AWS クラウドプラクティショナー クラウドの考え方 問題

ゆめさくが作った練習問題です。本試験の問題ではありません。

クラウドの考え方の問題を2⁠4問、小分野ごとにまとめました。選ぶと、その場で正誤と解説が出ます。

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この分野の小分野

  • クラウドの利点と設計の考え方(12問)
  • 移行とクラウドの経済性(12問)

クラウドの考え方の問題

24 問

選ぶと、すぐに正誤と解説が出ます。選んだ答えは変えられません。

  1. クラウドの利点と設計の考え方

    問 1ある学校の入学申し込みサイトは、申し込みの期間だけアクセスが大きく増え、それ以外の月はほとんど使われません。自社でサーバーを持っていたときは、混む時期に合わせて買った機器が普段は余っていました。クラウドに移すと得られる利点として最も適切なものはどれですか。

  2. 問 2ある小売の会社が、ヨーロッパの客にもネット通販を始めます。海外の客の画面の表示を速くしたいのですが、海外に自社のデータセンターを建てる予算はありません。クラウドの利点を生かした方法として最も適切なものはどれですか。

  3. 問 3ある学校の成績管理のシステムを AWS で動かします。1 つのデータセンターで停電が起きても、システムを止めずに使い続けたいと考えています。最も適切な置き方はどれですか。

  4. 問 4ある会社では、新しい企画を試すたびにサーバーの購入に数週間かかっていました。クラウドに移ると、必要な資源を数分で用意でき、試して失敗しても少ない費用で済むようになりました。このクラウドの利点を表す言葉として最も適切なものはどれですか。

  5. 問 5AWS Well-Architected フレームワークのセキュリティの柱の設計原則に沿った取り組みはどれですか。

  6. 問 6ある会社が、1 台の大きなサーバーで動かしていたシステムを、小さなサーバー複数台に分けて動かすように変えました。1 台が壊れても全体が止まらないようにするためです。この考え方が主に当たる AWS Well-Architected フレームワークの柱はどれですか。

  7. 問 7AWS Well-Architected フレームワークの運用上の優秀性の柱の設計原則として、最も適切なものはどれですか。

  8. 問 8ある会社が、同じ処理を種類の違うインスタンスやストレージで試し、結果を比べて、最も速く処理できる構成を選びました。この取り組みが主に当たる AWS Well-Architected フレームワークの柱はどれですか。

  9. 問 9AWS Well-Architected フレームワークのコスト最適化の柱の設計原則に当たるものはどれですか。

  10. 問 10ある会社が、クラウドで動かすシステムが環境に与える影響を測り、1 件の処理あたりに使う計算やストレージの資源を減らす長期の目標を立てました。この取り組みが主に当たる AWS Well-Architected フレームワークの柱はどれですか。

  11. 問 11ある会社が、自社のシステムを AWS Well-Architected フレームワークの質問に沿って自分たちで見直したいと考えています。設計の判断を記録し、改善すべき点を見つけ、改善の進み具合を追いたいです。最も適切なサービスはどれですか。

  12. 問 12ある会社が、新しいシステムを公開する前に、本番と同じ規模の負荷をかけて試したいと考えています。ただし、試験のためだけに機器を買う予算はありません。AWS Well-Architected フレームワークの一般的な設計原則に照らして、最も適切な進め方はどれですか。

  13. 移行とクラウドの経済性

    問 13ある会社がクラウドの導入を進めるにあたり、社員のクラウドの技能を育て、組織の体制や文化を変えていく計画を立てています。AWS Cloud Adoption Framework (AWS CAF) の視点のうち、この取り組みが主に当たるものはどれですか。

  14. 問 14ある会社の経営陣は、自社のデータセンターをやめて AWS に移すことで、温室効果ガスの排出を減らすという環境の目標を達成したいと考えています。AWS CAF が示す主な事業の成果のうち、これに最も近いものはどれですか。

  15. 問 15ある会社が、社内のサーバーで動いている業務アプリを、プログラムに一切手を加えずにそのまま AWS に移そうとしています。この移行の戦略を表す言葉として最も適切なものはどれですか。

