問10 WAF の設置場所

基本情報​技術者試験 令和5年度 公開問題 科目A、全20問のうちの問10。

出典:令和5年度 基本情報技術者試験 公開問題 科目A 問10(ネットワーク構成図は、PC 側から順に機器と区間 (a〜d と通信の種類) を並べた層に書き起こした。原本の振り仮名は省いた)

図のような構成と通信サービスのシステムにおいて,Web アプリケーションの脆弱性対策のための WAF の設置場所として,最も適切な箇所はどこか。ここで,WAF には通信を暗号化したり,復号したりする機能はないものとする。

図の構成と通信サービス (PC 側からデータベースサーバ側へ)
  1. PC (3 台)
  2. インターネット
  3. 区間 a (HTTPS)
  4. ファイアウォール
  5. 区間 b (HTTPS)
  6. SSLアクセラレータ
  7. 区間 c (HTTP)
  8. Webサーバ
  9. 区間 d (データベースアクセス用サービス)
  10. データベースサーバ
  1. アa
  2. イb
  3. ウc
  4. エd
答えと解説を開く

正解はウです。

WAF (Web Application Firewall) は、Web サーバに届く要求の中身を調べ、SQL インジェクションやクロスサイトスクリプティングのような、Web アプリケーションを狙う攻撃を止める仕組みです。中身を調べるには、通信が暗号化されていない状態で読む必要があります。この問の WAF には復号の機能が無いので、暗号化された HTTPS の区間 a と b では中身を読めません。SSL アクセラレータが HTTPS を復号したあとの c は HTTP なので、WAF は中身を読めます。しかも Web サーバに届く直前なので、攻撃を手前で止められます。正解はウです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アa は HTTPS で暗号化された区間です。復号の機能が無い WAF は、通信の中身を調べられません。
  • イb もまだ HTTPS で暗号化された区間です。SSL アクセラレータで復号される前なので、WAF は中身を調べられません。
  • エd は Web サーバとデータベースサーバの間で、データベースへのアクセスに使う通信です。利用者から Web サーバへの要求はここを通らないので、Web アプリケーションへの攻撃を手前で止められません。

仕組み

ファイアウォールは主に宛先や送信元、ポート番号で通信を通すか決めます。WAF は、要求の本文やパラメータの中身まで見て、Web アプリケーションへの攻撃を見分けます。

SSL アクセラレータは、HTTPS の暗号化と復号の重い計算を Web サーバの代わりに引き受ける装置です。これより内側は HTTP になるので、中身を見る装置はその後ろに置きます。

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