問題

ゆめさくが作った練習問題です。本試験の問題ではありません。

リスク予防・AI倫理・ガバナンスの問題を2⁠8問、小分野ごとにまとめました。選ぶと、その場で正誤と解説が出ます。

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この分野の小分野

  • 生成AI利用者の基本マインドセット(2問)
  • 生成AIの代表的リスク(4問)
  • シャドーAIと企業コンプライアンス(2問)
  • AI出力の評価と検証(2問)
  • 個人情報・プライバシー・秘密保持(4問)
  • 著作権・知的財産・生成物の権利(4問)
  • AI倫理とAI事業者ガイドライン(4問)
  • AIガバナンスと社内ガイドライン(3問)
  • AI法・国際ルール・AI安全保障(3問)

リスク予防・AI倫理・ガバナンスの問題

28 問

選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。選んだ答えは変えられません。

  1. 生成AI利用者の基本マインドセット

    問 1検索エンジンと生成AIの違いの説明として、最も適切なものはどれですか。

  2. 問 2生成AIを使う場面の判断として、最も適切なものはどれですか。

  3. 生成AIの代表的リスク

    問 3生成AIのリスクを観点ごとに分けたとき、「権利侵害」の観点に当たる例として最も適切なものはどれですか。

  4. 問 4生成AIとの会話を共有する機能で作ったリンクを、社外の取引先も見られる場所に貼ってしまいました。会話には未公開の価格表が含まれていました。このリスクの説明として最も適切なものはどれですか。

  5. 問 5生成AIにある取引先の会社の評判をまとめさせたところ、「不正会計で処分を受けた」という根拠のない記述が含まれていました。これを確かめずに自社のブログで公開した場合のリスクとして、最も適切なものはどれですか。

  6. 問 6生成AIの普及で、フィッシングメールについて起きている変化と、受け取る側の対策の組み合わせとして最も適切なものはどれですか。

  7. シャドーAIと企業コンプライアンス

    問 7「シャドーAI」の説明として、最も適切なものはどれですか。

  8. 問 8社内でシャドーAIが広がるのを防ぐための対策として、最も適切なものはどれですか。

  9. AI出力の評価と検証

    問 9生成AIの出力を確かめる手間を、用途と影響度に応じて変えるときの考え方として、最も適切なものはどれですか。

  10. 問 10生成AIが作った市場調査の報告書を確かめます。「妥当性レビュー」に当たる確認として、最も適切なものはどれですか。

  11. 個人情報・プライバシー・秘密保持

    問 11次のうち、個人情報保護法の「要配慮個人情報」に当たるものはどれですか。

  12. 問 12顧客対応の記録を生成AIで分析する前に、氏名と電話番号だけを伏せ字にしました。この記録の扱いについての説明として、最も適切なものはどれですか。

  13. 問 13不正競争防止法で「営業秘密」として保護されるための3つの要件の組み合わせとして、正しいものはどれですか。

  14. 問 14従業員が、顧客の個人データを含む表を、入力が学習に使われる設定の生成AIサービスに入力していたことが分かりました。会社がまず取るべき対応として、最も適切なものはどれですか。

  15. 著作権・知的財産・生成物の権利

    問 15生成AIで作った画像が、既存のイラストに似ていると指摘されました。著作権の侵害かどうかを判断するときの基本的な考え方として、最も適切なものはどれですか。

  16. 問 16生成AIで作った画像が著作物と認められるかどうかについて、文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」に沿った説明として最も適切なものはどれですか。

