問76 総資産回転率と総資産営業利益率

応用情報​技術者試験 令和7年度 春期 午前、全80問のうちの問76。

出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問76(表は原本の画像を文字に書き起こした)

表から,卸売業 A 社と小売業 B 社の財務指標を比較したとき,卸売業 A 社について適切な記述はどれか。

単位 百万円
卸売業 A 社小売業 B 社
売上高8⁠0⁠01,0⁠0⁠0
営業利益2⁠09⁠0
総資産1⁠0⁠09⁠0⁠0
  1. ア売上高,総資産の額がともに低く,総資産回転率も低い。
  2. イ売上高営業利益率が高く,総資産営業利益率も高い。
  3. ウ営業利益,総資産の額がともに低く,総資産営業利益率も低い。
  4. エ総資産回転率が高く,総資産営業利益率も高い。
答えと解説を開く

正解はエです。

3 つの指標を両社で計算します。売上高営業利益率 (営業利益 ÷ 売上高) は、A 社が 2⁠0 ÷ 8⁠0⁠0 = 2.5%、B 社が 9⁠0 ÷ 1,0⁠0⁠0 = 9% です。総資産回転率 (売上高 ÷ 総資産) は、A 社が 8⁠0⁠0 ÷ 1⁠0⁠0 = 8 回、B 社が 1,0⁠0⁠0 ÷ 9⁠0⁠0 = 約 1.1 回です。総資産営業利益率 (営業利益 ÷ 総資産) は、A 社が 2⁠0 ÷ 1⁠0⁠0 = 2⁠0%、B 社が 9⁠0 ÷ 9⁠0⁠0 = 1⁠0% です。A 社は、総資産回転率も総資産営業利益率も B 社より高いので、エが当てはまります。正解はエです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア売上高と総資産の額は A 社の方が低いですが、総資産回転率は A 社が 8 回、B 社が約 1.1 回で、A 社の方が高くなります。
  • イ総資産営業利益率は A 社の方が高いですが、売上高営業利益率は A 社が 2.5%、B 社が 9% で、A 社の方が低くなります。
  • ウ営業利益と総資産の額は A 社の方が低いですが、総資産営業利益率は A 社が 2⁠0%、B 社が 1⁠0% で、A 社の方が高くなります。

仕組み

総資産営業利益率は、売上高営業利益率 × 総資産回転率に分けられます。A 社は 2.5% × 8 回 = 2⁠0%、B 社は 9% × 約 1.1 回 = 1⁠0% です。

卸売業は 1 回の取引のもうけは薄くても、少ない資産で大量の品物を回して稼ぎます。小売業は店舗などの資産が大きく、回転は遅い代わりに 1 回のもうけが厚くなりがちです。業種の特徴が数字に表れています。