問30 MTU とパケットのデータ量

応用情報​技術者試験 令和7年度 春期 午前、全80問のうちの問30。

出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問30

MTU (Maximum Transmission Unit) が 1,5⁠0⁠0 バイトに設定された IPv4 ネットワークで,2,0⁠0⁠0 バイトのデータを TCP を用いて送信するときに,二つ目に送信されるパケットに含まれるデータは何バイトか。ここで,TCP ヘッダー長は 2⁠0 バイト,IP ヘッダー長は 2⁠0 バイト,イーサネットのヘッダー長とトレーラー長は,それぞれ 1⁠4 バイトと 4 バイトとする。また,データを複数パケットに分割して送信するときは,先に送信するパケットに格納できる上限までデータを含めて送信するものとする。

  1. ア5⁠0⁠0
  2. イ5⁠4⁠0
  3. ウ5⁠8⁠0
  4. エ5⁠9⁠8
答えと解説を開く

正解はイです。

MTU は、イーサネットのヘッダーとトレーラーを除いた、IP パケット全体の大きさの上限です。IP パケットには IP ヘッダー 2⁠0 バイトと TCP ヘッダー 2⁠0 バイトが入るので、データに使えるのは 1,5⁠0⁠0 − 2⁠0 − 2⁠0 = 1,4⁠6⁠0 バイトです。一つ目のパケットには上限の 1,4⁠6⁠0 バイトを入れるので、二つ目のパケットに入るデータは 2,0⁠0⁠0 − 1,4⁠6⁠0 = 5⁠4⁠0 バイトです。イーサネットのヘッダーとトレーラーは MTU の外側に付くので、この計算には入りません。正解はイです。

ほかの選択肢が違う理由

  • アヘッダーを引かずに、データだけで 1,5⁠0⁠0 バイト送れるとして 2,0⁠0⁠0 − 1,5⁠0⁠0 = 5⁠0⁠0 としたときの値です。
  • ウ二つ目のパケットのデータ 5⁠4⁠0 バイトに、TCP ヘッダーと IP ヘッダーの 4⁠0 バイトを足した、IP パケット全体の大きさです。
  • エ5⁠4⁠0 バイトに TCP と IP のヘッダー 4⁠0 バイトと、イーサネットのヘッダーとトレーラー 1⁠8 バイトを足した、フレーム全体の大きさです。

仕組み

MTU は「1 回で送れる IP パケットの大きさの上限」です。TCP のデータ部分の上限は MSS と呼び、MTU から IP ヘッダーと TCP ヘッダーを引いた値になります。

イーサネットでは、IP パケットの前にヘッダー、後ろにトレーラーを付けて送ります。これらは MTU の数え方には入りません。

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