  17. 問 17他人が書いた記事を生成AIで要約し、自社のWebサイトに載せたいと考えています。著作権法の観点からの説明として、最も適切なものはどれですか。

  18. 問 18生成AIで作ったロゴを自社の商品に使う前に確かめることとして、最も適切なものはどれですか。

  19. AI倫理とAI事業者ガイドライン

    問 19AIの議論でよく使われる「ELSI」が指すものとして、最も適切なものはどれですか。

  20. 問 20AI事業者ガイドラインが、取り組むべき事項を整理するために分けている事業者の3つの立場の組み合わせとして、正しいものはどれですか。

  21. 問 21AI事業者ガイドラインの共通の指針にある「アカウンタビリティ」の考え方として、最も適切なものはどれですか。

  22. 問 22「エコーチェンバー」の説明として、最も適切なものはどれですか。

  23. AIガバナンスと社内ガイドライン

    問 23AI事業者ガイドラインが重視する「アジャイル・ガバナンス」の考え方として、最も適切なものはどれですか。

  24. 問 24業務で使う生成AIのサービスを選ぶときに、情報管理の観点から確かめる項目の組み合わせとして、最も適切なものはどれですか。

  25. 問 25社内ガイドラインで、生成AIのツールを「承認済みの法人向けツール」と「個人向けの無料ツール」に分けました。入力してよい情報のルールとして、最も適切なものはどれですか。

  26. AI法・国際ルール・AI安全保障

    問 26日本の「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」(AI法) の性格として、最も適切なものはどれですか。

  27. 問 27AI法に基づいて内閣に置かれる「人工知能戦略本部」の本部長を務める者として、正しいものはどれですか。

  28. 問 28G7の「広島AIプロセス」でまとめられた国際的な文書として、最も適切なものはどれですか。

28 問中 0 問に答えました

解説の一覧

解いたあとに読み返せるよう、全問の解説を並べています。問いを開くと解説が出ます。

生成AI利用者の基本マインドセット

問1検索エンジンと生成AIの違いの説明として、最も適切なものはどれですか。

正解は「検索エンジンは既にあるWebの頁を探して示し、生成AIは学習した傾向から文章を新しく作るので、答えの情報源をたどれないことがある」です。検索エンジンは実在する頁への案内なので情報源を確かめやすい一方、生成AIはもっともらしい文章を新しく作るため、根拠のない内容が混ざっても見分けにくい点に注意が要ります。生成AIは頁の文をそのまま並べる仕組みではなく、検索を使わない生成AIは学習の時点より新しい情報を知らず、検索結果にも誤った頁は含まれ得ます。

問2生成AIを使う場面の判断として、最も適切なものはどれですか。

正解は「社内の会議の案内文の下書きには使い、患者への投薬量の決定のように誤りの影響が大きい判断は専門家が行う」です。誤っても直しやすく影響の小さい作業では生成AIで手間を減らし、命や権利に関わる判断のように誤りの影響が大きい場面では、専門家が判断して責任を負います。影響の大きい判断をAIに任せきるのは危険で、すべての作業で使わないのは使わないことによる機会の損失になり、確かめずに使うことはどの場面でも避けます。

生成AIの代表的リスク

問3生成AIのリスクを観点ごとに分けたとき、「権利侵害」の観点に当たる例として最も適切なものはどれですか。

正解は「実在の人物の写真をもとに、本人の許可なく広告用の画像を生成して使う」です。本人の許可のない肖像の利用は、肖像権やパブリシティ権などの他人の権利を侵す例で、権利侵害の観点に当たります。顧客名簿が学習に使われるのは情報管理の観点、存在しない数値を答えるのは出力内容の観点、埋め込まれた指示で操作されるのはセキュリティの観点のリスクです。

問4生成AIとの会話を共有する機能で作ったリンクを、社外の取引先も見られる場所に貼ってしまいました。会話には未公開の価格表が含まれていました。このリスクの説明として最も適切なものはどれですか。

正解は「リンクを知る人なら誰でも会話を見られる設定の場合、未公開の情報が社外に漏れるおそれがある」です。共有のリンクは、設定によってはリンクを受け取った人や検索で見つけた人が会話の全文を読めるため、機密を含む会話の共有範囲には注意が要ります。生成AIが自動で数値を伏せる仕組みに頼ることはできず、個人情報でない企業の機密も漏れれば損害になり、すでに見られた内容や写しはリンクを消しても戻りません。

問5生成AIにある取引先の会社の評判をまとめさせたところ、「不正会計で処分を受けた」という根拠のない記述が含まれていました。これを確かめずに自社のブログで公開した場合のリスクとして、最も適切なものはどれですか。