  16. 問 16ある会社が移行の前に社内のアプリを棚卸ししたところ、何か月もだれも接続しておらず、業務上の価値もない古いアプリが見つかりました。維持の費用もなくしたいと考えています。このアプリに当てる移行の戦略として最も適切なものはどれですか。

  17. 問 17ある会社が、社内で動いているデータベースを AWS に移します。移す間もアプリは本番のデータベースを使い続け、AWS 側には変更を写し続けて、切り替えのときの停止を短くしたいと考えています。最も適切なサービスはどれですか。

  18. 問 18ある会社が、社内のファイルサーバーにたまった大量のファイルを、ネットワーク越しに Amazon S3 へ移したいと考えています。転送を自動にし、暗号化とデータの検証も行いたいです。最も適切なサービスはどれですか。

  19. 問 19ある会社がオンプレミス (自社の設備) で払っていた費用のうち、AWS に移したあとは AWS が受け持ち、利用料に含まれるようになるものはどれですか。

  20. 問 20ある会社は、商用のデータベースのソフトウェアのライセンスをすでに持っており、そのソフト会社との保守の契約も続ける予定です。このデータベースを Amazon RDS で動かすとき、ライセンスの費用を二重に払わないために選ぶべき形はどれですか。

  21. 問 21実際の使用量を見て、インスタンスの種類や大きさを負荷に見合うものに替え、費用のむだを減らす取り組みを何と呼びますか。

  22. 問 22ある会社は、AWS の画面で手作業で作っていた環境を、AWS CloudFormation のテンプレート (構成を書いた設計図のファイル) から自動で作るように変えました。主に得られる利点として最も適切なものはどれですか。

  23. 問 23AWS が非常に多くの利用者の使用量をまとめることで、利用者が払う従量の料金を下げられる、という考え方を表す言葉はどれですか。

  24. 問 24ある会社は、自社で管理するサーバーにデータベースを入れ、担当者がバックアップやソフトの更新を手作業で続けてきました。これを AWS のマネージドなデータベースのサービスである Amazon RDS に移すと、費用の面で主に何が減りますか。

24 問中 0 問に答えました

解説の一覧

解いたあとに読み返せるよう、全問の解説を並べています。問いを開くと解説が出ます。

クラウドの利点と設計の考え方

問1ある学校の入学申し込みサイトは、申し込みの期間だけアクセスが大きく増え、それ以外の月はほとんど使われません。自社でサーバーを持っていたときは、混む時期に合わせて買った機器が普段は余っていました。クラウドに移すと得られる利点として最も適切なものはどれですか。

正解は「需要に合わせて必要な分だけ容量を増減できる」です。AWS は、クラウドの利点の 1 つに容量の見積もりをやめられることを挙げています。事前に容量を決めると、高い機器を遊ばせるか、足りなくなるかのどちらかになりがちですが、クラウドでは必要な分だけ使い、数分で増やしたり減らしたりできます。この性質を弾力性と呼びます。データの保存場所は利用者がリージョンを選んで決めるもので、クラウドの利点として「必ず国内だけ」になるわけではありません。Amazon EC2 などでは OS の更新は利用者の受け持ちのままです。ライセンスも無料にはならず、料金に含まれるか自分で持ち込むかを選びます。出典 https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-⁠overview/six-⁠advantages-⁠of-⁠cloud-⁠computing.html

問2ある小売の会社が、ヨーロッパの客にもネット通販を始めます。海外の客の画面の表示を速くしたいのですが、海外に自社のデータセンターを建てる予算はありません。クラウドの利点を生かした方法として最も適切なものはどれですか。

正解は「海外の AWS リージョンにアプリを置く」です。AWS は、数クリックで世界の複数のリージョン (AWS のデータセンターが集まる地域) にアプリを置けることを、クラウドの利点の 1 つとして挙げています。客の近くでアプリを動かせば通信の待ち時間 (レイテンシー) が短くなり、少ない費用でよい体験を届けられます。国内の回線を太くしても、海外との物理的な距離による遅れは残ります。専用の端末を配るのは費用がかさみ、遅れの原因である距離も変わりません。国内のサーバーの性能を上げても、海外との通信の遅れは解消しません。出典 https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-⁠overview/six-⁠advantages-⁠of-⁠cloud-⁠computing.html

