問6 認証局の公開鍵で行うこと

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和6年度 公開問題、全15問のうちの問6。

出典:令和6年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問6

A 社の Web サーバは,サーバ証明書を使って TLS 通信を行っている。PC から A 社の Web サーバへの TLS を用いたアクセスにおいて,当該 PC がサーバ証明書を入手した後に,認証局の公開鍵を利用して行う動作はどれか。

  1. ア暗号化通信に利用する共通鍵を,認証局の公開鍵を使って復号する。
  2. イ暗号化通信に利用する共通鍵を生成し,認証局の公開鍵を使って暗号化する。
  3. ウサーバ証明書の正当性を,認証局の公開鍵を使って検証する。
  4. エ利用者が入力して送付する秘匿データを,認証局の公開鍵を使って暗号化する。
答えと解説を開く

正解はウです。

サーバ証明書は、サーバの公開鍵とその持ち主の情報に、認証局が自分の秘密鍵でディジタル署名を付けたものです。PC は、あらかじめ持っている認証局の公開鍵を使ってこの署名を検証します。検証に成功すれば、その証明書は確かにその認証局が発行したもので、中身も書き換えられていないと分かります。これで、通信相手が本物の A 社の Web サーバであることを確かめられます。認証局の公開鍵の役目は署名の検証です。正解はウです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア共通鍵を認証局の公開鍵で復号することはありません。公開鍵で復号できるのは、対になる秘密鍵で処理されたものだけで、認証局の秘密鍵は認証局しか持っていません。
  • イ共通鍵を受け渡すときに使うのは、サーバ証明書に入っているサーバの公開鍵や、鍵を共有するための手順です。認証局の公開鍵で暗号化しても、サーバはそれを復号できません。
  • エ利用者のデータは、TLS で共有した共通鍵で暗号化して送ります。認証局の公開鍵で暗号化すると、認証局の秘密鍵が無い A 社のサーバでは読めません。

仕組み

鍵は使い道で覚えます。認証局の公開鍵は「証明書の署名を確かめる」ため、サーバの公開鍵は「共通鍵を安全に決める」ため、共通鍵は「実際のデータを暗号化する」ためです。

ブラウザや OS には、信頼できる認証局の証明書 (公開鍵を含む) が最初から入っています。これを起点に、サーバ証明書が本物かどうかを順にたどって確かめます。

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