正解は「事実でない内容で相手の社会的な評価を下げたとして、名誉毀損や信用毀損の責任を問われ、炎上するおそれがある」です。生成AIの出力でも、公開した者が内容に責任を負い、事実と異なる記述で会社の社会的な評価や信用を下げれば、名誉毀損 (刑法第2⁠3⁠0条) や信用毀損 (同第2⁠3⁠3条) などの責任を問われ得ます。生成AIが書いたことは公開した者の責任を免じず、問題は著作権に限られず、会社も名誉や信用を害される対象になります。

問6生成AIの普及で、フィッシングメールについて起きている変化と、受け取る側の対策の組み合わせとして最も適切なものはどれですか。

正解は「不自然な日本語のような見分けの手がかりが減るため、文面ではなく送信元やリンク先を確かめ、多要素認証を使う」です。生成AIを悪用すると自然な文面のなりすましメールを大量に作れるため、文面の不自然さに頼らず、送信元のアドレスやリンク先の住所を確かめ、パスワードが盗まれても防げる多要素認証を使います。生成AIの文面に誤字があるとは限らず、悪用を防ぐ仕組みをすり抜ける使い方もあり、自然な日本語であることは正規のメールである証拠になりません。

シャドーAIと企業コンプライアンス

問7「シャドーAI」の説明として、最も適切なものはどれですか。

正解は会社が認めていない生成AIのツールを、従業員が業務に使うことです。シャドーAIは、会社の承認や管理の外で、従業員が個人のアカウントや未承認のツールを業務に使うことで、入力した情報の行き先を会社が把握できなくなります。夜間の自動学習や電子透かしはシャドーAIの意味ではなく、承認されたツールを決められた範囲で使うのはシャドーAIの反対の、管理された利用です。

問8社内でシャドーAIが広がるのを防ぐための対策として、最も適切なものはどれですか。

正解は「業務に使える承認済みのツールを用意して申請の流れを示し、入力してよい情報の範囲を周知する」です。シャドーAIは、使いたいのに承認されたツールが無い、手続きが分からないといった理由で起きやすいため、禁じるだけでなく使える道具と申請の窓口と入力のルールをそろえることが効果的です。話題を禁じて実態を調べないと隠れた利用が増え、個人のアカウントへの入力やAIの拡張機能の野放しは情報漏えいの経路になります。

AI出力の評価と検証

問9生成AIの出力を確かめる手間を、用途と影響度に応じて変えるときの考え方として、最も適切なものはどれですか。

正解は「社外に公開する数値や法令に関わる文書ほど、一次情報との照合や専門家の確認まで行い、社内の思考のメモは軽い確認で済ませる」です。誤ったときの影響の大きさに合わせて確認の深さを変えれば、限られた手間を危険の大きい所に集められ、公開する文書や法令の判断には一次情報と専門家の確認を当てます。影響の小さいメモに手間をかけて公開の文書を軽く見るのは逆で、文字数は影響の大きさと関係がなく、承認済みのツールでも出力の誤りは起こり得ます。

問10生成AIが作った市場調査の報告書を確かめます。「妥当性レビュー」に当たる確認として、最も適切なものはどれですか。

正解は「結論が前提と論理の上で成り立っているか、検討すべき観点に抜けや漏れが無いかを確かめる」です。妥当性レビューは、個々の事実が正しくても結論の導き方がおかしい、前提が今回の目的に合わない、大事な観点が抜けている、といった問題を見つけるための確認です。数値を元の統計と照らすのはファクトチェック、氏名の有無を見るのは個人情報や表現の確認で、文字数の確認は形式の点検にすぎません。

個人情報・プライバシー・秘密保持

問11次のうち、個人情報保護法の「要配慮個人情報」に当たるものはどれですか。

正解は従業員が健康診断で受けた診断の結果です。要配慮個人情報は、人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴などに加え、政令で定める健康診断の結果などで、不当な差別や偏見につながらないよう、取得には原則として本人の同意が要ります。内線番号、肩書き、購入の履歴は、個人情報に当たる場合はあっても要配慮個人情報には当たりません。