問3ある学校の成績管理のシステムを AWS で動かします。1 つのデータセンターで停電が起きても、システムを止めずに使い続けたいと考えています。最も適切な置き方はどれですか。

正解は「複数のアベイラビリティーゾーンに分けて動かす」です。アベイラビリティーゾーン (AZ) は、1 つ以上のデータセンターからなり、それぞれ別の建物に置かれ、電源やネットワークも冗長になっています。AWS の文書は、複数の AZ を使うと、1 つのデータセンターだけで動かすよりも可用性が高く、障害に強いシステムを作れると説明しています。1 つの AZ でインスタンスを大きくしても、その AZ が止まれば一緒に止まります。同じサーバーの中の控えは、そのサーバーや建物の障害で両方を失います。夜間の点検は停電への備えにならず、止める時間が増えるだけです。出典 https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-⁠overview/global-⁠infrastructure.html

問4ある会社では、新しい企画を試すたびにサーバーの購入に数週間かかっていました。クラウドに移ると、必要な資源を数分で用意でき、試して失敗しても少ない費用で済むようになりました。このクラウドの利点を表す言葉として最も適切なものはどれですか。

正解は「俊敏性 (アジリティ)」です。AWS は、クラウドではクリック 1 つで新しい IT の資源を用意でき、開発者が使えるまでの時間が数週間から数分に縮むと説明しています。試すための費用と時間が大きく下がるので、組織の俊敏性が高まります。規模の経済は、多くの利用者の使用量をまとめることで料金が下がるという考え方で、用意の速さを指す言葉ではありません。高可用性は、障害があってもシステムが動き続ける性質です。耐久性は、保存したデータが失われにくい性質を指し、企画を素早く試せることとは別の話です。出典 https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-⁠overview/six-⁠advantages-⁠of-⁠cloud-⁠computing.html

問5AWS Well-⁠Architected フレームワークのセキュリティの柱の設計原則に沿った取り組みはどれですか。

正解は「ネットワークからアプリまで、すべての層に対策を重ねる」です。セキュリティの柱の設計原則には、すべての層にセキュリティを適用することがあります。ネットワークの入口、VPC、ロードバランサー、各インスタンス、OS、アプリ、コードのそれぞれに対策を重ねる多層防御の考え方です。1 台にまとめるのは管理の都合で、守りを強くする原則ではありません。全員に広い権限を与えるのは、必要な権限だけを渡す最小権限の原則に反します。操作の記録を残さないのは、変更を見張り監査できるようにするトレーサビリティの原則に反します。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/framework/sec-⁠design.html

問6ある会社が、1 台の大きなサーバーで動かしていたシステムを、小さなサーバー複数台に分けて動かすように変えました。1 台が壊れても全体が止まらないようにするためです。この考え方が主に当たる AWS Well-⁠Architected フレームワークの柱はどれですか。

正解は「信頼性」です。信頼性の柱の設計原則には、水平方向に拡張して全体の可用性を高めることがあります。1 つの大きな資源を複数の小さな資源に置き換え、要求を分けて受けることで、1 か所の故障が全体に及ぶ影響を小さくします。コスト最適化の柱は、費用に見合う価値を出すことが目的で、故障への備えが主眼ではありません。持続可能性の柱は、環境への影響を減らすことが目的です。セキュリティの柱は、データやシステムを不正なアクセスから守ることが目的で、故障の影響を抑えることとは違います。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/reliability-⁠pillar/design-⁠principles.html

