問4 サイバーキルチェーンの説明

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和6年度 公開問題、全15問のうちの問4。

出典:令和6年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問4

サイバーキルチェーンに関する説明として,適切なものはどれか。

  1. ア委託先の情報セキュリティリスクが委託元にも影響するという考え方を基にしたリスク分析のこと
  2. イ攻撃者がクライアントとサーバとの間の通信を中継し,あたかもクライアントとサーバが直接通信しているかのように装うことによって情報を盗聴するサイバー攻撃手法のこと
  3. ウ攻撃者の視点から,攻撃の手口を偵察から目的の実行までの段階に分けたもの
  4. エ取引データを複数の取引ごとにまとめ,それらを時系列につなげたチェーンに保存することによって取引データの改ざんを検知可能にしたもの
答えと解説を開く

正解はウです。

サイバーキルチェーンは、攻撃を一続きの段階として捉えます。標的を下調べする偵察から始まり、攻撃の道具を用意し、メールなどで送り込み、脆弱性を突いて実行させ、居座る仕組みを入れ、外から遠隔で操り、最後に情報を盗むなどの目的を果たします。守る側は、どの段階で攻撃を断ち切るかを考えるのに使います。途中の 1 つの段階でも止められれば、目的の実行まで進ませずに済みます。正解はウです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア委託先のリスクが委託元にも及ぶという考え方は、サプライチェーンのリスクの話です。サイバーキルチェーンは攻撃の段階を表すものです。
  • イ通信の間に入り込み、直接やり取りしているように装って盗聴するのは、中間者攻撃の説明です。
  • エ取引をまとめたブロックを時系列につなげて改ざんを見つけやすくするのは、ブロックチェーンの説明です。

仕組み

キルチェーンはもともと軍事の言葉で、攻撃の流れを鎖に見立てています。鎖のどこか 1 か所を切れば、攻撃は最後まで届きません。

防御を考えるときは、段階ごとに打てる手を並べます。偵察には公開する情報を絞る、送り込みにはメールの検査、実行には修正プログラムの適用、遠隔操作には不審な通信の監視、のように対応させます。