問12顧客対応の記録を生成AIで分析する前に、氏名と電話番号だけを伏せ字にしました。この記録の扱いについての説明として、最も適切なものはどれですか。

正解は「残った住所や勤務先、出来事の記述などから本人が分かる場合は、伏せ字の後も個人情報として扱う必要がある」です。個人情報は特定の個人を識別できる情報で、他の情報と容易に照らし合わせて識別できるものも含むため、一部を伏せても残った記述から本人が分かれば個人情報のままです。匿名加工情報は法律が定める基準に沿って本人を識別できず元にも戻せないよう加工したもので、氏名や電話番号を伏せるだけではならず、業務の記録でも個人に関する記述があれば個人情報に当たり得ます。

問13不正競争防止法で「営業秘密」として保護されるための3つの要件の組み合わせとして、正しいものはどれですか。

正解は秘密として管理されていること、事業に役立つ情報であること、公然と知られていないことです。不正競争防止法第2条第6項は、秘密管理性、有用性、非公知性の3つを満たす技術上または営業上の情報を営業秘密としており、管理の外の生成AIに入力して広まると、秘密管理性や非公知性を失うおそれがあります。営業秘密に登録は要らず、使われた年数、紙での保管、個人情報を含むかどうかは要件ではありません。

問14従業員が、顧客の個人データを含む表を、入力が学習に使われる設定の生成AIサービスに入力していたことが分かりました。会社がまず取るべき対応として、最も適切なものはどれですか。

正解は「社内の手順に沿って責任者に報告し、入力した範囲と影響を調べ、法令に基づく報告や本人への通知が要るかを判断する」です。個人データの漏えいや、利用目的の範囲を超えた取扱い、本人の同意のない第三者への提供に当たるおそれがあるときは、事実と範囲を早く確かめ、個人情報保護法に基づく個人情報保護委員会への報告や本人への通知が必要な場合に当たるかを判断し、再発の防止策を取ります。記録を消して隠すことや、従業員の処分だけで済ませること、提供者の責任として何もしないことは、法令上の義務を怠り被害を広げるおそれがあります。

著作権・知的財産・生成物の権利

問15生成AIで作った画像が、既存のイラストに似ていると指摘されました。著作権の侵害かどうかを判断するときの基本的な考え方として、最も適切なものはどれですか。

正解は「既存の著作物の創作的な表現に似ているか (類似性) と、既存の著作物をもとにして作ったか (依拠性) の両方で判断する」です。文化庁の整理では、AI生成物の場合も通常の著作物と同じく、既存の著作物の創作的な表現との類似性と、それに依拠したかどうかの両方を満たすと侵害になり得るとされています。AIで作ったことは侵害を否定する理由にならず、画風やアイデアそのものは著作権の保護の対象ではなく、指示文の長さは侵害の判断と関係がありません。

問16生成AIで作った画像が著作物と認められるかどうかについて、文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」に沿った説明として最も適切なものはどれですか。

正解は「人が創作的に寄与し、AIを道具として使って表現したと言える場合は著作物になり得て、短い指示を与えただけの場合は認められにくい」です。著作物は思想や感情を創作的に表現したものなので、人が指示を工夫して何度も選び直したり、生成物に手を加えたりして創作的に寄与した場合に、その人の著作物と認められ得ます。入力した人や提供した会社の著作物に必ずなるわけではなく、AIを使っても人の創作的な寄与があれば著作物になり得ます。

問17他人が書いた記事を生成AIで要約し、自社のWebサイトに載せたいと考えています。著作権法の観点からの説明として、最も適切なものはどれですか。

正解は「要約は元の記事の表現をもとにした翻案に当たり得るため、著作権者の許諾を得るか、引用の要件を満たす形で使う」です。要約は元の文章の本質的な特徴を残したまま書き直すことが多く、著作権法の翻案に当たり得るため、許諾を得るか、本文が主で引用部分が従になっているなどの引用の要件を満たす形にします。AIが要約しても元の記事の権利は消えず、出典を書くことは引用の要件の1つにすぎず、文字数が減ることは著作権の対象から外れる理由になりません。