問7AWS Well-⁠Architected フレームワークの運用上の優秀性の柱の設計原則として、最も適切なものはどれですか。

正解は「小さく、元に戻せる変更をこまめに重ねる」です。運用上の優秀性の柱の設計原則には、頻繁に、小さく、元に戻せる変更を行うことがあります。変更を小さく分けて自動で出すと、失敗したときの影響の範囲が狭くなり、すぐに元に戻せます。年に 1 回まとめて大きく変えると、失敗したときの影響が大きく、戻すのも難しくなります。手順書は使いながら見直し、こまめに改善することが原則です。障害から得た学びは、担当者だけでなくチームや組織の全体で共有することが原則とされています。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/framework/oe-⁠design-⁠principles.html

問8ある会社が、同じ処理を種類の違うインスタンスやストレージで試し、結果を比べて、最も速く処理できる構成を選びました。この取り組みが主に当たる AWS Well-⁠Architected フレームワークの柱はどれですか。

正解は「パフォーマンス効率」です。パフォーマンス効率の柱は、要件に合わせて計算の資源を効率よく使うことを目指します。設計原則の 1 つに、より頻繁に実験することがあり、仮想の資源なら種類の違うインスタンスやストレージ、設定を素早く比べて試せると説明されています。セキュリティの柱は、データやシステムを守ることが目的です。運用上の優秀性の柱は、システムを動かし続け、手順を改善し続けることが目的です。持続可能性の柱は環境への影響を減らすことが目的で、処理の速さで構成を選ぶこととは目的が違います。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/performance-⁠efficiency-⁠pillar/design-⁠principles.html

問9AWS Well-⁠Architected フレームワークのコスト最適化の柱の設計原則に当たるものはどれですか。

正解は「費用を分析し、使っているチームに割り当てる」です。コスト最適化の柱の設計原則には、支出を分析して割り当てることがあります。クラウドではシステムごとの費用と使用量を正確に見分けられるので、IT の費用を事業やシステムの持ち主に割り当て、投資対効果を測り、持ち主が自分で費用を下げる機会を作れます。復旧の手順を試すのは、信頼性の柱の設計原則です。データの暗号化は、セキュリティの柱の設計原則です。需要が変わっても性能を保つことは、パフォーマンス効率の柱が扱う内容で、いずれも費用の管理を主眼にしたものではありません。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/cost-⁠optimization-⁠pillar/design-⁠principles.html

問10ある会社が、クラウドで動かすシステムが環境に与える影響を測り、1 件の処理あたりに使う計算やストレージの資源を減らす長期の目標を立てました。この取り組みが主に当たる AWS Well-⁠Architected フレームワークの柱はどれですか。

正解は「持続可能性」です。持続可能性の柱の設計原則には、影響を理解することと、持続可能性の目標を立てることがあります。システムの環境への影響を測り、1 件の処理あたりに要る計算やストレージの資源を減らすといった長期の目標を立てるよう示されています。資源を減らすと費用も下がりますが、コスト最適化の柱は費用に見合う価値を出すことが目的で、環境への影響を測ることは主眼ではありません。パフォーマンス効率の柱は性能を保つこと、信頼性の柱は障害があっても動き続けることが目的です。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/sustainability-⁠pillar/design-⁠principles-⁠for-⁠sustainability-⁠in-⁠the-⁠cloud.html

問11ある会社が、自社のシステムを AWS Well-⁠Architected フレームワークの質問に沿って自分たちで見直したいと考えています。設計の判断を記録し、改善すべき点を見つけ、改善の進み具合を追いたいです。最も適切なサービスはどれですか。

正解は「AWS Well-⁠Architected Tool」です。AWS Well-⁠Architected Tool は、AWS のベストプラクティスに沿ってアーキテクチャを測るための一貫した手順を提供するサービスです。設計の判断を記録し、ベストプラクティスに基づく改善の推奨を受け、マイルストーンで進み具合を追えます。AWS Trusted Advisor はアカウントの設定を自動で点検して推奨を出すサービスで、フレームワークの質問に沿って見直す道具ではありません。AWS Config はリソースの設定の変化を記録するサービスです。AWS CloudTrail は API の操作の記録を取るサービスです。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/userguide/tool.html

問12ある会社が、新しいシステムを公開する前に、本番と同じ規模の負荷をかけて試したいと考えています。ただし、試験のためだけに機器を買う予算はありません。AWS Well-⁠Architected フレームワークの一般的な設計原則に照らして、最も適切な進め方はどれですか。

