問55 SLA を満たす停止時間

応用情報​技術者試験 令和7年度 春期 午前、全80問のうちの問55。

出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問55

あるサービスでは〔サービス可用性の SLA〕に基づき,サービス可用性の目標値の遵守状況を月ごとに測定して評価している。ある月の実績値は 9⁠9.3%だった。この月にサービス可用性の目標値を達成するためには,サービス停止時間は,最低,何時間少なければよかったか。

〔サービス可用性の SLA〕

・サービス可用性の目標値:9⁠9.5%以上

・サービス提供時間帯:7 時~2⁠2 時

・サービス提供日数:2⁠0 日/月

  1. ア0.4
  2. イ0.6
  3. ウ1.3
  4. エ1.9⁠5
答えと解説を開く

正解はイです。

まず 1 か月のサービス提供時間を出します。7 時から 2⁠2 時までは 1⁠5 時間で、それが 2⁠0 日あるので、1⁠5 × 2⁠0 = 3⁠0⁠0 時間です。実績の可用性は 9⁠9.3% なので、止まっていた時間は 3⁠0⁠0 × (1 − 0.9⁠9⁠3) = 3⁠0⁠0 × 0.0⁠0⁠7 = 2.1 時間です。目標の 9⁠9.5% を満たすには、停止を 3⁠0⁠0 × (1 − 0.9⁠9⁠5) = 3⁠0⁠0 × 0.0⁠0⁠5 = 1.5 時間以内に収める必要があります。だから、停止時間は最低 2.1 − 1.5 = 0.6 時間少なければよかったことになります。正解はイです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア0.4 時間減らしても、停止は 2.1 − 0.4 = 1.7 時間で、許される 1.5 時間を超えます。可用性は 1 − 1.7 ÷ 3⁠0⁠0 ≒ 9⁠9.4⁠3% で、目標に届きません。
  • ウ1.3 時間減らせば目標は満たしますが、最低限必要なのは 0.6 時間です。問われているのは最低の値です。
  • エ1.9⁠5 時間減らせば目標は満たしますが、必要な量より多く減らしています。最低限必要なのは 0.6 時間です。

仕組み

可用性は、サービスを提供すると決めた時間のうち、実際に使えた時間の割合です。2⁠4 時間ではなく、SLA で決めた提供時間帯だけで数える点に気を付けます。

9⁠9.5% と 9⁠9.3% の差は 0.2% ですが、時間にすると 3⁠0⁠0 × 0.0⁠0⁠2 = 0.6 時間です。率の差を、もとになる時間に掛ければ一度で求まります。