問18生成AIで作ったロゴを自社の商品に使う前に確かめることとして、最も適切なものはどれですか。

正解は「すでに登録されている他社の商標と同じか似ていないかを、特許庁の商標の検索などで調べる」です。商標権は登録した商標と同じか似た標章を、同じか似た商品やサービスに使うことを止められる権利なので、AIで作ったロゴでも登録済みの商標とぶつかれば使えません。AIで作ったことは他社の商標権を避ける理由にならず、商標の問題は著作権の登録の有無と関係がなく、利用規約の許可は他社の権利まで処理するものではありません。

AI倫理とAI事業者ガイドライン

問19AIの議論でよく使われる「ELSI」が指すものとして、最も適切なものはどれですか。

正解は新しい技術を社会で使うときに考えるべき、倫理的・法的・社会的な課題です。ELSIはEthical, Legal and Social Issuesの略で、AIのような新しい技術を研究し社会で使うときに、技術の外側で起きる倫理、法律、社会の課題をあわせて考える枠組みです。欧州連合の規則はEU AI Act、来歴を示す規格はC2PAで、ELSIはモデルの精度の指標でもありません。

問20AI事業者ガイドラインが、取り組むべき事項を整理するために分けている事業者の3つの立場の組み合わせとして、正しいものはどれですか。

正解はAI開発者、AI提供者、AI利用者です。AI事業者ガイドラインは、AIの事業活動を担う主体をAI開発者、AI提供者、AI利用者の3つに大別し、共通の指針に加えて、それぞれの立場で重要な事項を示しています。研究者や販売者、監督者や被害者という分け方はガイドラインのものではなく、国、地方公共団体、国民はAI法が責務を定める主体の一部です。

問21AI事業者ガイドラインの共通の指針にある「アカウンタビリティ」の考え方として、最も適切なものはどれですか。

正解は「AIの判断や結果について、関わる事業者が責任の所在をはっきりさせ、関係者に説明できる状態を整える」です。アカウンタビリティは、AIの開発や提供、利用に関わる者が、それぞれの役割の中で責任を果たし、判断や結果について関係者に説明できるようにしておくことを求めるものです。すべての公開を例外なく求めるものではなく、責任を利用者だけに負わせる考え方とも逆で、料金の通知は説明責任の中心ではありません。

問22「エコーチェンバー」の説明として、最も適切なものはどれですか。

正解は似た考えの人どうしでやり取りを続けるうちに同じ意見ばかりが返ってきて、その意見が正しいと強く信じ込むようになる現象です。エコーチェンバーは、閉じた集まりの中で同じ意見が反響のように繰り返され、異なる意見に触れないまま考えが強まる現象で、偽情報や偏った情報が広がる土台になります。好みに合う情報ばかりが表示される状態はフィルターバブル、事実と異なる内容の生成はハルシネーション、顔や声の合成はディープフェイクです。

AIガバナンスと社内ガイドライン

問23AI事業者ガイドラインが重視する「アジャイル・ガバナンス」の考え方として、最も適切なものはどれですか。

正解は「環境とリスクの変化に合わせて、目標の設定、仕組みの設計、運用、評価のサイクルを素早く繰り返し、ルールを見直していく」です。AIの技術とリスクは速く変わるため、決めたルールを固定せず、環境とリスクの分析、目標の設定、設計、運用、評価を関係者と一緒に回し続けることを、アジャイル・ガバナンスと呼びます。ルールを長く見直さない、担当者だけで決める、問題が起きてから考えるという進め方は、変化に追いつけず、関係者の納得も得にくくなります。

