負荷試験は、どう計画して結果をどう読みますか

何人がどう使うかの目標を先に数字で置き、本番に近い環境とデータで、少しずつ負荷を上げて限界と詰まる所を探す、と答える問い。結果は平均ではなく遅いほうの人の時間とエラーの割合で読み、どこが先に詰まったかまで話します。

まず 4 択で考える

2 問

答えに入れるべき考えを選びます。選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。そのあと下の欄で、自分の言葉で答えてみます。

  1. 問 1負荷試験を始める前に、まずすることとして正しいものはどれか

  2. 問 2負荷試験の結果の読み方として、正しいものはどれか

2 問中 0 問に答えました

答えてみる

面接官に「負荷試験は、どう計画して結果をどう読みますか」と聞かれたつもりで、答えを見る前に自分の言葉で、声に出して答えてみます。

解説を読む

聞かれ方から関連するコースまで、この問いの解説を全部ここに置いています。

こう聞かれます

  • 「負荷試験は、どう計画して結果をどう読みますか」
  • 「来月のセールで、使う人がふだんの 10 倍になりそうです。何を確かめますか」
  • 「負荷試験で 1 秒に 1000 件さばけました。これで大丈夫ですか」(裏から聞く形)

面接官が見ている点

  • 試す前に、何をどこまで耐えればよいかの目標を数字で置けるか
  • 本番に近い環境、データの量、使われ方で試す大事さを分かっているか
  • 結果を平均で読まず、遅いほうの人の時間とエラーの割合で読めるか
  • 限界の数字だけでなく、どこが先に詰まったかを突き止めるか

短い答え

  • 先に目標を数字で置きます。1 秒に何件の要求を、遅いほうの人でも何秒以内に、エラーを何 % 未満で返せばよいか、です。
  • 本番に近い環境とデータの量で、実際の使われ方をまねた筋書きを作り、負荷を少しずつ上げて、どこで目標を外れるかを探します。
  • 結果は平均ではなく、遅いほうの人の時間とエラーの割合で読み、そのときに DB、CPU、接続の数のどこが先に詰まったかを突き止めます。

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少し詳しい答え

目標を先に置く

負荷試験は「どれだけ耐えるか見てみる」ではなく、「目標を満たすかを確かめる」ために行います。たとえば架空の目標として、次のように置きます。

ピーク  1 秒に 500 件の要求
遅さ    上から 5% の人でも 1 秒以内 (95 パーセンタイル)
エラー  0.1% 未満

ピークの数は、ふだんの数字と、セールや告知のような山の見込みから出します。見込みに少し余裕を足した所まで試します。

本番に近づける

試す環境が本番と違うと、結果はあてになりません。次の点を本番に寄せます。

  • 台数と設定 サーバーの大きさ、台数、DB の大きさ。ステージングが小さいなら、その差を頭に入れて読みます
  • データの量行の数が 1000 件と 1000 万件では、同じ問い合わせでも速さがまるで違います
  • 使われ方 1 つの API を叩き続けるのではなく、一覧を見る、詳しく見る、買う、の割合を実際に近づけます。同じ ID ばかり使うと、キャッシュが効きすぎて速く見えます

外の決済やメールのサービスは、本物を叩かず、まねた相手 (モック) に置き換えます。

少しずつ上げて読む

負荷を一気に上げず、段階を分けて上げます。上げていくと、ある所で遅さが急に伸びたり、エラーが出始めたりします。そこが今の限界です。

そのとき同時に、CPU、メモリ、DB の接続の数、遅い問い合わせ、待ち行列の長さを見て、どこが先に詰まったかを探します。詰まった所を直すと、次の所が詰まります。目標に届くまで、これを繰り返します。

短い時間の試験だけでなく、目標の負荷を長めにかけ続ける試験もします。メモリが少しずつ増える、接続が返されない、のように、時間がたってから出る不具合があるからです。

話すときは、自分が試したサービスで、目標、詰まった所、直した結果の例を 1 つ用意します。話す例は架空の例で構いません。

よくある間違い

  • 目標を決めずに試す「1 秒に 1000 件さばけた」が良いのか悪いのか、判断できません
  • 平均の速さだけで合格にする平均が速くても、遅いほうの人やエラーが目標を外れていることがあります
  • 小さな環境と少ないデータで試す本番でだけ出る遅さを見落とします。同じ ID ばかり使うのも、キャッシュで速く見える原因です
  • 試す側の機械が先に詰まる負荷をかける側の CPU や回線が限界だと、相手の限界は分かりません

深掘りの問い

  • 「本番で負荷試験をしてよいですか」利用者や外のサービスに影響が出るので、基本はしない。する場合は時間と量を決め、止める手を用意して行う、と答えます
  • 「限界が足りなかったら」詰まった所を直すか、台数を増やすか、大きくするかを、費用と手間で選ぶ、と答えます
  • 「結果を次に生かすには」限界の数字と詰まった所を残し、同じ筋書きを大きな変更のたびに回す、と答えます

確認日 2026年10月30日書き手 小尾 知希 (講師)

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