正解は「本番と同じ規模の試験環境を必要な間だけ作り、終われば消す」です。フレームワークの一般的な設計原則には、本番の規模でシステムを試験することがあります。クラウドでは本番と同じ規模の試験環境を必要なときに作り、試験が終われば消せます。動かしている間だけ払うので、オンプレミスで試すよりはるかに少ない費用で本番の環境を再現できます。小さい環境だけの試験では、本番の規模でしか出ない問題を見落とします。試験のために機器を買うのは、予算がないという条件に合わず、使わない設備の費用も残ります。試験を省いて利用者の反応で問題を探すのは、公開後に利用者へ影響を出してしまいます。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/framework/general-⁠design-⁠principles.html

移行とクラウドの経済性

問13ある会社がクラウドの導入を進めるにあたり、社員のクラウドの技能を育て、組織の体制や文化を変えていく計画を立てています。AWS Cloud Adoption Framework (AWS CAF) の視点のうち、この取り組みが主に当たるものはどれですか。

正解は「人材の視点 (People)」です。AWS CAF は、クラウドの導入に要る力を 6 つの視点にまとめています。人材の視点は、技術と事業をつなぐ役を担い、文化、組織の体制、リーダーシップ、働き手に焦点を当てて、学び続ける組織への変化を進めます。プラットフォームの視点は、拡張できるクラウドの基盤を作り、既存のシステムを近代化することが中心です。セキュリティの視点は、データとシステムの機密性、完全性、可用性を守ることが中心です。運用の視点は、事業に必要な水準でクラウドのサービスを届けることが中心で、社員の育成や文化の変化は主眼ではありません。出典 https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/overview-⁠aws-⁠cloud-⁠adoption-⁠framework/foundational-⁠capabilities.html

問14ある会社の経営陣は、自社のデータセンターをやめて AWS に移すことで、温室効果ガスの排出を減らすという環境の目標を達成したいと考えています。AWS CAF が示す主な事業の成果のうち、これに最も近いものはどれですか。

正解は「ESG の成果の向上」です。AWS CAF は、クラウドによる変革で得られる主な事業の成果として、事業のリスクの低減、ESG (環境、社会、ガバナンス) の成果の向上、収益の増加、運用の効率の向上を挙げています。温室効果ガスの排出を減らすという環境の目標は、このうち ESG の成果の向上に当たります。事業のリスクの低減は、障害や不正などで事業が損なわれるおそれを減らすことです。収益の増加は、新しい商品や市場で売り上げを伸ばすことです。運用の効率の向上は、少ない手間と費用で業務を回すことで、環境の目標そのものではありません。出典 https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/overview-⁠aws-⁠cloud-⁠adoption-⁠framework/accelerating-⁠business-⁠outcomes.html

問15ある会社が、社内のサーバーで動いている業務アプリを、プログラムに一切手を加えずにそのまま AWS に移そうとしています。この移行の戦略を表す言葉として最も適切なものはどれですか。

正解は「リホスト (Rehost)」です。AWS は、クラウドへの移行の戦略を 7 つにまとめ、7 つの R と呼んでいます。リホストはリフトアンドシフトとも呼ばれ、アプリに変更を加えずに移す戦略です。大量のサーバーを短い期間で移しやすく、移したあとで最適化を進められます。リファクタリングは、移行の機会にアプリを作り直してクラウド向けに近代化する戦略で、最も手間がかかります。リパーチェスは、今のアプリを別の製品 (SaaS など) に買い替える戦略です。リテインは、今の環境に残して移さない戦略です。出典 https://docs.aws.amazon.com/prescriptive-⁠guidance/latest/large-⁠migration-⁠guide/migration-⁠strategies.html

問16ある会社が移行の前に社内のアプリを棚卸ししたところ、何か月もだれも接続しておらず、業務上の価値もない古いアプリが見つかりました。維持の費用もなくしたいと考えています。このアプリに当てる移行の戦略として最も適切なものはどれですか。

