情報セキュリティ​マネジメント試験 令和5年度 公開問題、全15問のうちの問6。

出典:令和5年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問6

迷惑メール対策の SPF(Sender Policy Framework)の仕組みはどれか。

  1. ア送信側ドメインの管理者が,正規の送信側メールサーバの IP アドレスを DNS に登録し,受信側メールサーバでそれを参照して,IP アドレスの判定を行う。
  2. イ送信側メールサーバでメッセージにデジタル署名を施し,受信側メールサーバでそのデジタル署名を検証する。
  3. ウ第三者によって提供されている,スパムメールの送信元 IP アドレスのデータベースを参照して,スパムメールの判定を行う。
  4. エファイアウォールを通過した要求パケットに対する応答パケットかどうかを判断して,動的に迷惑メールの通信を制御する。
答えと解説を開く

正解はアです。

メールの差出人のドメインは、送る側がいくらでも偽れます。SPF では、ドメインの管理者が「このドメインのメールを送るのはこの IP アドレスのサーバだけ」という情報を DNS に登録しておきます。受信側のメールサーバは、メールを受け取ったときに送信元 (送るときに使うエンベロープの MAIL FROM) のドメインの DNS を引き、つないできたサーバの IP アドレスが登録の中にあるかを確かめます。無ければ、なりすましの疑いがあると判定できます。メールの画面に出る差出人 (ヘッダの From) の偽りまで照らすには、DMARC を組み合わせます。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イ送信側でメールにデジタル署名を付け、受信側で検証するのは、DKIM の仕組みです。SPF は署名ではなく IP アドレスで判定します。
  • ウ第三者が集めたスパムの送信元の IP アドレスの一覧を参照するのは、ブラックリスト (DNSBL など) による判定です。送信側のドメインが自分で登録する SPF とは違います。
  • エ要求に対する応答のパケットかを見て通信を動的に通すのは、ファイアウォールの動的パケットフィルタリングの説明です。メールの送信元の確かめとは関係ありません。

仕組み

SPF も DKIM も、差出人のドメインが本物かを確かめる送信ドメイン認証の技術です。SPF は「どこから送られたか (IP アドレス)」、DKIM は「署名が正しいか」で確かめる点が違います。

どちらも DNS に情報を置き、受信側がそれを引いて確かめます。DNS がドメインの持ち主の言い分を伝える場所として使われています。

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