問24業務で使う生成AIのサービスを選ぶときに、情報管理の観点から確かめる項目の組み合わせとして、最も適切なものはどれですか。

正解は入力したデータを学習に使うかどうか、データの保存場所と保存期間、SSOや多要素認証などによるアクセスの管理です。情報管理の観点では、入力が学習に使われないか、データがどの国のどこにどれだけの期間置かれるか、誰がどの権限で使えるかを、契約や仕様で確かめます。見た目の好み、回答の速さや文字数、話題の多さや知名度は、情報が守られるかどうかの判断材料になりません。

問25社内ガイドラインで、生成AIのツールを「承認済みの法人向けツール」と「個人向けの無料ツール」に分けました。入力してよい情報のルールとして、最も適切なものはどれですか。

正解は「社外秘の情報は、学習に使わない契約と管理を確かめた承認済みのツールにだけ入れ、無料ツールには公開済みの情報だけを入れる」です。ツールごとに入力データの扱いと管理の強さが違うため、情報の重要度とツールのレベルを組にして、機密の高い情報ほど管理が確かめられたツールに限るのが基本です。逆の割り当てや、区別をしない運用、機能の多さで機密の入力を許す運用は、情報漏えいの危険を大きくします。

AI法・国際ルール・AI安全保障

問26日本の「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」(AI法) の性格として、最も適切なものはどれですか。

正解は「AIの研究開発と活用を進めるための基本理念や国の計画、推進の体制を定めた法律で、違反した事業者への罰則は設けていない」です。AI法は2⁠0⁠2⁠5年6月に公布され9月に全面施行された推進のための法律で、基本理念、国や事業者などの責務、人工知能基本計画、人工知能戦略本部などを定め、罰則の規定はありません。リスクの段階に応じて禁止や制裁金を定めるのは欧州連合のAI規則の考え方で、電子透かしの義務付けや利用の許可制はAI法の内容ではありません。

問27AI法に基づいて内閣に置かれる「人工知能戦略本部」の本部長を務める者として、正しいものはどれですか。

正解は内閣総理大臣です。AI法第2⁠2条は、人工知能戦略本部の本部長に内閣総理大臣を充てると定めており、本部は人工知能基本計画の案の作成と実施の推進などを担います。デジタル大臣や経済産業大臣は本部長ではなく、個人情報保護委員会は個人情報保護法に基づく別の機関です。

問28G7の「広島AIプロセス」でまとめられた国際的な文書として、最も適切なものはどれですか。

正解は全てのAI関係者向けの国際指針や、高度なAIシステムを開発する組織向けの国際行動規範などからなる、広島AIプロセス包括的政策枠組みです。広島AIプロセスは2⁠0⁠2⁠3年5月のG7広島サミットを受けて始まり、同年1⁠2月に、全てのAI関係者向けと開発する組織向けの国際指針、開発する組織向けの国際行動規範などからなる初の国際的な政策枠組みとして包括的政策枠組みがまとめられ、G7の首脳に承認されました。各国の法律や罰則を統一した条約ではなく、著作物の学習の一律禁止や研究開発の停止を約束した文書でもありません。

ほかの分野

  • AIの基礎と歴史

    AIの基本的な仕組み、機械学習、ニューラルネットワーク、AIの歴史

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  • 生成AI

    生成AIを支える技術革新(Transformer以降)、生成AIの学習プロセス、生成AIの生成(推論)プロセス、LLM(大規模言語モデル)の基礎、ChatGPTと主要な生成AIモデルの動向、各モダリティの生成AI

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  • AIエージェント

    AIエージェントとは、RAG(検索拡張生成)、AIエージェントの仕組み、MCP・Agent Skills と外部連携、AIエージェントのツールと活用事例、AIエージェントのリスク・安全性・評価

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  • 実践と活用事例

    プロンプトエンジニアリング、文書作成・コミュニケーション業務での活用、企画・マーケティング業務での活用、クリエイティブ制作での活用、データ分析・リサーチ業務での活用、開発・業務自動化での活用、業種別に見る生成AI活用

    22問解く

生成AIパスポートの頁に、5分野の入口と試験の案内があります。

続きはゆめさくで

試験の知識を仕事につなげる一歩を、ここにまとめています。