正解は「リタイア (Retire)」です。リタイアは、使わなくなったアプリを廃止したり保管に回したりする戦略で、そのアプリのサーバーを止められます。AWS は、残す価値も移す価値もない場合、維持やホスティングの費用をなくしたい場合、長い期間だれも接続していない場合を、リタイアの使いどころとして挙げています。リホストとリロケートは、アプリを AWS に移して動かし続ける戦略なので、維持の費用は残ります。リテインは、今の環境にアプリを残す戦略で、使われないアプリを一時的に残す判断もありますが、維持の費用はかかり続けます。出典 https://docs.aws.amazon.com/prescriptive-⁠guidance/latest/large-⁠migration-⁠guide/migration-⁠strategies.html

問17ある会社が、社内で動いているデータベースを AWS に移します。移す間もアプリは本番のデータベースを使い続け、AWS 側には変更を写し続けて、切り替えのときの停止を短くしたいと考えています。最も適切なサービスはどれですか。

正解は「AWS Database Migration Service」です。AWS Database Migration Service (AWS DMS) は、データベースやデータウェアハウスなどを AWS に移すためのサービスです。1 回きりの移行だけでなく、移行元で起きた変更を続けて写し (レプリケーション)、移行元と移行先をそろえたまま保てます。そのため、移行元を動かしたまま準備を進め、切り替えの停止を短くできます。AWS Schema Conversion Tool は、表の形 (スキーマ) を別の種類のデータベースの形へ変換する道具で、移行中の変更を写し続けるものではありません。Amazon Athena は、Amazon S3 のデータに SQL で問い合わせる分析のサービスです。AWS Glue は、分析用にデータを集めて変換するサービスで、移行中の変更を写し続ける用途ではありません。出典 https://docs.aws.amazon.com/dms/latest/userguide/Welcome.html

問18ある会社が、社内のファイルサーバーにたまった大量のファイルを、ネットワーク越しに Amazon S3 へ移したいと考えています。転送を自動にし、暗号化とデータの検証も行いたいです。最も適切なサービスはどれですか。

正解は「AWS DataSync」です。AWS DataSync は、ファイルやオブジェクトのデータを、社内のストレージと AWS のストレージの間などでネットワーク越しに速く安全に移すサービスです。データの移行が主な使い方の 1 つで、転送の自動化、暗号化、データが壊れずに届いたかの検証を備えています。AWS Lambda は、サーバーを用意せずにコードを動かすサービスで、ファイルの移行の道具ではありません。Amazon CloudWatch は、リソースの状態を見張るサービスです。Amazon SQS は、アプリの間でメッセージを受け渡すキューのサービスです。出典 https://docs.aws.amazon.com/datasync/latest/userguide/what-⁠is-⁠datasync.html

問19ある会社がオンプレミス (自社の設備) で払っていた費用のうち、AWS に移したあとは AWS が受け持ち、利用料に含まれるようになるものはどれですか。

正解は「データセンターでのサーバーの設置と電源の費用」です。AWS のコスト最適化の柱は、差別化につながらない重い作業にお金を使うのをやめることを設計原則に挙げています。サーバーをラックに設置し、積み上げ、電源を入れるといったデータセンターの運用は AWS が担い、利用者は顧客や事業の仕事に集中できます。アプリの不具合を直すのは、クラウドに移しても利用者の仕事です。営業の活動費は事業の費用で、クラウドへの移行とは関係ありません。社員のパソコンは手元の機器で、AWS のデータセンターの運用には含まれません。出典 https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/cost-⁠optimization-⁠pillar/design-⁠principles.html

問20ある会社は、商用のデータベースのソフトウェアのライセンスをすでに持っており、そのソフト会社との保守の契約も続ける予定です。このデータベースを Amazon RDS で動かすとき、ライセンスの費用を二重に払わないために選ぶべき形はどれですか。

