問1 情報セキュリティ管理基準の中身

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和5年度 公開問題、全15問のうちの問1。

出典:令和5年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問1

情報セキュリティ管理基準(平成 2⁠8 年)に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  1. ア“ガバナンス基準”,“管理策基準”及び“マネジメント基準”の三つの基準で構成されている。
  2. イJIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠1:2⁠0⁠1⁠4(情報セキュリティ​マネジメントシステム-要求事項)及び JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠2:2⁠0⁠1⁠4(情報セキュリティ管理策の実践のための規範)との整合性をとっている。
  3. ウ情報セキュリティ対策は,“管理策基準”に挙げられた管理策の中から選択することとしている。
  4. エトップマネジメントは,“マネジメント基準”に挙げられている事項の中から,自組織に合致する事項を選択して実施することとしている。
答えと解説を開く

正解はイです。

情報セキュリティ管理基準は、組織が情報セキュリティの対策を作って回すときや、監査で確かめるときの物差しとして、経済産業省が示している基準です。平成 2⁠8 年の改正で、ISMS の要求事項を定めた JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠1 と、管理策の手引きである JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠2 の 2⁠0⁠1⁠4 年版に整合するよう見直されました。中身は、ISMS を作って回すための「マネジメント基準」と、個々の対策の候補を並べた「管理策基準」の 2 つからなります。正解はイです。

ほかの選択肢が違う理由

  • ア情報セキュリティ管理基準は、マネジメント基準と管理策基準の 2 つの基準でできています。ガバナンス基準を加えた 3 つではありません。
  • ウ管理策基準は、対策を選ぶときの候補の集まりです。リスクアセスメントの結果に応じて、管理策基準に無い管理策を加えることもできるので、その中だけから選ぶとはしていません。
  • エマネジメント基準は、ISMS を作って回すために全て実施する事項をまとめた物です。自組織に合う事項だけを選んで実施する物ではありません。選んで使うのは管理策基準の方です。

仕組み

2 つの基準の役割の違いで覚えます。マネジメント基準は「仕組みを回すために必ずやること」、管理策基準は「リスクに合わせて選ぶ対策の候補」です。

この基準は JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠1 と JIS Q 2⁠7⁠0⁠0⁠2 を土台にしているので、JIS の側で ISMS の要求事項と管理策の手引きが分かれているのと同じ形になっています。