問14 WAF のフォールスポジティブ

情報セキュリティ​マネジメント試験 令和元年度 秋期 午前、全50問のうちの問14。

出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問14

WAF におけるフォールスポジティブに該当するものはどれか。

  1. アHTML の特殊文字“<”を検出したときに通信を遮断するように WAF を設定した場合,“<”などの数式を含んだ正当な HTTP リクエストが送信されたとき,WAF が攻撃として検知し,遮断する。
  2. イHTTP リクエストのうち,RFC などに仕様が明確に定義されておらず,Web アプリケーションソフトウェアの開発者が独自の仕様で追加したフィールドについては WAF が検査しないという仕様を悪用して,攻撃の命令を埋め込んだ HTTP リクエストが送信されたとき,WAF が遮断しない。
  3. ウHTTP リクエストのパラメタとして許可する文字列以外を検出したときに通信を遮断するように WAF を設定した場合,許可しない文字列を含んだ不正な HTTP リクエストが送信されたとき,WAF が攻撃として検知し,遮断する。
  4. エ悪意のある通信を正常な通信と見せかけ,HTTP リクエストを分割して送信されたとき,WAF が遮断しない。
答えと解説を開く

正解はアです。

WAF (Web Application Firewall) は、Web アプリケーションへの HTTP リクエストを調べ、攻撃のパターンを見つけたら遮断する仕組みです。判定の誤りには 2 種類あります。正常な通信を攻撃と判定して遮断してしまうのがフォールスポジティブ (誤検知)、攻撃を見逃して通してしまうのがフォールスネガティブ (検知漏れ) です。アは、クロスサイトスクリプティングへの備えとして“<”を遮断する設定にしたため、数式を含む正当なリクエストまで遮断しています。正常な物を攻撃と誤って判定しているので、フォールスポジティブです。正解はアです。

ほかの選択肢が違う理由

  • イWAF が検査しない項目に攻撃を埋め込まれ、遮断できなかった例です。攻撃を見逃しているので、フォールスネガティブに当たります。
  • ウ許可しない文字列を含む不正なリクエストを、攻撃として遮断しています。WAF が正しく働いた例で、誤りではありません。
  • エリクエストを分割して正常に見せかけた攻撃を、遮断できなかった例です。攻撃を見逃しているので、フォールスネガティブに当たります。

仕組み

ポジティブは「攻撃と判定した」、ネガティブは「攻撃ではないと判定した」、フォールスは「その判定が誤り」と分けて読むと覚えやすくなります。

検知の条件を厳しくするとフォールスネガティブは減りますが、フォールスポジティブが増えて業務が止まりやすくなります。WAF を入れるときは、まず遮断せずに記録だけして、誤検知が無いかを確かめてから遮断に切り替えます。

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