正解は「BYOL (Bring Your Own License)」です。BYOL は、手持ちのライセンスを持ち込んで AWS で使う形です。Amazon RDS の文書では、BYOL ではすでに持っているライセンスでデータベースを動かし、ソフトの問い合わせはソフト会社のサポートの契約を使い続けると説明しています。ライセンス込みは、AWS がライセンスを持ち、その費用が利用料に含まれる形なので、手持ちのライセンスと二重の支払いになります。リザーブドインスタンスと Savings Plans は、一定の期間の利用を約束して割引を受ける買い方で、ライセンスの持ち込みとは別の仕組みです。出典 https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/Oracle.Concepts.Licensing.html

問21実際の使用量を見て、インスタンスの種類や大きさを負荷に見合うものに替え、費用のむだを減らす取り組みを何と呼びますか。

正解は「ライトサイジング」です。ライトサイジングは、リソースの使用量を見て、種類や大きさを負荷に合うものに替えることです。AWS Compute Optimizer は、リソースの設定と使用量の指標を分析し、ライトサイジングの推奨と使われていないリソースの指摘を出して、費用を下げ性能を上げる手助けをします。キャッシングは、よく使うデータを手前に置いて応答を速くする工夫です。スケールアウトは、台数を増やして処理の力を足すことで、大きさを負荷に合わせて小さくする取り組みではありません。フェイルオーバーは、障害のときに予備の系に切り替えることです。出典 https://docs.aws.amazon.com/compute-⁠optimizer/latest/ug/what-⁠is-⁠compute-⁠optimizer.html

問22ある会社は、AWS の画面で手作業で作っていた環境を、AWS CloudFormation のテンプレート (構成を書いた設計図のファイル) から自動で作るように変えました。主に得られる利点として最も適切なものはどれですか。

正解は「同じ構成を何度でも同じように作れる」です。AWS CloudFormation は、使いたい AWS のリソースをテンプレートに書くと、その作成と設定を代わりに行うサービスです。一度書いたテンプレートを使い回せば、同じリソースを複数のリージョンなどに一貫した形で何度でも作れ、手作業の手間と誤りを減らせます。テンプレートはテキストなので、構成の変更も追えます。自動化しても機器の物理的な故障はなくならず、障害への備えは別に要ります。作ったリソースの利用料はかかります。テンプレートに何を書くかを決める設計の作業も残ります。出典 https://docs.aws.amazon.com/AWSCloudFormation/latest/UserGuide/Welcome.html

問23AWS が非常に多くの利用者の使用量をまとめることで、利用者が払う従量の料金を下げられる、という考え方を表す言葉はどれですか。

正解は「規模の経済」です。AWS は、クラウドの利点の 1 つとして、大きな規模の経済の恩恵を受けられることを挙げています。何十万もの利用者の使用量がクラウドにまとまることで、AWS はより大きな規模の経済を得られ、それが利用者の払う従量の料金の引き下げにつながります。責任共有モデルは、セキュリティの受け持ちを AWS と利用者で分ける考え方です。弾力性は、需要に合わせて資源を増やしたり減らしたりできる性質です。高可用性は、障害があってもシステムが動き続ける性質で、料金が下がる仕組みとは別の話です。出典 https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-⁠overview/six-⁠advantages-⁠of-⁠cloud-⁠computing.html

問24ある会社は、自社で管理するサーバーにデータベースを入れ、担当者がバックアップやソフトの更新を手作業で続けてきました。これを AWS のマネージドなデータベースのサービスである Amazon RDS に移すと、費用の面で主に何が減りますか。

正解は「バックアップやパッチ適用にかかる運用の手間」です。Amazon RDS はマネージドなデータベースのサービスで、管理の作業の多くを AWS が受け持ちます。バックアップ、ソフトの更新 (パッチ適用)、障害の検知と復旧を Amazon RDS が行うので、担当者の手作業が減り、その分の人件費や時間をアプリや利用者のための仕事に回せます。保存するデータの量は業務で決まるもので、サービスを替えても減りません。アプリの画面を作る開発は利用者の仕事のまま残ります。利用者の人数は事業の状況で決まり、データベースの管理の仕方とは関係がありません。出典 https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/Welcome.html

ほかの分野

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試験の知識を仕事につなげる一歩を、ここにまとめています。